ガエル記

散策

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第四巻

さて さて四巻。 三巻の終わりで武田信玄死亡か?という問題が投げかけられるのだが四巻に入るとそれどころではない事件に突入していき信玄などどうでもよくなる(すまん信玄) というか私が今回『徳川家康』を読み始めた理由はまさにこの四巻に描かれた「築…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第三巻 その2

今更ながら感心してしまうのですが横山光輝マンガの魅力とはなんだろうと考えさせられます。 わかりやすく簡潔な運びなのに味わいがある。人物が低い頭身で描かれているのにすらりと背が高く見える。ユーモアと残酷さも併せ持つのが横山マンガの妙味と思えま…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第三巻

ネタバレしますのでご注意を。 今川義元は松平元康の忠義心を試すため織田軍に囲まれている「大高城に食糧を運び込め」という命令を下す。 元康には否はない。 12歳の鍋之介の出陣願いに元康は彼を元服し本田平八郎忠勝という名を与える。 元康は十八歳。運…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第二巻 その2

なかなかうつけな信長スタイル。お供は犬千代。後の前田利家。いつも一緒。 読んでいくとますます『三国志』との共通点があってふむうと思ってしまいます。 織田信長はいかにも曹操なのですが母親との関係よりも父親に愛されたのが強調されているのも同じ。 …

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第二巻

家康の幼少期。数えで六歳の竹千代が生まれ育った岡崎城から今川義元の駿府城へ人質として送られていく途中で熊の若宮・波太郎の指揮で奪われ尾張の織田信秀のもとに送られていく場面から始まる。 ここで竹千代を届ける役目をに任じられた金田与左衛門が任務…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第一巻 その2

ネタバレしますのでご注意を。 竹之内波太郎。クールな美形キャラと見えて実はとても優しい心根の人。 孫堅か孫策か、って感じのこの人、水野信元。逆にヤな感じの人である。 その孫策似の水野信元の弟。水野信近。兄に物申したため疎まれて殺害されそうにな…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第一巻 その1

次に読みたくてうずうずしていたのがこれです。今NHK大河ドラマで放送されているのもありますが(そのドラマはどうしても食指が伸びず観ておりません)なにより徳川家康って何なのかが気になっていてこの機に読むことができるのは幸いなるかなであります。 …

『三国志』横山光輝 第六十巻 その2-水涸れー 完結

ネタバレしますのでご注意を。 郭淮は「蜀軍が動き出した」という報告を受け司馬懿様に伝え自らは出陣した。 五万の兵を引き連れ姜維軍が造ったふたつの城を包囲した。 郭淮は城を眺め笑い出した。その城が高い地形の上に築かれていたからだ。「あれならば城…

『三国志』横山光輝 第六十巻

姜維、表紙絵二回目。もう最後です。見れば五十巻が初の姜維表紙絵で二回目の姜維が六十巻で最終巻となる。 英雄たちが次々といなくなった最終章でただひとり英雄的な存在の姜維。彼がいなかったら玄徳亡き後のパートはかなりきついものがあったと思っていま…

『三国志』横山光輝 第五十九巻 その2

ネタバレしますのでご注意を。 孔明は遺書を書き楊儀に「陛下にお届けしてくれ」と頼む。 「それからわしの死後、喪を発してはならぬ。わしが死んだと知ったら仲達は総力をあげて押し寄せるであろう。こんな時のためにわしはふたりの匠にわしの木造を作らせ…

『三国志』横山光輝 第五十九巻

孔明表紙絵12回目。やはりトップですねえ。二位はなぜか張飛の9回なのですが。(ふたりの時は0・5回という計算です)3位は玄徳の6・5回w主人公ではなかったのか。 それにしてもこの表紙の孔明は神格化されているように思えます。 ネタバレしますのでご注意…

『三国志』横山光輝 第五十八巻 その2ー作戦露見ー

ネタバレしますのでご注意を。 魏軍兵士に呼び止められた男の襟から出てきた密書は呉の陸遜が孫権にあてたものだった。 密書は戦場にいる魏帝・曹叡のもとに届けられた。 そこには新城を包囲している孫権に兵を後退させ魏軍の退路を断つようにと記されていた…

『三国志』横山光輝 第五十八巻

司馬懿仲達おっと惜しい0・5回目。魏延二分の一プラス二分の一で一回目。やはりこの数え方は間違っていたかも。今更wこの表紙、欲しがる人はいるのかしらん。(失礼) ネタバレしますのでご注意を。 馬岱が孔明に報告をする。「丞相、いくら挑発しても魏軍…

『三国志』横山光輝 第五十七巻 その2ー読み比べー

ネタバレしますのでご注意を。 ますます辛い状況へ突入というかもう幸福など望みえないとしかいえません。 魏帝・曹叡は孔明が三十万の兵を引き連れ祁山に現れたという報を受ける。すぐに司馬懿を呼んだ。 司馬懿もまた天文を観て魏の方に有利蜀の不利と読ん…

『三国志』横山光輝 第五十七巻

孔明表紙絵・・・と横に小さく魏延君があ。というわけで孔明表紙絵11回目。魏延0・5回目となりました。 ネタバレしますのでご注意を。 司馬懿は駆け付けてくれた孫礼に感謝の意を表した。 「孔明を討てると聞き喜び勇んで参りました」 「よし」と司馬懿「そ…

『三国志』横山光輝 第五十六巻 その2

ネタバレしますのでご注意を。 司馬懿軍は引き揚げていく蜀軍の後を追いかけた。 しばらく行くと多数の竈跡があるのを見つける。 しかし「我らの追撃に備えているはずだがさしたる数ではない」と司馬懿は思う。 「このくらいならひともみでございます」とひ…

