ここの話をよく理解していなかったと気づきました。
だからわからない。
ネタバレします。
〔その11:お誕生日は同じ10月1日]
キリヤの教室に突然現れたパリス=パインはキリヤを「タカ」と呼んで親し気に話し出す。
つまりパインの話によるとキリヤはキリヤではなくタカなのだという。
パインはずば抜けた記憶力があるので間違いないというのだ。
そしてもう二人の男の子もいた彼ら四人は「ベビーダックス」と呼ばれた。
里親用児童待機施設グリーン・ホームで育てられた彼らは一般タイプの体外受精卵で4人の代理母によって出産された。
同じ10月1日に生まれたのである。
彼ら4人はいつも一緒にくっつきあって動き回ったのでベビーダックスと言うあだ名がついた。
だが明日が3歳の誕生日という日、突然タカだけがお昼寝中にいなくなったのだ。
(この「タカ」がキリヤなのだと「やっと会えた」とパリス=パインは言うのだ)
そして後のふたりアニーとミッキーも病気で死んでしまいベビーダックスで残ったのはパインだけだった。
そのパインはナンタケット島の三姉妹の老婆に引き取られる。
「老婆」のように見えるけど実際はもっと若いのだという三姉妹のもとでパインは幸福に育てられたが今年ついに三姉妹は「そろそろ寿命なの」とスイスのサンモリッツの病院で死期を迎えるのだと言う。
パインはその後再びグリーンホームに戻るがそのグリーンホームが先週閉鎖されてしまったのだ。
キリヤは驚く。
グリーンホームというのはキリヤの母が心酔しきっている世羅ヨハネが経営していたからだ。
母がおかしくなった元凶のヨハネをキリヤは憎んでいた。
そしてヨハネは行方不明だという。
しかしパインはそのおかげでタカに会えてうれしいと言う。
すっかり「タカ」と信じ込まれているキリヤは苛立ち「オレがタカだって?じゃあ海老サンドを食ってやる。アレルギーが出たらおまえの負けだ」と海老サンドを食べようとした。
ライカはそのサンドに食いつき阻止する。
「あんたが青羽を追いかけているから、パリスを呼んだのよ」と言い放つ。
キリヤはかっとなり「帰れ」と命じた。
キリヤは離れて暮らす母に電話暮らす。
グリーンホームとヨハネについて問うが母は何も知らない。
そして自分の生い立ちについても問うが母はすべて否定する。
しかしキリヤは「嘘をついている」と電話を切った。
渡会がプロの夢見らしく青羽の夢の中を探索する。
心配する百田を諭して果敢に夢のバルバラへと向かう。
その割には早速夢の中のタカに「ダイヤよりきみのほうが好きだよ」と言って父親ぶる。
大黒先生からの課題でバルバラ世界の年月を聞く。
マーちゃんは今年は2150年10月20日だと答える。
作品の現在からおよそ100年後だ。
そしてこの世界では20年前に大戦争があって地獄のような体験をしたというのだ。
渡会は千里に会って話をする。
千里は話す。
「どこかに小さな女の子がいてその子は眠っている。どこかに小さな男の子がいて桜の木の下で眠っている。男の子は目覚めてしまったけど女の子はこのバルバラの夢をみていてぼくらは女の子の夢の住人なんだ」
そして渡会と握手し「どちらかが夢ならどちらかがシャボン玉みたいに消えるのかな」
ダイヤが渡会に駆け寄ってきた。
ところが「スグモドレ」という文字が空間に押し寄せて渡会は夢から覚めてしまう。
だが誰もそんなメッセージを送ってはいなかった。
すぐそばで青羽が眠っている。
青羽に追い出された?
渡会は感じた。