ガエル記

散策

徳川家康

『魔界衆』横山光輝 その3

こ、これはどうなんだろう?この場面の前に兵馬と話していたからうっかり口調が残ってしまったのか。 幸村がわざと口真似したのかとまで思ったけど、そんな感じでもなく。 普通に「そんなことは人間にはできない」でいいはず?佐助が言ったとも思えずw ネタ…

『魔界衆』横山光輝 

何も知らず読了。 なんという面白さ。驚きました。参りました。凄い。 タイトルの下に「横山光輝時代傑作選」と書かれているので短編集かと思っていました。そのくらい何も知らなかったのですが。 ebookでひとつだけのレビューがついていて悪評になっていま…

『織田信長』横山光輝/原作:山岡荘八 その2

読了しました。 ネタバレしますのでご注意を。 横山光輝戦国時代シリーズ(1980年代以降において)『徳川家康』『織田信長』『伊達政宗』『武田信玄』『武田勝頼』『豊臣秀吉』これは年表順に書いたが読んだのは順不同だった。(実はあと一作『平家物語』が…

『織田信長』横山光輝/原作:山岡荘八

横山光輝戦国原作ものは一度味わったらやめられない。永久に続けてほしいと無理な願いを持ってしまう。 ネタバレしますのでご注意を。 織田信長。一番気になる人物なので後に残していた感がある。 常に鮮やかにこの国の人々の心を騒がしてきた男だ。 といっ…

『捨て童子 松平忠輝』横山光輝/原作:隆慶一郎 その2

魅力的な人物を描いてくれたものだと思う。 ネタバレしますのでご注意を。 まだすべて知ったわけではないのだけどここまで読んできた作品でおおまかにいえば横山光輝は戦いの歴史を描いてきた。そしてそれが大きな人気を呼んだと思う。『鉄人28号』しかり『…

『捨て童子 松平忠輝』横山光輝/原作:隆慶一郎 その1

読了してから書いています。同じく横山光輝著『徳川家康』を先に読んでいたのはとても良かった。 ネタバレしますのでご注意を。 これはいわば「もうひとつの徳川家康と忠輝と秀忠」ともいうべき作品なのだ。 ドラマ『如懿伝』を観て『瓔珞』と比較したことが…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第八巻 完結

ネタバレしますのでご注意を。 完結の八巻です。 天下を統一しなおも荒ぶる世の中に泰平を望み老齢の体に鞭打って働き続けた家康。 多くの夢を果たした家康が最期まで悩み続けたのは我が子との関係だった。 これは特に前世代の父子=働くことだけが男の人生…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第七巻

ネタバレしますのでご注意を。 関ケ原の合戦で勝利を得、家康の地位は不動のものとなった。 家康は淀君・秀頼母子をおとがめなしとした。 七巻。家康は天下泰平のために尽力していくがこれがほんとうに難しい。以下は家康の立場から見た物語と言えよう。 こ…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第六巻 その2

ネタバレしますのでご注意を。 六巻後半は石田三成パート。 豊臣家のため走り回る三成と彼を憎む者たちとのデッドヒート。 とてもよい。 かつて不人気だったという三成は最近共感を呼んでいるようなのがおもしろい。本作では明らかに悪人なのだが横山氏の描…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第六巻

ネタバレしますのでご注意を。 幼い頃から人質として過ごさねばならなかった竹千代が辛抱に辛抱を重ね努力を積み少しずつ上昇して岡崎城を取り戻しなおも進み徳川家康として磐石ともいえる地位をなした。 しかし人生の辛苦はむしろここから始まっていくよう…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第五巻  その2

ネタバレしますのでご注意を。 ここから家康と石川数正、信雄と三家老の話が秀吉との関係で対照的になされる。 すでに頂点に立ったという形の(一応まだ織田家が主筋とはなっているが)秀吉相手に二組が苦闘することになる。 家臣のほうはどちらもひたむきで…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第五巻

ネタバレしますのでご注意を。 五巻冒頭、武田勝頼の話から始まる。 戦国時代の名将のひとりに必ず挙げられる武田信玄も息子はその威力を持てない。 今川義元と氏真、家康と信康の例をここで挙げられているが織田信長と信雄そして横山作品『三国志』でも曹操…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第四巻

さて さて四巻。 三巻の終わりで武田信玄死亡か?という問題が投げかけられるのだが四巻に入るとそれどころではない事件に突入していき信玄などどうでもよくなる(すまん信玄) というか私が今回『徳川家康』を読み始めた理由はまさにこの四巻に描かれた「築…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第三巻 その2

今更ながら感心してしまうのですが横山光輝マンガの魅力とはなんだろうと考えさせられます。 わかりやすく簡潔な運びなのに味わいがある。人物が低い頭身で描かれているのにすらりと背が高く見える。ユーモアと残酷さも併せ持つのが横山マンガの妙味と思えま…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第三巻

ネタバレしますのでご注意を。 今川義元は松平元康の忠義心を試すため織田軍に囲まれている「大高城に食糧を運び込め」という命令を下す。 元康には否はない。 12歳の鍋之介の出陣願いに元康は彼を元服し本田平八郎忠勝という名を与える。 元康は十八歳。運…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第二巻 その2

なかなかうつけな信長スタイル。お供は犬千代。後の前田利家。いつも一緒。 読んでいくとますます『三国志』との共通点があってふむうと思ってしまいます。 織田信長はいかにも曹操なのですが母親との関係よりも父親に愛されたのが強調されているのも同じ。 …

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第二巻

家康の幼少期。数えで六歳の竹千代が生まれ育った岡崎城から今川義元の駿府城へ人質として送られていく途中で熊の若宮・波太郎の指揮で奪われ尾張の織田信秀のもとに送られていく場面から始まる。 ここで竹千代を届ける役目をに任じられた金田与左衛門が任務…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第一巻 その2

ネタバレしますのでご注意を。 竹之内波太郎。クールな美形キャラと見えて実はとても優しい心根の人。 孫堅か孫策か、って感じのこの人、水野信元。逆にヤな感じの人である。 その孫策似の水野信元の弟。水野信近。兄に物申したため疎まれて殺害されそうにな…

『漫画版 徳川家康』横山光輝 原作:山岡荘八 第一巻 その1

次に読みたくてうずうずしていたのがこれです。今NHK大河ドラマで放送されているのもありますが(そのドラマはどうしても食指が伸びず観ておりません)なにより徳川家康って何なのかが気になっていてこの機に読むことができるのは幸いなるかなであります。 …