かっこいい表紙。張飛はすっごく絵になるんよな。
ネタバレしますのでご注意を。
この巻は比較的ほっこり巻。曹操の配下である二将軍がオマヌケで笑って読んでいられるのである。ひきかえ関羽がめちゃくちゃ二枚目に描かれている。横山先生、関羽をどうしてここまで美形にしたんだろうか。(わけのわからない疑問)
曹操は死んだ袁術の供が持っていた玉璽を手に入れて大いに喜ぶ。が、一方突然脅威を感じ出した玄徳に貸した五万の兵がそのまま徐州に残されているという報告を受けて慌てだす。
この上は徐州城の留守番をさせていた車胄に玄徳討伐を命じるしかない。
車胄はその玄徳討伐を(こともあろうに)陳登に命じた。
陳父子は今も玄徳に人望を感じている。陳珪は息子に曹操からのこの命令を玄徳に伝えようとした。
きみたちは仲がいいねえ。
関羽の手の描き方。横山氏の手は肉厚で良いなあ。
関羽張飛はアニキに言うほどの事もない、と決めつけふたりでさっさと車胄を片付けてしまおうと計画した。
暗闇を利用し曹操からの使者と名乗って開門させたのだ。
この画像は何かの時に使えそうね。
哀れ車胄は張飛によって首を斬り飛ばされる。
翌朝目覚めた玄徳はのんびりふたりの姿が何故見えないのか尋ねる。事の次第を知って駆け付けた。
おそろしい兄弟だぜ。せっかちでこんなに殺されてはな。玄徳アニキもなんかおっとりしてるんだよなあ。
これで曹操とはもう仲良しでいられなくなった玄徳。
陳登の提言でこちらもこともあろうに袁紹の元に身を寄せることに。玄徳は袁紹の弟を死に追いやったばかりなのにである。
「それは無理じゃ」と尻込みする玄徳に陳登は「鄭玄様にとりなしてもらうのです」と言葉を重ねた。
あの袁紹が「鄭玄様」と呼ぶほどの大人物らしい。にこやかなのに何者なのか。じつはおっそろしい人なのか。(立派な儒学者だった。陰の黒幕とかではなかった)(ま、わかんないけど)
この時袁紹への手紙を持って馳せ参じたのが孫乾なのだけどこの人も玄徳を慕う参謀のようだ。
こうして袁紹と曹操の戦いが始まる。そして曹操と玄徳の付き合いは断ち切られるのだがあれほど曹操を憎んだ関羽が曹操と関係を持つことになるのだから歴史は予想できない。
そして帝に忠節を誓う玄徳にとっては曹操を討つことは朝敵を意味することが大きな呵責となる。
しかし玄徳討伐に差し向けた二将軍の選択は曹操の失敗だった・・・
玄徳へ攻撃するのが怖くて先延ばしにしていたが曹操の雷が落ちてやむなく先鋒を決めることになる。こんなおもろい場面そんなにない。
しかしこの様子に玄徳軍も動き出す。
先鋒・王忠のお相手は関羽となった。
関羽のお鬚きっと猫たんみたいなふわふわだと思う。
くすくす
とにかく関羽の美形ぶりが際立つ。
ふー曹操に聞かせてあげたい台詞ですよな。
www愉快www曹操が羨ましがりそう。
やはりこれは玄徳を満足させる。
それではもうひとりは俺が捕まえてきましょうという張飛。「やはり関羽のほうが」と言い出すアニキを脅して出陣する。
この辺すごく青池保子風味が。青池男子は横山流派だとこれで知ったんだよなあ。
張飛、あの酔いどれ失敗から大きく成長し立派な成果を上げるがやっぱり関羽と比べると乱暴なんだよなそれが張飛。
だけど玄徳アニキはおおらかなので張飛をべた褒めしてくれた。やっぱりアニキだ。
この後二将軍を殺そうとするのを勘づいて関羽が阻止するからよかったものの
この関羽の顔も好きだ。もしかしたらふたりの芝居だったかも?
とにかく二将軍は曹操の元へと逃げ帰る。
曹操は怒ったがこんな二人を選んだ自分の愚かさを問われてしまうと気づき死罪は許すとした。
こうなれば自分が直々に徐州を討伐するというのを止められ
良い顔。
季節は冬を迎える。この時期の戦争は控えたがよいと説得される。この頃は氷河期で寒いんだよなあ。
冬の間は外交に力を入れましょうということで曹操は張繍と手を組む。
が荊州とはうまくいかなかった。
許昌の都では董承が帝の無念を思い日々苦悩しついに倒れ寝込んでしまう。
帝は名医・吉平に董承の病を診させるが改善はなかった。
名医・吉平はこれは心の病と気づく。
そして彼も血判状に名前を記した。
吉平は曹操の侍医でもあった。曹操は酷い頭痛持ちでその薬は吉平が作るのだと言う。
毒を仕込むのは容易かった。
しかしその話に夢中になり部屋のカーテンが動いたのをふたりは気づかなかった。
「カーテン」という言葉が出てくるのがちょっとだけおかしかったけど漢字にはしにくかったかな。
「帳(とばり)」とかではだめか。逆にむずかしいね。