ガエル記

散策

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『【不動産ミステリー】変な家』雨穴

www.youtube.com 私もこの動画で落ちてしまったのでやはりこれを一番先に紹介せねばならないでしょう。 今思えば雨穴さんとしてはむしろ一般受けする作品なのかもしれませんw 惹かれた原因の一つとしては私が間取り大好きだからかもしれません。 同じ理由で…

雨穴さん

久しぶりに物凄く人を好きになりました。この場合の「人」は作品的な「人」です。 つまり俳優とか歌手とかまたはマンガや小説の中のキャラクターなどを好きになって夢中になって作品を追いかける、ということほど楽しく幸福なものはありません。 その人の世…

『メッセージ』ドゥニ・ヴィルヌーヴ

原題は『Arrival』です。意味は「到着(すること)、到達、到着した人、出生、新生児」だそうですがそのとおりの映画でした。 言語の物語であるのに言語が間違っているタイトルを選んでしまう、というのは外国映画を日本が上映する時の恒例と言ってもいいもの…

『ゾディアック』デヴィッド・フィンチャー

フィンチャー『ゾディアック』が好きでどうしようもない。 冗長だとか実話のために解決しないままなのでがっくりする、とかいろいろ悪口も多く書かれてしまう本作ですが、私としては2時間40分どころかもっと長く観ていたいし世の中に解決することなんかある…

『華氏451度』100分de名著

www.nhk.or.jp おもしろかったです。 一回目に指南役の戸田山和久氏が「映画で大好きになったんだけど原作は好きじゃない」という衝撃の告白をされたのが逆に気になってしまうという裏技を出したのが凄い。 最終の4回目でその理由を述べられました。 つまり …

心に響く言葉とはー感謝と恐怖とー

唐突に思い出した言葉があります。 「恐ろしい言葉です」「よく選びましたね」 これは犯罪を犯した男が長年経った後にある僧侶にその告白をしたのだが直後それを後悔し様々な言い訳をして自分の罪は大したことではないと逃れようとするのです。 僧侶は立派な…

現在の性認識と源氏物語 その4

既にタイトルとは離れてきていますがそのまま書き続けます。 この話題は今回で最後にするつもりですがそのヒロインは浮舟です。 田辺聖子著では『霧ふかき宇治の恋』に登場する浮舟はその生い立ちもあってやや軽んじられる存在です。 薫の君と匂宮というふた…

現在の性認識と源氏物語 その3

私が読んだ『源氏物語』は田辺聖子著『新源氏物語』(今風にいうと『シン・ゲンジモノガタリ』)です。なのでここで書いていることはそこからの引用・感想となります。 田辺聖子氏によればあくまでも「主人公である光源氏を魅力的な人物として描くこと」とさ…

現在の性認識と源氏物語 その2

qjweb.jp 今朝アップした記事は少し前に書いていたものでしたがうまくまとめきれずそのままにしていました。 しばらく書き上げるのは無理かな、と思っていた時に上の記事を読んで後押しされる気持ちで書いています。 上の比較を見ると今更に日本という国の性…

現在の性認識と源氏物語 その1

news.yahoo.co.jp www.tokyo-np.co.jp 「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」 立憲民主党所属の一議員の発言からそれに対する賛否がネット上で巻き起こり一週間たってもまだ収まらない状態で…

『日本まんが 第参巻: きらめく少女の瞳 』荒俣宏

図書館から借りてきました。 現在amazonでは在庫なしとなっています。 あったとしても3500円+税というかなりの高価本です。 いきなり第参巻です。1・2もあったのですが何気なく3巻だけ取ってしまいました。 後日借りて読みます。 荒俣宏氏がそれぞれの巻の…

『誰も知らない』韓国ドラマ

鑑賞完了。噂にたがわぬ面白い連続ドラマでした。 キム・ソヒョン演じるチャ・ヨンジンのかっこよさに痺れるドラマであるのは間違いないですがやはり魅力を感じてしまうのはペク・サンホなのです。 ということはこの作品の主人公は女性ではありますが男性的…

