2015年「パラマウント映画」
寡黙でミステリアスな主役から一転、パンチパーマで滔々と弁じる男で脇役となる。
ネタバレします。
金融界の物語で私にはさっぱりわからないが本作の主役はクリスチャン・ベール演じる変人マイケル・バーリではなくスティーブ・カレルのマーク・バウムではないかと思うんだが。ハンサムではなくとも正義を通そうとする男には共感してしまうよね。
そして一番かっこいいのはむろんブラッド・ピット演じるベン・リカートに違いない。
目的のライアン・ゴズリングはナレーター役でもあるが今回は脇役に徹している。
こういう映画、面白く観てしまうけどできるものならこういう世界にだけは巻き込まれず地味な生活をしたいと願ってしまう。
皆そうだろうけど。
君子危うきに近寄らず、という言葉が浮かんできてしまう。
そして出てくる男たちに近寄りたくない。
とはいえ話は面白いんだよなあ。
間違い電話からすべてが始まる、ほんとうなのか。
現実はそういうものなのか。
ほんとうの幸いとはなんなんだろう、というようなことを考えてしまう。
でもだから面白いんだな。
チャーリーとジェイミーの若手コンビが軽薄でちょろくてよかった。我々の味方だ。
このふたりがブラピ=ベン・リカートの補助があるのがいい。
もう少しライアンについて書くべきか。
なぜこの役をやったのかな。
やはり前回までのカッコよすぎる寡黙な男を払拭したかったのかと思ってしまう。
カッコよすぎる男から離脱したくなったのだ。