『三国志』横山光輝 第五十六巻

孔明表紙絵10・5回目。ちょっともう泣きそうな気持ちになっています。巻数もあるし物語の内容もいよいよ追い詰められてきた感が大きい。 煌めく星の如き英雄たちは次々と消え去っていく。 その中で孔明だけが必死で火が消えぬようにと働き続けているのが辛い…

『三国志』横山光輝 第五十五巻 その2ー進攻問答ー

ネタバレしますのでご注意を。 曹真は魏帝・曹叡に謁見し体調が良くなったことを伝えた。そして孔明が病に倒れ養生していると話し出し「孔明の動けぬ蜀など恐るるに足りません。今こそ仲達殿と共に漢中に攻め入りとうございます、と申し上げる。 曹叡はなる…

『三国志』横山光輝 第五十五巻

孔明表紙絵9・5回目。これまで単独トップだった張飛を抜きました。なにしろ主人公のはずの劉備玄徳は6・5回でしたのでぶっちぎりトップです。とはいえ仕方ないっていうのもあるのでちょっと泣きそう。 ネタバレしますのでご注意を。 司馬懿仲達は即戦即決を…

『三国志』横山光輝 第五十四巻 その2ー王双を討つー

ネタバレしますのでご注意を。 魏延は使者から本軍は漢中に引き揚げたと聞き疑問を口にした。 我が軍勝利を重ね魏軍は青くなって陣に閉じこもっているからだ。 使者は「原因は食糧にございます」と答える。そして孔明から預けられた撤退のお指図を手渡した。…

『三国志』横山光輝 第五十四巻

孔明表紙絵8・5回目。もう他には姜維くらいしかいないからなあ。 ネタバレしますのでご注意を。 陣を張って休息しようとする費耀軍を高みから見下ろす孔明は扇を振って合図した。 銅鑼の音とともに馬岱軍が駆け下りていく。 費耀は「一押ししてから退却せよ…

『三国志』横山光輝 第五十三巻 その2ー後出師表ー

馬謖があのような働きをしてしまったのは姜維の出現のせいではないかと考えてしまいます。 ネタバレしますのでご注意を。 成都にいる蜀皇帝劉禅のもとに孔明からの書状が届く。出師表であった。また出陣するのかと劉禅は驚く。 が、亡き父は漢朝の復興を孔明…

『三国志』横山光輝 第五十三巻

孔明表紙絵7・5回目。苦悩だなあ孔明。 ネタバレしますのでご注意を。 蜀の各部隊は剣路を越えて続々と漢中へ引き揚げてきた。どの部隊も困難特選を物語るように疲れ果てていた。 孔明はまだ帰ってきていない趙雲を心配していた。 「それにしても」と孔明は…

『三国志』横山光輝 第五十二巻 その2ー断たれた水ー

跳び起きた馬謖です。 いったい馬謖はどうしようと思っていたのでしょうか。 それとも人間は焦るとこうなってしまうのでしょうか。 ネタバレしますのでご注意を。 魏の大軍は馬謖が陣取る街亭山麓を十重二十重に取り囲み馬謖軍を完全に包囲した。 馬謖陣内の…

『三国志』横山光輝 第五十二巻

孔明表紙絵6・5回目。これから孔明の苦悩が始まるのか。 ネタバレしますのでご注意を。 孟達は関羽が呉軍に囲まれ孤立した時援軍を出さずに見殺しにしその責任を問われるのを恐れて魏に逃げ込み今は魏にあって新城太守となり上庸・金城など魏国西南の兵権を…

『三国志』横山光輝 第五十一巻 その2ー西羌の戦車隊ー

ネタバレしますのでご注意を。 初戦、蜀軍に手痛い打撃を受けた魏の曹真は陣を後方に下げ軍の再整備をせざるを得なかった。 曹真と郭淮は談義した。 郭淮は西羌王国に力を借りることを提案する。西羌は曹操の時代から交易があり朝廷の名を持っていろいろな爵…

『三国志』横山光輝 第五十一巻

これは関興くん、かな。表紙絵一回目。 姜維の帰順ーネタバレいいのか。 ネタバレしますのでご注意を。 姜維は城内に向かって語った。 「この姜維は夏侯駙馬のお命を助けんものと蜀に身を売って命乞いをいたした。おのおのがたもあたら命を無益に捨てずに我…

『三国志』横山光輝 第五十巻 その2ー謀略と策略ー

ネタバレしますのでご注意を。 崔諒は手はず通り孔明の元へ戻り「夏侯楙を生け捕りにするのは困難だった」と告げる。 「それゆえ我ら合図とともに城門を開きますので丞相じきじきに乗り込まれてはと」 「ふむ」と孔明は「それならば措置と共に我らに降った部…

『三国志』横山光輝 第五十巻

姜維!!!!表紙絵一回目。 一番の悲劇のヒーローはこの人ではないかと思う。 ネタバレしますのでご注意を。 魏では孔明が三十万の大軍を率いて漢中より攻め入らんとしている、との報が入る。 曹叡は怯えながら「誰か防ぐ者はおらぬか」と問う。 「それがし…

『三国志』横山光輝 第四十九巻 その2ー檄文ー

ネタバレしますのでご注意を。 孔明が成都に凱旋してから数か月後。 五虎将軍の一人馬超が病に倒れあっけなく息を引き取った。馬超この時四十五歳であった。 そしてこの年の五月。蜀の建興四年。魏の皇帝曹丕も病に倒れ重体となっていた。 曹丕は曹叡を跡継…