ガエル記

散策

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章 鑑賞完了 その3

ネタバレです。 散々言い尽くされてきているとは思いますが、やはり『ゲーム・オブ・スローンズ』の他にない特徴と魅力は女性たちが能動的に活躍していくことです。 巻き込まれて仕方なく、ではなく自ら戦っていく。 デナーリスは兄の横暴で仕方なく蛮族の王…

『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章 鑑賞完了 その2

昨晩書いた記事は特にネタバレもしてなくて単にティリオン・ラニスターがいかに魅力的で稀有なキャラクターか、ということを述べただけになってしまいました。眠かったのであれが精一杯でした。(夜9時はもうおねむ) とにかくティリオンがこの物語の主役、…

『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章 鑑賞完了 その1

見届けました。 『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章まで。 ネタバレありですからご注意を。 なんだか悪評もあるようですが、私は素晴らしいラストだと思いました。最後まできっちり見ごたえがあり不満があるような部分は無かったと感じています。 この物語…

地球温暖化が良い方向へ作用する国

machidatimes.jugem.jp 毎回楽しみにしていますマチダタイムスさんのブログ記事。 というか以前は楽しみにしているブログが色々とあったのですが、今ではマチダタイムスさんくらいしか習慣的に読んでいなかったりするのはいったいどういう流れなんでしょうか…

『チェルノブイリ』ドラマ 真実を話す者

以下ネタバレになります。 ドラマラストではっとしたのは女性科学者ウラナ・ホミュックは当時世界的に有名となったレガソフを応援していた多くのソビエトの科学者の思いを一人にまとめた造形だたという説明でした。 面子を重んじるソビエト連邦が原発のミス…

『チェルノブイリ』2~5

ただただ怖ろしい。 1980年代の事故とはいえ人間には原子力を扱う能力はなかったし、今も無いし、これからもあり得ないでしょう。 どうしてこの力を人類が持ってしまったのでしょうか。いくらある種の能力が高いのだと言ってもそれに支払う代価が高すぎるの…

『バルバラ異界』萩尾望都 ー夢と現実は交差する幾たびもー

また読み返した『バルバラ異界』読み込むととても面白いのですが、最初読んだ時は難しくてすぐに入り込めなかったのですが何度も読み返すごとにその世界に深く入り込んでしまう気がします。ちょうど渡会が他人の夢の中に入っていくように。 どうすればこんな…

吾妻ひでおのSFとリアル

吾妻ひでおさんが逝去されました。 私は物凄く彼の作品を追いかけてきたわけではないのですが、それなりに家に彼の本もありますし、そこそこ(だじゃれではなく)読んできたファンだと思っています。 吾妻ひでおといえば第一に「可愛い女の子」でありマンガ…

『差別と日本人』辛淑玉・野中広務

恥ずかしいことですが私は最近までお二人どちらのことも知りませんでした。 辛淑玉さんはある程度仕方ないとしても50代日本人で野中広務氏を知らないというのは問題ですが、それくらい政治にまったく無関心だったということです。 同じような発言をよく目に…

好きなもの、嫌いなもの その3

さてさてえーと次はなにから話していきましょうか。書きながら考えています。 続きます。 SFもの。 まあ、SFもの、という言い方もおかしいのですが私はとりあえずSFが大好きだとは思います。けどもこれほど「もどき」が多い「もの」もないようにも思えます。…

好きなもの、嫌いなもの その2(特に巨乳キャラについて)

昨日から続けます。 と言いたいところですが、ツイッターで今気になっている「巨乳女性キャラに対する男女の受け取り方」というものに関連させて書いていきます。 発端は日本赤十字社が作った巨乳女性キャラ・宇崎ちゃんが献血を呼びかけるというポスターな…

好きなもの、嫌いなもの その1

映画やアニメや小説・マンガを観たり読んだりすることがずっと好きなのですが、当然なんでも良いわけではなく好き嫌い、というか手を伸ばすものは限られてきます。 もちろん、数えきれないほどの作品というものが時間が経つほど増えてくるわけですからすべて…

どうしてこのポスターが「ダメ」なのか、考えて欲しいのです

表現の不自由展の慰安婦の少女像は反日だから展示やめろという人もいますが、それは表現の自由の抑圧だと思います。「宇崎ちゃんは遊びたい」の献血ポスターもセクハラだからやめろという人もいますが、それも行き過ぎだと思います。ただ、両者ともに、批判…

『飼育』大島渚

大江健三郎原作小説未読です。 作品概要の 昭和二十年の夏、ある貧しい山村に米軍機が墜落。村人たちの山狩りにより、搭乗者である黒人兵が捕まった。地主の鷹野一正は、黒人兵の足首を鉄の鎖で固定し、村で“飼育”することにした。 というのを見て躊躇してし…

『華氏119』マイケル・ムーア

観てしまいました。なんと言ったらいいのでしょうか。 怖ろしい濁流がある。二つの橋が架かっているが、右か左か、どちらを向いてもどちらの橋も腐りきっていて渡ることはできそうにない。 どうしようもなく深い絶望。 なにかを信じたくても何も信じることは…

