
ネタバレします。
第3話「碁娘翅鳥剣」~「月刊コミックトムプラス」2000年1・2・3月号(潮出版社)
碁娘の碁と剣の腕前がますます冴えわたる。
碁をまったく知らない者としては「へええ、そうなのか」と魔法をかけられているような心地である。
碁と麻雀を勉強したいと思いつつ何も知らないままで来てしまった。今からでも学ぶべきだなあ。
青爺は相変わらず存在する。強い爺様だ。
冒頭に登場するひ弱そうな青年・李核が途中から碁の名人とわかるのだがそれでも碁娘には勝てない。
碁が好きというだけのぼんくら坊っちゃん趙景が今回の最大ターゲットではあるがそこに以前のしがらみがある屈強男・呉壮令そして碁は下手だが剣術のたしなみのある娘・金鈴も加わって複雑な構成になっている。
そしてその金鈴に碁を教える李核。
日が暮れ次第に碁石も見えなくなっても李核はソラで碁を打ち続けるがふいに強い手を打ってきた金鈴に驚くといつの間にか彼女は気を失っていて打っていたのは碁娘であった、という一幕が素晴らしい。
決戦で李核は碁娘と差向う。
勝ちを予感した李核だったが結局は碁娘の三目勝ちとなってしまう。
後にどう考えあぐねても李核は勝ちに持ち込めなかった。
鮮やかに碁の勝負をつけた碁娘は立ちはだかる呉壮令の目前、趙景を翅鳥剣で打ち取ってしまう。
さらに金鈴が趙景のとどめを刺した。
呉壮令と李核が眼を見張る中、碁娘は闇の中に消えていく。
第4話「棋盤山」
碁ができない呉壮令は碁娘と剣で戦うために指定された棋盤山へと向かう。
碁娘はすでに来ており師匠の爛柯老人との対局を終えたところだった。
呉壮令は李核を伴ってきており李核は老人と共にふたりの勝負を見守った。
剣のみで戦うという呉壮令に碁娘は碁の手法を交えながら剣を振るう。
ついに呉壮令は碁娘の戦法に膝を屈した。
剣のみの呉壮令と碁のみの李核、ふたりは両方を使いこなす碁娘の半分しか理解できないのだと山を下りる。
『碁娘伝』は四編のみの作品でその質の高さに続きを求めてしまいますがここまで入り組んだ作品はそうそう簡単には生まれないでしょう。
碁娘のかっこよさを堪能しました。