1980年「SFマガジン」2月号
萩尾望都SFの醍醐味。
ネタバレします。
SFの中に古い世界、古典、神話、などを織り交ぜて表現するのは萩尾SFの醍醐味だ。
本作ではインドのいにしえの音楽「ラーギニー」(男性音楽「ラーガ」に対する女性音楽)を題材にして描かれる。
男はタンブーラをかき鳴らし舞い踊る少女サッシャと恋に落ちる。
しかしサッシャが決められた役割、順番にタンブーラを弾くことを忘れたために世界は崩壊してしまう。
男は目覚め、自分が2か月もの間昏睡していたと知る。
彼はリフトの事故で巨大コンピュータラーギニーの人造タンパクの海の真ん中に落ちてしまったのだ。
二か月間彼は蜘蛛の巣にかかったカゲロウのように宙づりになっていたのである。(それが表紙絵だろう)
コンピューターの中に落ちたことで古代インドの少女と恋をする夢を見るお話である。