ネタバレします。
【第57回 通臂 術を弄して玉女を招き 細作 薬を売りて悟空を誘う】
恵岸行者そして黄袍が暗躍する中で悟空は旅芸人一行から抜け出した。
恵岸行者は通臂公の行き先を見つけ通臂公はそこで玉女降臨の術を披露する。
そして李都督は玉女を招こうとしていた李軌の亡霊を見る。
が、恵岸が観音経を唱えたために玉女は壺に収められてしまい李軌の亡霊も去っていく。
翌朝李都督は「あの鼎をどこかに放り出してこい」と命じる。
悟空が割ったはずの鼎は何故か元通りになっており巨大な鼎をどうするか下男たちは骨董屋に売って小遣いにしようとする。
玄奘は法師に促され出立を決意する。
が、悟能の姿が見えずやむなく置いていくしかないと判断した。
悟空は二娘を捜していた。
そこへ薬売りが通りかかり「馬の病気には弼馬温、胸の病には二娘丸、良い膏薬をお探しなら天竺膏」と歌っていった。
悟空はこの歌が自分たちのことだと気づき天竺楼へと急ぐ。
果たして黄袍が二娘をさらい悟空を捕まえるために利用しようとしていた。
二娘は女装させられ閉じ込められている。
悟能はへらへらとしながら楼の中をうろうろしていた。
そして女装の二娘が新しい遊女だと思い込んで声をかけ気づいて逃げ出す。
二娘は悟能を捕まえて「あたしの弩と服を捜してきて」と頼み込んだ。
判ったといいながら悟能は逃げ出し旅立とうとする玄奘に慌ててついていく。
巨大鼎はこの時天竺楼で買い取られた。
今頃になってなんだけど悟空はすっかり美形ヒーローになりきっている。
【第58回 黄風吹いて涼州城を焼き 黄袍怪 大鼎に命を拾う】
黄砂に紛れて涼州を出た玄奘一行。供は悟能のほかに恵威法師の弟子ふたりであった。
暗闇の中進む玄奘たちの前を黄風大王一味が涼州を襲おうと近づいてきた。話声で玄奘は彼らの計略を知る。弟子のひとり恵琳が通報しようと歩き出すが見つかり殺されてしまう。
玄奘は自分が戻って通報すると言い馬に乗った。
天竺楼では悟空が二娘を救おうと戦っていた。
玄奘が涼州の門に入った時はすでに盗賊たちが荒らしまわり街には火が放たれていた。
やむなく玄奘はせめて悟空を救おうと考える。
二娘は自分で弩を見つけ出す。そして悟空を捕らえていた黄袍の仲間の女の目を射た。
悟空は解き放たれ黄袍と対峙する。
この時黄風大王の盗賊たちがなだれ込んできた。
悟空は逃げ出すがこの時鼎に宿る李軌の霊に触発されたのか悟空の内面が覚醒してしまう。
斉天大聖となった悟空は暴れまわる。
盗賊たちを手当たり次第に殺していき黄袍にもせまる。
黄袍は腕を叩かれ偶然割れた鼎の下に入り込んで命拾いをする。
李軌の怨霊は町を彷徨うが恵岸行者の持つ玉女の入った壺に吸い込まれ地獄へ落ちる。
その途端悟空は目覚めたのである。