1982(昭和57年)年6/10号~85年12/10号「ビッグコミック」
表紙絵を見てさらに少し読んで「いやこれおもしろいのかなあ」と思いはしました。
しかしまあもう少し読んで嫌になったらやめようとずるずる読み続けています。
82年から85年にかけての作品です。いわばバブル景気になる前の物語です。
ねたばれします。
銀座の夜の店の話、ということで客である男たちとホステスである女たちの様々な人間模様が描かれる。
短編の中によく言う「いい話」的な演出表現が仕掛けられていくのだが自分的には、というべきか時代的な感覚の違いなのか「いい話」?なのかよくわからなくなってくる。
物語冒頭、遥という一見しょぼい風貌の女性を見て「ゆーとぴあ」のママが「あの子はめったにない逸材よ」と才能を見抜く。
田舎臭い遥だがヤクザ男との辛い恋愛体験を経て「銀座の女」としてめきめきと成長していく、という話を「いい話」として受容するのが難しい。
これはもうこの物語が異世界ファンタジーなのだと解釈し「ハルカ」という一見無力キャラがきっかけで仲間たちの応援もあって目覚めみるみるとんでもパワーを獲得していく、と置き換えれば納得できる気がしてきた。
金と権力を持ってるだけの「おじ」を相手に甘えたりするのは気持ち悪いとしか思えないが「ゴブリン」たちとの戦いなのだというフィルターをかけてしまえばなんとか読んでいけるではないか。
そんな中で直にかっこいいのはハーフエルフであるスージーである。
なぜか遥よりスージーさんの方が義理堅いのもおもしろい。
そして最強の美女・チイママ。
なぜか情けない男と結婚していて世話も絶やさないがその男は女漁りをやめないという。
最初ちょっと読んでやめようかと思ったがこの魑魅魍魎の世界、ついつい読んでしまうのだ。
上村作品としてはかなり長く連載されている。
楽しもう。