1981年「角川映画」
ネタバレします。
映画は1980年ジョン・レノンが暗殺されたというニュースを聞いた三津」木五郎がビートルズの歌と共に1969年の自分とその時に起きた事件を思い出す、というはじまりになっている。
そして舞台は五郎が1969年の時代の流行りにのっとって放浪している様子へと移る。
ヒッピーを気取った五郎は無線乗車を流儀としており列車で金田一耕助と出会う。
さらにふたりは刑部島と向かう。
角川映画は「最後の金田一映画」ということで監督から金田一からこれまでと違うスタイルで意気込んだのだということだがかなり奇妙な出来上がりとなっている。
鹿賀丈史の金田一はもじゃもじゃ頭というよりいわばアフロヘアで長身で鷲鼻で凄みのある顔立ちというほんとうに他の金田一とは一線を引いている。
とはいえそう悪くはない。
ちょっと面白い感じではある。
だが今回の事件の相棒たる三津木五郎がまたこれを上回る長身でもじゃもじゃヒッピースタイルなので今回はもじゃもじゃのっぽのコンビになってしまった。
それはまあいいとしても篠田監督は初のホラーということでそれがリアルに良い効果を生むこともあるだろうが本作に関してはあまり良い味わいにはなっていない気がする。
撮り方にそれほど文句はないけどやはりホラーというのも萌えの一つであるのだ。
「なにかを感じる」ものがない。
やはりリンチのような、せめてそれに近い才能が必要なのだろう。
伊丹十三が観られるので良しとしよう。