1972年「別冊少女コミック」7月号
後に『グレンスミスの日記』として読まれるそのグレンスミスの物語です。
ネタバレします。
昨日書いた普通の人が出会ってしまう「エドガー体験」をしてしまうグレンスミス氏。
森の中で鹿狩りをしている時、仲間とはぐれこともあろうに物音を聞いて鹿と間違えメリーベルを撃ってしまう。
追いかけてきたエドガーは怒りグレンスミスから銃を奪って撃ち殺そうとするが当然だ。マンガとはいえ腹が立つわ。
「メリーベルのためにだけぼくは生きているんだ」と言う言葉にどんなに惹きつけられたことか。
そしてエドガーの言葉に打ちのめされたグレンスミスは茫然としながら村を巡り歩く。
グレンスミスは少女の傷が深いと察知し自分が生きて帰れないと思うが信じられないことに次の日少女は回復していたのだ。
むろんそれはメリーベルがバンパネラだからこその能力だったのだが。
グレンスミスは安堵した。
しかしその後貧血を起こして倒れた妹のためにエドガーは夜中、グレンスミスを襲って血を吸いとる。
吸いとるといってもポーの一族の吸血はドラキュラのように噛みつくのではなく指をあててエネジーを奪い取ってしまうものなので歯形がつくことはない。
そしてやっとグレンスミスはポーの村から出て友人の屋敷へと戻れたのだ。
友人たちに訊いてもそんな村はないと言う。
グレンスミスは日記に書き留めておくだけにした。
1865年7月13日。