ガエル記

散策

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『226』五社英雄、『激動の昭和史 軍閥』堀川弘通

明治から昭和初期にかけての歴史をもっと学びたいと思っているのですが、ドラマや映画、マンガにしてもその時代が舞台になるものはかなり少ないのが実情です。 実写映像でテーマをもってまとめられているという点で映画は非常に良いメディアなのですが観たく…

『HOUSE ハウス』大林宣彦

今まで何度か観賞しようとして挫折していたのですが昨日の『花筐』感動に力を借りて再挑戦してみました。 1977年公開当時私は大林監督が観客対象者に望んだ15歳以下だったわけですがその時観たとしてもこの映画を楽しめる才能はなかったように思えます。 今…

『花筐/HANAGATAMI』 大林宣彦

大林監督作品、今まで上手く作られていると思っても一度も心底から好きになったことはなかったのですが本作は素晴らしかったです。 若者であるはずの主人公とその友を中年男性で演じさせるという手法が酷くしっくりいってしまうと感じたのは私が年を取ってい…

『デッドゾーン』 デヴィッド・クローネンバーグ

SF

原作スティーブン・キング、監督デヴィッド・クローネンバーグ、主演クリストファー・ウォーケンという好きなもの尽くしの映画なのに未見もしくは失念していたのかもです。 とにかく今鑑賞し終わってとても良い映画だと思いました。 ウォーケンは美貌すぎて…

『タリーと私の秘密の時間』ジェイソン・ライトマン

とても巧く作られた映画でした。テーマがありアイディアがあり主演のシャーリーズ・セロンは相変わらずの素晴らしい役作りと演技でした。観始めたら引き込まれて観てしまう映画だと思います。 ネタバレしますのでご注意を。 かつてはメリー・ポピンズが魔法…

『マダム (Madame)』ステファン・リトゼール

場所はスイス。裕福な家庭に生まれ育った青年が恵まれた幸福な成長期の中で自分がゲイであることに気づきながらも皆が言う「普通の男性」であろうとしながらついにゲイであることを確認し家族に告白する過程を追っていったドキュメンタリー作品です。 なんと…

『ダーク・プレイス』ジル・パケ=ブランネール

以前にもこの映画を観て「良い」という記事を書いたのですがその頃は集中力が欠けていていまいちよくわかっていませんでした。 今回観なおしてすばらしい映画だと再認識しなおしました。 以下ネタバレしますのでご注意を。 この作品のテーマは「赦し」である…

『イーオン・フラックス』カリン・クサマ

SF

今更観終えました『イーオン・フラックス』 今まで観る機会は何度もあったのですがなんとなく入り込めなくてこの期に及んでやっと最後まで一応完走したかんじです。 とはいえ嫌だったわけではなくむしろ非常に気になっていたという奇妙に複雑な印象を持ち続…

『青天を衝け』NHK大河ドラマ

ラストに登場したこの画像良いですね。 NHK大河ドラマ、前回の明智光秀には食指が動かず(今更またまた光秀と信長か、という)ちらと見ても惹かれなかったのですが今回は幕末以降という時代背景に非常に期待しています。 第一話というのは視聴者をつかまねば…

森喜朗そして誰もいなくなった

とても微妙な時期に入り込んでいる気がします。 安倍政権の後期になるほど日本社会は硬直化して「なぜこんなことに?」という事柄が頻発しました。 もう何もかもがおかしな方向へ進んでいるのにそれをどうしても正しい方向へ向けることができないもどかしさ…

『CURE』黒沢清

昨日の『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』(中村義洋監督)で酷く気持ちが傷ついたので急遽何度も観た『CURE』を再生しました。 なんでこの映画?と思いましたが本作の『CURE』は癒しという意味なので図らずも正解だったようです。 『残穢』で日本…

『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』中村義洋

悪評なのでそういうのが嫌な方は読まないがいいです。 ネタバレ、するほどもないですが一応ご注意を。 日々韓国映画に感嘆する評ばかり書いているのですがたまには日本映画を観てみようと思いかなり評価が高かったのでそれなりに期待して観たのですがあまり…

『 The Witch/魔女 』パク・フンジュン

ヒロイン・ジュヤン役のキム・ダミの魅力が凄まじいです。 ネタバレしますのでご注意を。 前半の素朴な女子高校生の時も可愛くてこのまま話が進んでも楽しいくらいに良いのですが無論その純朴さは後半彼女が冷徹な魔女と変貌するための布石であるのは当然で…

『便所の中の「星の王子さま」』寺山修司ー『ぼくが戦争に行くとき』より

寺山修司の作った不思議な世界がとても好きです。とはいえ彼の作品の主体は演劇なのです。それはもうすでに観ることはかなわないのが残念です。 私ができたことはディスクに収められた映画を観たことと手に入る本を読んだ、ということになります。 そしてや…

『殺人の告白』チョン・ビョンギル

ずっと気になっていた映画でした。 『殺人の追憶』の原案ともなった実際の事件から想起された(というか『殺人の追憶』からなのでしょうけど)作品です。 既に時効となった連続殺人事件の犯人だと名乗る男がその顛末を小説として発行、しかも類まれな美男だ…

『あいつの声』パク・ジンピョ

アマプラで何気なく選んだらソル・ギョング主演だったのでそのまま鑑賞しました。 この映画は創作映画として評価されるものではなく実際に起きた出来事を扱った記録映画として分類されるという判断でいいのではないでしょうか。 ソル・ギョングは本作の6年後…

森喜朗と野口英世

www.nhk.jp 現在はどうなのでしょうか。私たち50代世代ならほとんどは教科書で彼の業績を読んだ記憶があるのではないでしょうか。 貧農に生まれ幼い時に片手に重度の火傷を負ったが人々の善意で手術を受けることができたゆまぬ努力で科学者となり黄熱病の…

『雲を抜けた月のように』イ・ジュニク

イ・ジュニク監督作品アマプラにあるのを発見。うれしい。 しかも韓国の歴史ものを観たいと思っていたので一石二鳥の喜びであります。(鳥はかわいそうだが) ネタバレになりますのでご注意を。 本作より5年前に製作された『王の男』と比較すれば華やかでは…

『残酷な神が支配する』萩尾望都 その4 『ブッダ』

さて進めます。 今回はついに私が本作で感じた最大の懸念「イアンの存在」を考えていきます。 『残酷な神が支配する』と『ブッダ』のネタバレします。ご注意を。 いったいこの世界に「イアン」はいるのでしょうか? 若く類まれな美貌と恵まれた肉体と豊かな…

『残酷な神が支配する』萩尾望都 その3 さらに『バナナブレッドのプディング』

御茶屋峠 先に進みたいのですがその前にもう一度昨日の言い忘れを(書き漏れというべきか) 萩尾望都『残酷な神が支配する』と大島弓子『バナナブレッドのプディング』は読み込めばもっと共通点が出てくるのでは。 これは萩尾氏が直接真似をしたことなのでし…

『残酷な神が支配する』萩尾望都 その2 『バナナブレッドのプディング』

続けます。 以下萩尾作品と大島弓子『バナナブレッドのプディング』のネタバレしますのでご注意を。 パスワードを手に入れて再読した『残酷な神が支配する』は少しずつ頭の中に入ってきました。 この作品で現実と違ってあり得ない存在は(誰が見てもそう思う…