ガエル記

散策

『月に咲く花の如く』その12

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55話まで鑑賞。もう少し先まで観てから書こうかと思ったのですが、区切りがよく感動の回だったので記します。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

 

 

前回書きそこなった重要な話が。

周瑩の養父である周老四は亡くなる直前「お前は裕福な屋敷の前で拾ったのだ」と言い残しました。この話は後でつながりがあるのでしょうか。気になるところです。

 

 

さてその周老四からも勧められたこともあって沈星移への好意を確信し周瑩は春杏、王世均たちと共に上海へと向かいましたがそこに届いた趙白石からの手紙が周瑩の決心を覆してしまうのでした。

沈星移との愛情を育むこともなく周瑩は逆に彼の上客を乗っ取る商談を決めて涇陽へと戻ります。

趙氏からの手紙は「義父を死へと導いた呉家の没落は杜明礼と沈四海の謀略だった」というものでした。

上海から去る前に周瑩は沈星移にこの事実を打ち明け「あなたを好きになることはできない」と言い放ちます。

驚いた沈星移もまた涇陽の沈家へ戻り父親を問いただし上海で築き上げた会社も父親に渡した挙句に沈星移はすべてを捨てて家を出ていくのでした。

 

呉家東院没落の真相を知り周瑩は沈家を滅亡させるための商売戦略を仕掛けていきます。茶葉・毛皮といった沈家の縄張りに入り顧客を取り込んでいきます。沈家も黙ってはおらず周瑩が布和と契約で輸送していた茶葉の積まれた船に穴をあけ全品を浸水させてしまうのです。

契約が破棄され使い物にならないと思われた茶葉が非常に美味しく飲めるものだと言われた周瑩はその茶葉に「金花茯茶」と名付けて新しく売り出すのでした。

(このエピソードはたぶんフィクションと思われますが)

 

いったん周瑩を窮地に追い詰めたと思った沈四海は却って周瑩を繁盛させてしまう羽目に。

沈四海はすべての商売が赤字続きで追い込まれ杜明礼に助けを乞う。そしてまたもや怪しげな謀が話し合われる。

・・・懲りないね・・・・。

いい加減真っ当に商売することを考えた方がいいのでは・・・。

息子を見習えよ、沈四海さんよお。

 

一方の周瑩は大きな成果を上げて各地にいる呉家の番頭を呼ぶ新年会を行う。

隅に追いやられて愚痴を言う番頭たちの前に現れたのは彼らの年老いた母たちを引き連れた周瑩でした。

周瑩は親孝行もままならず働く番頭たちとその親に報いるために密かに彼らの両親を招待した華やかな新年会を催したのでした。

大勢の前で高らかに彼らとその両親をねぎらい新年を祝い酒を飲み干す周瑩に皆が感動し呉家への忠誠を誓うのでした。

賑わいを後にして一人周瑩は義父と呉聘の位牌の前で心の寂しさを打ち明けます。

その姿を王世均は静かに見守るのでした。

 

中国のというべきか清朝のいうのか、こうした祝いの場面は良いですねえ。

周瑩はますます貫禄がつきかっこいいのです。

ほんとうに呉聘が生きていたら・・・と悲しくなります。

せめてあの赤ちゃんがいてくれてたら・・・・。うーん、考えても仕方のないことですが。

 

周瑩・・・幸せになってほしい。