ガエル記

散策

『ズートピア』バイロン・ハワード/ リッチ・ムーア 追記

ネタバレします。

 

ついでに『羊たちの沈黙』についてもネタバレします。

 

前回の記事で

以前気づいていたかどうか思い出せないけど、ジュディたちがヒツジ新市長ドーン・ベルウェザーに捕まる場面は『羊たちの沈黙』だったのがおかしくて笑った。

と書いたのだけど、そもそも『ズートピア』は『羊たちの沈黙』のオマージュなのだと今さら確信した。

いやうすうす思ってはいたんだけどいやこれそのままなんだよね。

 

羊たちの沈黙』(1に限る)ジョディ・フォスター演じるクラリスは必死でFBIになるための訓練をして捜査官になるがとにかく小柄なのだ。

なのであの作品の中でクラリスはとにかく男たちから物理的に見下げられ小馬鹿にされている。

エレベーターでは背の高い男たちの中で小さなクラリスは非常にこころもとない。

口にはせずとも「どうしたんだい、お嬢ちゃん」という感じなのだ。

男性たちはあの光景をどう見るかわからないが小柄な女には屈辱的な光景なのだ。

そんなクラリスは一人前の捜査官として認められたがため一人きりで危険な捜査に及んでしまう。

ズートピア』でもジュディは同じように行動した。

ジュディはジョディ(フォスター)なのだ。

 

ではレクター博士は?

たぶんニックなのだ。レクター博士は人肉を食う。つまりクラリスも食べてしまうかもしれない。ニックと同じなのだ。

そして彼女(ジュディでありジョディ)を救うのはニックでありレクターなのだ。

 

羊たちの沈黙』はクラリスとレクターのラブ・ストーリーだったように『ズートピア』はジュディとニックのラブストーリーなのだ。

 

もしかしたら『ズートピア2』ではもっと語られているのかもしれない。