ガエル記

散策

『ばらの花びん』萩尾望都

1985年「プチフラワー」2~3月号

これも読んでないと思っていたらしっかり読んでいた。

一番覚えていたのはどのキャラクターでもなく「ばらの花びん」だった。

なぜかこのばらの花びん(タイトルは覚えていなかったのだが)が印象的だったらしい。

ばらの花びん、というより「小さな花瓶」にまつわる物語というような記憶であった。

不思議だ。

 

 

ネタバレします。

 

美しい弟ミシェルが自慢の不美人の姉セザンヌ。そのミシェルの遊び友達で伊達男のマルス

そしてミシェルが初めて恋をしたのは美しく若き未亡人ファデットだった。

 

優雅な恋のドタバタ喜劇という感じで楽しい。

実際にヨーロッパの作家の手による戯曲ではないかと錯覚する。私はこれを小説か映画のような感覚で記憶していたようだ。

いや実際『小さな花瓶』という作品があったのじゃなかろうか。うーん。

あったよね?