ガエル記

散策

三国志

『三国志』再び 横山光輝 十七巻 後半

笑っちゃうくらい可愛い関羽雲長。なぜこんなにかわいくなったん。 目がかわいすぎるぅ ネタバレしますのでご注意を。 張遼は曹操のために関羽の心の内を聞きに行く。(なんだか女学生みたいだな) いつもはこんな風だ 関羽のセリフが良すぎて悶え死ぬ。なん…

『三国志』再び 横山光輝 十七巻 前半

ちょっぴりほっこりだった前巻とうって変わって大きな変化が生まれる。 しかも関羽と曹操の物語がここで。 ネタバレしますのでご注意を。(上の文もネタバレではある) 董承の血判状に名を連ねた吉平。 曹操の侍医でもある名医吉平が企んだのは頭痛持ちの曹…

『三国志』再び 横山光輝 十六巻

かっこいい表紙。張飛はすっごく絵になるんよな。 ネタバレしますのでご注意を。 この巻は比較的ほっこり巻。曹操の配下である二将軍がオマヌケで笑って読んでいられるのである。ひきかえ関羽がめちゃくちゃ二枚目に描かれている。横山先生、関羽をどうして…

『三国志』再び 横山光輝 十五巻

『三国志』このあたりからやっと劉備玄徳が本格的に活躍し始める、と言っていいのではないか。 通常のマンガの構成としてはとんでもない。 とはいえここからの玄徳の活躍はそれを越えるとんでもなさだ。どうしてそういう構成なのかはこの巻を読めばわかると…

『三国志』再び 横山光輝 十三巻後半から十四巻

女子がちょっぴりだけとはいえ描かれている珍しい横山『三国志』表紙絵。 呂布とその娘だけど。呂布の危機を描いた名場面(?)とも言える。 ネタバレしますのでご注意を。 呂布軍に襲われ玄徳は逃げ延びたが行方知れず、小沛城は奪われてしまった。 ひとり…

『三国志』再び 横山光輝 十三巻 前半

『三国志』再読なんでざっとやろうと思っているのにどうしても一巻ペースになってしまうのですよ。どうしても書きたいことがあるのだな。 ネタバレしますのでご注意を。 冒頭、あの有名な曹操の「この先に梅の実があるぞ」事件が描かれる。 張繍と荊州の劉表…

『三国志』再び 横山光輝 十二巻

物語が曹操パートに入る。 なにしろずーっと曹操様を観ていられるのですぞ。眼福眼福。曹操は小柄だと言う史実というか記録があるので横山先生も意識しておられるようだけど、どうしても好みのためか(氏は好きなキャラをすらりと描きがち)大きめに描かれて…

『三国志』再び 横山光輝 十一巻

孫策。小覇王と呼ばれるだけあって頼もしい。周瑜との関係も描かれて居たらなあと思ったりもする。 ネタバレしますのでご注意を。 冒頭、孫策と太史慈の一騎打ちで互いに相手への敬意が生じたふたりが主従になっていくまでが描かれる。 孫策は劉繇を討たんと…

『三国志』再び 横山光輝 九巻

天下を狙う曹操。 ネタバレしますのでご注意を。 玄徳結婚したことがここでお披露目されて草。普通主人公の結婚って一番華やかな場面となるものじゃないのん?ストーリーに関係なければ主人公でもカットされる。 曹操は玄徳がちゃっかり徐州を領土にしたと聞…

『三国志』再び 横山光輝 八巻から九巻冒頭

あなたは曹操✖○○は誰ですか? ネタバレしますのでご注意を。 八巻冒頭の呂布・董卓討伐に戻るが本作の原作ともいえる吉川英治『三国志』ではこの貂蝉による誘惑作戦は王允の策略ということになっている。 横山氏がこれを「貂蝉自身が言い出した作戦」に変え…

『三国志』再び 横山光輝 七巻後半から八巻冒頭

呂布。横山三国志の中で一番女に弱い豪傑。 女に弱いと言うべきなのか、女に優しいと言うべきなのか。 女にとことん冷たい玄徳とどっちがいいのか。 ネタバレしますのでご注意を。 ほんとはこんなデザインじゃないよね???すごくかっこいい孫堅軍船 孫堅軍…

