ガエル記

散策

『温室』萩尾望都/原作:イケダイクミ

1975年「セブンティーン」6月号

実を言うと本作、あまり好きじゃなくて原作のイケダイクミ氏作品は以前の『ハワードさんの新聞広告』の時もそんなかんじに書いたのでこの原作者さんと波長が合わないのかもしれません。

 

しかし今回読み返してふと気づきました。

 

 

ネタバレします。

 

と思わせぶりに書かなくてもいいのだが、この話設定的に『残酷な神が支配する』と似ているのだなと。

髪の長い年上男の父親と美少年の母親とが結婚することで義兄弟となりその美しい弟君が性暴力を受け消え去ってしまうことが幻想的に描かれている。

残酷な神が支配する』は本作での精霊が長髪男の父親だということになる。

これもまたそういう意味のなにかかもしれないではないか。

といって『残酷な神が支配する』も好きじゃないがwww

性暴力的な話は苦手だ。

 

ただ今回初めて『温室』が『残酷な神が支配する』の前哨戦的な存在ではないかと気がついたことが嬉しい。