ガエル記

散策

『オオカミの家』クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャ

ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューン「コロニア・ディグニダ」に着想を得て制作したストップモーションアニメ

 

ネタバレします。

 

「コロニア・ディグニダ」を知ってから観るのと知らずに観るのではまったく違うもしくはかなり違う鑑賞になりそうだ。

 

私はうっすらと知ってから観るという中途半端な鑑賞になったため「摩訶不思議」とはならなくとも適当に謎の思いで観ることとなった。

 

誰もがおぞましい気持ちになるであろうストップモーションアニメの出来栄えは凄まじくよくもここまで不気味な感覚で作れるものだと見入ってしまった。

まったく違う世界の話のようだと思っているといきなりポケモンのシールやら富士山らしき(?)絵画が出てきたりして驚く。

いや富士山はいいがポケモンは時代的に合っていないはずなんだがどうして使ったのか。

(いや、いいんだけどね)

 

子供たちに対する拷問や虐待などをストレートに描くことなくしかしその恐ろしさを伝えたいのならこういう手法になるのだろう。

 

普通の映画を観る気力がなくなった私には刺激を与えてくれる作品だった。