東京ブラックホールⅡ 破壊と創造の1964年

少し前、「昭和は良かった」とやたら昭和を良い時代だったと懐かしむ風潮がありました。 私は昭和38年生まれなので思い切り昭和時代に成長期を過ごしたのでどっぷり昭和人間です。平成という時代は次の時代という感慨しかないわけですが「昭和」という時代を…

『キング・オブ・コメディ』マーティン・スコセッシ

『ジョーカー』が絶賛上映中のようですが、自分が観られるのはまだ随分先なので影響元かと言われている本作、未鑑賞だったので観てみました。 スコセッシ&デ・ニーロの『タクシー・ドライバー』は優れた内容で大好きな映画ですが、同じタッグで作られた『キ…

沼田真佑著『影裏』を読み解いていきます。その7

続きます。 もっとも重要なのはこの小説が一人称で書かれていることです。一人称はそれ自体がミステリーです。 一人称で書かれた小説は注意しなければならないということを私はアガサ・クリスティの傑作『アクロイド殺人事件』とウラジーミル・ナボコフ『ロ…

沼田真佑著『影裏』を読み解いていきます。その6

続きます。 勝手な解釈をしています。とりあえずネタバレにはなると思います。 『影裏』主人公「わたし」=今野秋一が「両性具有」と書きましたが本音を言うと実は「女性」という可能性と迷っていて決め手がないのです。 とは言え昨日書いた日浅との再会での…

沼田真佑著『影裏』を読み解いていきます。その5

コールマン灯、こんな感じなのでしょうか。 続きます。 以下、ネタバレというか自分流解釈をしています。 昨日の解釈から変化しています。 『影裏』の一人称主人公「わたし」今野秋一は両性具有であり、以前は女性として生活してきました。 名前は男性のよう…

沼田真佑著『影裏』を読み解いていきます。その4

鮠(うぐい) 山女魚 鮎 続きます。 本書を分析していますのでもちろんネタバレになります。正解かどうかはわかりませんが。 その3までで書いたように『影裏』の主人公「わたし」=「今野秋一」が男性なのか女性なのかは未だ私にはつかめていません。 「秋…

沼田真佑著『影裏』を読み解いていきます。その3

続けます。 本書『影裏』実質90ぺーじほどのごく短い小説なのですが読んでいくには時間がかかるのが判ってきます。 多くの読者が前と繋がらなくなってしまい「あれ?」となって前に戻って読み直す、男なのか女なのかよく判らなくなってもう一度確かめてし…

沼田真佑著『影裏』を読み解いていきます。その2

続けます。 樹木の名前が続きます。 橡 白柳 いずれも拾い画像です。 さて5ページ目のおわりに日浅という人物が登場します。 そしてそれまで自然の情景描写が主だったのが、6ページからは日浅の描写が中心になっていきます。 さらに7ページで「わたし」が「…

沼田真佑著『影裏』を読み解いていきます。その1

さてさて沼田真佑著『影裏』読書と分析始めます。 冒頭3行は「わたし」が川沿いの小道を歩く場面。 勢いよく夏草の茂る川沿いの小道。 続く蜘蛛の巣の燦めきの描写からも夏の情景が浮かんできます。 「円網」「燦めいている」という字の選択が作者の感覚を示…

『影裏』沼田真佑ー読む前にー

eiga.com なんとなく小説「影裏」を手に取ってしまいました。 そういえば芥川賞を取った作品でしたね。 短い小説でびっくりするほど薄い本です。 まだ少し目を通しただけなのですが、映画化も決まっていて来年2月には公開ということを知りました。 主演が綾…

『ダークナイト』クリストファー・ノーラン

昨日に引き続き『ダークナイト』について。 この映画が傑作なのは間違いないと思います。 胸のすくような壮絶なアクションシーンだけに注目しても別格です。そして人間の業、善と悪を象徴的に描いた寓話として最高に面白い。 そのうえで昨日書いた「性差別主…

『ダークナイト問題』性差別主義のシンボル映画

男らしさのシンボル 映画『ダークナイト』について書きたいのですが、その前に「ダークナイト問題」について少し書きます。 ついこの前聞いたばかりなのですが東村アキコ氏が「ダークナイトを語る男は公害」と言ったというアレですね。 私は人間づきあいがほ…

毎日コツコツDIY~古い家に住む~

古い家に長い間住んでいるので色々なものが目に見えて劣化していきます。建物そのものの歪みはどうしようもないとしても、壁紙がはがれ床の表面が腐食しているのは自力でなんとかしたくなってきます。そのままにしていても生活はできますがなんといっても精…

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞終わりました。 一度目に観た時より面白く感じました。富野世界のごちゃごちゃ感が私は大好きなのでそこらへんは文句なしに楽しめたわけです。 それなのに何故一度目「より」楽しめた、という書き方になるかというとたぶん一…

『拉致と日本人』蓮池透・辛淑玉

こういう本ってどうしてこんな怖い表紙なのでしょうか。軽くてふざけたデザインだと気分が出ない、のかもしれませんがこういうものほどあえてかっこいいマンガや可愛いイラストを用いてもいいのではないかと思ってしまいます。 せめて色合いとロゴがもう少し…