『ボーダー 二つの世界』アリ・アッバシ

映画好きがどうしても観なければならない作品は、と聞かれたら本作をまず挙げようと決めました。 以下ネタバレしますのでご注意を。 かつて私が若い頃『エレファントマン』という映画が話題となりそれをどう評価するのかを私たちは考えねばなりませんでした…

『華氏451度』と読書中毒者の実態

www.nhk.or.jp 「100分de名著』でブラッドベリ『華氏451度』が取り上げられているのがとても嬉しい。 本好きにとってまたそれほど好きではない人にとってもやはり一度は手に取って読むかその内容を知ってほしい本であります。 本の紹介をする先生のように…

『フルメタル・ジャケット』スタンリー・キューブリック

そして名作として名高い本作『フルメタル・ジャケット』です。 前半の鬼教官によるミリタリーケイデンス、奇妙なニックネーム、狂気に満ちた罵声、ゴーマー・パイルへの執拗なしごきと仲間からのいじめは軍隊ものの古典であり必読教科書として位置づけされて…

『アイズ ワイド シャット』スタンリー・キューブリック

キューブリックの遺作であり気になっていたにもかかわらず今まで観ないままになっていました。 最初の数分でやめてしまっていたのでした。 今回急に観る気になったのは宮台真司さんが「フランス人の知り合いはこの映画が馬鹿々々しいと言っていた」という言…

『少年青年マンガ』の戦いと『少女マンガ』の戦い

先日ひょこっと思いついたことを忘れないうちに記しておきます。 事の始まりは相変わらずですが、ある方のツイートでした。 これ真鍋先生がよくやる「途中まで言っていることはもっともそうなんだけど、その結論や行動は浅はかだよね」という一種の皮肉なの…

『これでいいのだ』赤塚不二夫自叙伝 その3

書きたいことが多く遅々として進みませんが少しずつ。 さて満州から引き揚げてきた赤塚少年は今度は日本で「引き揚げ者」として苦労します。 こういうことはどこの国でもあるのか、やはり鎖国時期が長かった日本独特の性格なのか、外国で生活した人に対して…

『これでいいのだ』赤塚不二夫自叙伝 その2

上の画像は読んではいない『おそ松くん』の拾い画像です。 当たり前ですがこうして見ると『おそ松さん』の可愛さは『おそ松くん』からちゃんと抽出されたものであるのが解ります。 何も知らなかった以前は赤塚不二夫氏がなぜ「六つ子」なんていう描くのが大…

『これでいいのだ』赤塚不二夫自叙伝 その1

実は赤塚マンガをまったく読まずに生きてきました。 もちろんとことんアニメ好きだったのでテレビアニメの『ひみつのアッコちゃん』をはじめ『もーれつア太郎』『天才バカボン』は観ています。さすがに初代『おそ松くん』は記憶にありません。 その私はほぼ…

大坂なおみ選手への感動

世界ランキング2位の大坂は30日、ローラン・ギャロスで開催されている全仏オープン1回戦で勝利したが、試合後の記者会見を予告どおり拒否したため1万5000ドルの罰金を科された。翌31日、大坂は大会を棄権すると表明。世界の主要なメディアとの会見の前にはい…

『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』

三島由紀夫と東大全共闘の討論会はこの映画よりかなり前にYouTubeで観ていました。その後、それが映画化と宣伝されたのには驚きました。 ほぼYouTubeの内容に他の方のコメントを入れて編集されたものです。見やすいしわかりやすくなっていますがとても不思議…

たまりにたまった不正が私たちの目の前にあります。

ここ最近「日本ってこんなに酷い国だったのか」と思わせられることが毎日のように続いています。 現在の最も切羽詰まった事件は勿論「コロナウィルス感染で人命が危機にさらされているにもかかわらず日本政府が国民の「五輪中止を!」の声を無視して強行突破…