2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧
やましい気持ちを抱えながらも進んでみよう。 ネタバレします。 第2章 異形の神々が佇む村 ───秋田の人形道祖神 日本古来の宗教観として「境界」というものがある。 そうした道の境目に立ち外から入り込もうとする者を塞ぐ役割を持つ神として「サエノカミ」…
2025年「笠間書院」 SNSで遭遇し気になってしかたなかった。ついにページを開きます。 ネタバレします。 「序にかえて」 作者氏は1990年代から2000年代「過疎化」「ひとがいない、ここにはなにもない」という北海道の地域社会で子供時代を過ごしたという。 …
2025年3月12日発売「早川書房」 配信日(Audible)2025/7/4 逢坂 冬馬作品初読書(初聴き)です。 ネタバレします。 SNSで見かけて興味を持ちちょうどよくaudible付きだったので聴くことに。 かなり長い小説だったがテンポよく続きが気になる惹きつけられる…
1955年「日活」 やはり気になって田中絹代監督作品第二作目を鑑賞しました。 今になって田中絹代監督映画を知って「なぜこれらの作品がもっと話題にならないのか」と歯がゆく思っています。 ネタバレします。 明るく生き生きとしている三女節子は二姉である…
1955年「日活」 そもそも自分が田中絹代出演映画を観たのはかなり後になってからだった。 それが『サンダカン八番娼館望郷』だったのもあって衝撃的な出会いだった。 とはいえ田中絹代が映画監督でもあったと知ったのはさらに後というか最近になってからであ…
1978~1980「新潮社」 この作品について記事にしていたつもりだったがどうも書いていなかったようだ。 もし記事があったらご容赦を。 ネタバレします。 本作原作のテレビドラマがあるのは知っていたがそちらは未視聴である。 そのおかげで自分は思う存分楽し…
audibleにて鑑賞。 井上悟氏のロッキーはとても良かったです。かわいい。 ネタバレします。 まずは 「ヘイル・メアリー」とは何ぞや、と思ってしまうがwikiによると タイトルの「ヘイル・メアリー」とはアヴェ・マリアの英語読みで英語圏では『イチかバチか…
ネタバレします。 第33章 爆撃で鼓膜が破れ聞こえなくなった峠草平は妻・由季江と共に疎開せずドイツ料理店でもある西洋館に居続けた。 だがそこも激しい神戸爆撃に会い離れた時に由季江だけが壕の中で怪我をしてしまう。 由季江を抱え草平は逃げ出した。 由…
ネタバレします。 第29章 昭和20年1月27日午後3時30分クラブ・コンコルディア アドルフ・カウフマンは総領事と話し合っていた。 が、すでに総領事はドイツの敗戦を確信していた。 「あの伍長上がりの狂った男にいいようにかきまわされた千年王国もこれで幕が…
ネタバレします。 第26章 それから三年の年月が流れ・・・ (わーっ、戦争中の3年が省略されてた) 日増しに敗戦の色を濃くしていくナチス政府はヒステリックに反政府分子を見つけては抹殺していた。 1944年7月20日 アドルフ・カウフマンはSD(ナチス親衛隊…
ネタバレします。 四巻に入る。 第21章 昭和8年9月6日 横浜港についたクイーン・エリザベス号からひとりのドイツ人が日本へ上陸した。 その名はラムゼイ。ドイツのフランクフルター・ツァイトゥング新聞社の特派員だった。 ナチス党員であり新聞記者である彼…
ネタバレします。 第18章 ユダヤ人を撃ち殺せという命令を受けてアドルフ・カミルの父、イザーク・カミルを射殺しもう一人の女性も射殺したアドルフ・カウフマンは殺人の罪に苦しむ。 そんな時、SS少佐が「ユダヤ人の一斉摘発を行う」と話しているのを盗聴し…
ネタバレします。 第15章 道が浜の小島で死闘を繰り広げ小船に助けられて戻ってくる。 満身創痍の峠の手当てをしてくれたのは小さな飲み屋をやっている女将であった。 峠は女性を惹きつけるフェロモンが多量に出ている男なのだろう。 大きな体格と実直さが…
ネタバレします。 第8章 ただひとりで大きなカウフマン邸に住む由季江。 ドイツのAHSに入学した息子からの手紙は検閲が入っていたが由季江は嬉しかった。 貸してもらった1円を返しに行くことで峠と由季江は再会する。 峠よりも由季江の方が峠の様子、背が高…
ネタバレします。 第5章──続き── 豪雨は五日の夕刻にやっと終わる。 アドルフ・カウフマンの家は無事だった。 (ちなみに谷崎潤一郎氏の家”倚松庵”も無事だったという。良い身分の人は良い場所に住んでいるということかな) だが父は肺炎となり苦しみ何度も…
