1978年「週刊マーガレット」14号
以前本ブログで横山光輝『宇宙船レッドシャーク』はレイ・ブラッドベリの本作の元タイトルである『「ウ」は宇宙船の略号さ』を読んでからの作品ではなかろうかと熱く語ったのだがアメリカでの出版は確かにその前だが日本版は横山『レッドシャーク』の後に出版されているのを知って逆に驚いてしまった。
(無論横山氏が英語版ですでに読んでしまったという可能性はある)
つまり宇宙船パイロットになりたい、というのは当時の男の子がみんな持つ夢でありそんな想像は誰しもしていた、ということなのだろう。
ブラッドベリも「はしがき」で少年期には星を眺め木でブランコしたり湖で泳いだり町の図書館で恐竜やタイムマシンの本を読んだりしていた、と書いている。
なんと愛らしい少年時代なのか。
本作はまさにそんなアメリカの良き時代(もちろん一部の恵まれた人々にとってだが)を描いた希望に満ちた作品なのだ。