
引き続き『ゴッドファーザー PARTⅡ』
前作を凌ぐ映画術を見る。
Ⅰではほとんど描かれなかったケイの存在が重くなる。
あまりにも父ヴィトー・コルレオーネのパートが素晴らしいのでその記憶しかなかったのだが今観ると気になるのはやはりマイケルのパートのほうだ。
トムが「皆抹殺するつもりか」と問いマイケルは「敵だけだ」と答えた。
敵だけを殺していけばそれはもう皆殺しということになっていく。
最後にパパの誕生日に集まった家族のまだ幸福だった頃の描写がされる。
大学出の坊やであるマイケルは皆に黙って海兵隊に入り戦争へ行くことを決めそれを告げられた兄ソニーは激怒する。
「他人のために戦う奴は馬鹿だ」と罵るソニー。
彼はすぐにカッとなったがそれ家族への愛情のためだった。
マイケルにはもう家族はいない。
それは全部彼がひとりで決めたことなのだ。