ネタバレします。 第2章 ──続き── シュメルツ男爵邸でワーグナー「ジークフリード」を聞かされた峠はうなされて目覚め協合通信に連絡を入れて部長からどやされる。 峠の弟の件で特高が来たという。 調査はドイツの警察にまかせて早く帰れという声をよそに峠…
1983年1月6日号 - 1985年5月30日号「文春コミックス 他」 何度も読んだ本作ですが、昨日までの読書で『細雪』と本作『アドルフに告ぐ』が同時期に神戸を舞台にしていると気づきまた読み返したくなりました。 本作は手塚作品の中でも複雑で難しく読み落として…
ネタバレします。 十七 迫り来る戦争の影 『細雪』は昭和十一年(1936年)の秋に始まり、昭和十六年の春に終わるが、読者にはこの時間が伝わってはこない。 川本氏はこのことを「谷崎は日常の細部を詳しく書くが時代と社会の出来事を書くのに熱心ではない」…
ネタバレします。 十四 阪神大水害 昭和十三年(1938年)阪神地方は未曾有の大水害に見舞われた。 『細雪』の中巻ではこの大水害が描かれている。 この年は五月から雨が多く六月の入梅以来間断なく降り続いたという。そして七月三日から五日にかけて集中的な…
ネタバレします。 十 外国人との交流と別れ 末妹・妙子と親しくなる白系ロシア人カタリナ・キリレンコ。 亡命のロシア一家に夕食に呼ばれてやや頓珍漢な体験をすることになる。 港町神戸に亡命ロシア人は多かったという。 カタリナは自分の美貌を武器にして…
ネタバレします。 七 モダンガールの四女、妙子 ここで筆者の川本三郎氏は蒔岡家の四姉妹で誰が好きかという問いかけをする。 年配の人は「雪子」次いで「幸子」なのに対し若い人は「妙子」をあげる人が多い、と書く。 私としては『細雪』感想のなかでたぶん…
ネタバレします。 四 阪神間の文化と神戸 谷崎潤一郎は原稿として四国から取り寄せた和紙に罫を馬楝で摺り込んだ自家製のものを使っていたという。 挿絵画家は芦屋の海辺に住む小出楢重。 阪神間文化のあらわれだと川本氏は記す。 小出楢重は昭和二年の随筆…
2020年「中央公論社」 昨日まで読んできた『人びとの社会戦争』の中に含まれる光景のはず。 ネタバレします。 一 女が育てた阪神間文化 「芦屋」とか「船場」とかのイメージがまったくない人間としてはそれらをいちいち想像するだけで楽しくなる。 小説を読…
ネタバレします。 第Ⅳ部 なぜ日本は対米戦争を選んだのか 第Ⅴ部 引き続く社会戦争 と、端折ることとなった。 非常に貴重な一冊だと思う、が自分としてはそこまで書くことがない。 第二次世界大戦という地球規模の大戦を経てそれぞれの国が様々な体験を得たは…
ネタバレします。 【第九章 戦争の魅力(二)人びとはなぜ戦争を欲したのか 1937ー38年】 この章を読んで思い出したのは「戦時中、女性たちが命懸けでパーマネントを求めた」という話である。 今となればなぜそこまでパーマネントに憧れたのかはわから…
ネタバレします。 【第六章 全体主義の魅力(一)絆、団結、一体感の希求 1931-34年】 「日本はなぜ戦争への道を歩んだのか」 この問いにこれまでは「軍国主義」「関東軍の暴走」という「今現在にはない当時の軍部の異常性」を唱えてきたがここでは「…
ネタバレします。 【第四章 幸せとはなにか 1927ー31年】 ここで記されるのは三つの潮流の話。 一つは頽廃的な享楽現象と見下されてしまうエログロナンセンス世相。 一つは土着的な生活や農村文化を強調し家族や共同体の再現を目指す「郷愁」志向。 一…
ネタバレします。 【第二章 くすぶる苛立ち:草の根社会保守の台頭 1910ー20年代】 ここを読んでまたひっくり返った。 この読書で何回ひっくり返ったらすむんだろう。 で、何にひっくり返ったかというと 「日本男性は女性に恋してはいけなかった」 か…
ネタバレします。 第Ⅰ部 解放の時代 【第一章 瓦解と解放 1910ー20年代】 1913年(大正2年)1月。 小学校代用教員・吉田得子(22歳)は岡山県の高等女学校を卒業した後地元小学校で働き始めすでに四年経った。 「職業婦人」「モダンガール」という言葉…
2025年「岩波書店」 もうかなり日が経ってしまったがネットで偶然見かけた本著が気になり読んでみようと思います。 現在はまだやっと序章に入ったところです。 さてどうなりますか。 ネタバレします。 【序章 人びとは何を戦っていたのか】 1940年11月、中国…