ガエル記

散策

『ズートピア』バイロン・ハワード/ リッチ・ムーア

2016年「ディズニー」

ズートピア2』があまりに評判よく騒がれているので無性に観たくなり再鑑賞してしまいました。

つまり以前に観てはいたのですが引き込まれて夢中で観てしまいました。

 

昨日まで読んでいた『ゆーとぴあ』とは関係なく偶然によるものです。

 

 

ネタバレします。

 

とにかく『ズートピア2』の出来栄えが素晴らしいという声に触発されてしまい一度(もしくは数度)観てはいたもののもう一度『ズートピア』観たくなってしまった。

再鑑賞なので退屈するのかなと思ったがまったくそんなことはなかった。

 

『2』で騒がれているのは「教訓じみてなくて面白い」というレビューに対し「いや、凄く教訓しているだろう」という疑問を持った人が「強いメッセージがそうとは感じられないくらいに面白いのだ」となっているところなのだが、それはしっかり『1』の時点でもそうだった、というのは最初観た時から感じてはいたが再鑑賞してもやっぱりそうなのだ。

 

小さくて弱いウサギ族であるジュディが「ウサギ初の警官」になるのを夢見て憧れの都市『ズートピア』へと上京する。極端に小さいジュディには凶悪犯罪の捜査は与えられず交通取り締まりを任じられる。不満に思ったジュディは交通取り締まりを速攻でやりながら凶悪犯罪の核心へと向かっていく。

ズートピア』は肉食動物と草食動物が平和に暮らす街、というのは建前で実際は両者の対立がありまたそれぞれの種族に対する偏見と嫌悪が存在するのだ。

 

ジュディのバディとなるのは詐欺師のキツネ・ニック・ワイルド。

ジュディが小さく非力のウサギ族であると嘲笑われるようにニックは狡賢く嘘つきのキツネ族だと謗られる。

ニックとて幼い頃は草食動物の子供たちと仲良くボーイスカウトの一員になりたいと思っていた。しかし彼らから与えられたのは「狡いキツネめ」という罵声と肉食動物の口を塞ぐマスクだった。

 

ジュディはそんな種族による偏見をなくしたいという理想をもっていたが手柄を立ててインタビューを受けた時、偏見を持っていたのは自分自身だったと気づかされる。

 

相棒と言いながらニックが所属する「肉食動物」への偏見を気づかずに口にしてしまうジュディ。

ニックが傷つくとジュディは「そんなつもりじゃなかった」という。このお決まりのセリフを言わせる脚本がうまい。

 

ジュディは自分自身に絶望しあれほど憧れていた警官のバッジを外して捜査半ばで故郷へと戻りニンジン売りとなる。

しかし捜査の糸口を見つけたジュディがまずおこなったのはバディニックに会いに行くことだった。

ここのジュディの謝罪は泣けてしまう。

そしてニックの答え。

ニックはジュディに会いたくてたまらなかったはず。

ニックが強情を張らずにジュディを許したことがさらに泣ける。

よかった。ほんとうによかった。

 

この後ふたりの大捕り物アクションが始まるがほんとうのクライマックスはここなんだと思う。

 

ディズニーキャラクターをそれほど好きにならない私なのだがジュディとニックは好きにならずにいられない。

 

他にも見どころはたくさんある。

以前気づいていたかどうか思い出せないけど、ジュディたちがヒツジ新市長ドーン・ベルウェザーに捕まる場面は『羊たちの沈黙』だったのがおかしくて笑った。

ギャングのボスが『ゴッド・ファーザー』なのはお約束だろうけど。

 

動物が可愛いのはディズニーのお家芸だろうけど「こんなに可愛かったっけ」と思うほどかわいいのだ。肉食も草食も手抜かりなくかわいい。

一番かわいいのは受付チーターのベンジャミンだし。

 

ズートピア』再鑑賞、自分でも思わぬほど感動だった。

これじゃ『ズートピア2』絶対観たくなるに決まってる。