1977年「週刊マーガレット」9号
ということは『霧笛』と『みずうみ』同時掲載だったってこと?
本作は萩尾望都の基盤「奔放な美少女に翻弄される男」のブラッドベリ版ということですね。
手塚治虫『シュマリ』『陽だまりの樹』そして萩尾望都の一連の作品特に『花と光の中』『影のない森』の男にようにブラッドベリもまたひとりの少女を想い続ける男という題材を描いているわけです。
というか本作を選んでしまうところにこの題材が好きなことが見て取れるのです。
マーガレットさん、なんの罪もないのにお気の毒。一途な愛のおぞましさよ。
(いやもちろん私も好きなのですが)
原作は「10月はたそがれの国/THE OCTOBER COUNTRY」に収録されています。