『三国志』再び 横山光輝 六巻から七巻冒頭

読み返していて、こんなに面白い作品を読めることが幸福だとしみじみ感慨に震えています。これを読まずに死ななくてほんとうによかった。 ネタバレしますのでご注意を。 という奇妙なる感動を覚えているけど曹操様の一大事だ。 袁紹の言葉を退け己の軍だけで…

『三国志』再び 横山光輝 五巻

ところで横山『三国志』を読んで初めて私は水島新司『ドカベン』設定が『三国志』からなのだと気づきました。 岩鬼が一番わかりやすく張飛ですね。破天荒さと体力が共通点です。 主人公たる劉備は里中智くんです。志は高いけど体力が足りない。母子家庭で貧…

『三国志』再び 横山光輝 三巻後半から四巻

赤に身を固めた曹操。そうか彼は赤い彗星だったのか。 赤い彗星曹操。 ネタバレしますのでご注意を。 さて。 片田舎の警察署長になったものの賄賂をせびる督郵をこらしめて飛び出した玄徳たちは張飛の知り合いである劉大人の屋敷と客人となる。 そこで以前助…

『三国志』再び 横山光輝 二巻から三巻冒頭

再び、っていうよりもっと読んでますが解りやすくしましたw ネタバレしますのでご注意を。 「再び」読むと、この2巻時点の劉備・関羽・張飛たちの若々しさに涙してしまう。 明日をも知れない流浪の身、「国のために」と命懸けで戦ってもなんの後ろ盾もない彼…

『三国志』横山光輝 再読その1

確かにこう切り取ると意味深だ。 『三国志』再読します。まあ最初もかなりじっくり読んだのですが。 横山作品ほぼ長編を読んでしまい、と言ってもまだ『伊賀の影丸』や幾つもの作品があるのですが主作品がなくなってしまった感に襲われ(いわばロス状態なの…

『三国志』横山光輝 第六十巻 その2-水涸れー 完結

ネタバレしますのでご注意を。 郭淮は「蜀軍が動き出した」という報告を受け司馬懿様に伝え自らは出陣した。 五万の兵を引き連れ姜維軍が造ったふたつの城を包囲した。 郭淮は城を眺め笑い出した。その城が高い地形の上に築かれていたからだ。「あれならば城…

『三国志』横山光輝 第六十巻

姜維、表紙絵二回目。もう最後です。見れば五十巻が初の姜維表紙絵で二回目の姜維が六十巻で最終巻となる。 英雄たちが次々といなくなった最終章でただひとり英雄的な存在の姜維。彼がいなかったら玄徳亡き後のパートはかなりきついものがあったと思っていま…

『三国志』横山光輝 第五十九巻 その2

ネタバレしますのでご注意を。 孔明は遺書を書き楊儀に「陛下にお届けしてくれ」と頼む。 「それからわしの死後、喪を発してはならぬ。わしが死んだと知ったら仲達は総力をあげて押し寄せるであろう。こんな時のためにわしはふたりの匠にわしの木造を作らせ…

『三国志』横山光輝 第五十九巻

孔明表紙絵12回目。やはりトップですねえ。二位はなぜか張飛の9回なのですが。(ふたりの時は0・5回という計算です)3位は玄徳の6・5回w主人公ではなかったのか。 それにしてもこの表紙の孔明は神格化されているように思えます。 ネタバレしますのでご注意…

『三国志』横山光輝 第五十八巻 その2ー作戦露見ー

ネタバレしますのでご注意を。 魏軍兵士に呼び止められた男の襟から出てきた密書は呉の陸遜が孫権にあてたものだった。 密書は戦場にいる魏帝・曹叡のもとに届けられた。 そこには新城を包囲している孫権に兵を後退させ魏軍の退路を断つようにと記されていた…

『三国志』横山光輝 第五十八巻

司馬懿仲達おっと惜しい0・5回目。魏延二分の一プラス二分の一で一回目。やはりこの数え方は間違っていたかも。今更wこの表紙、欲しがる人はいるのかしらん。(失礼) ネタバレしますのでご注意を。 馬岱が孔明に報告をする。「丞相、いくら挑発しても魏軍…

『三国志』横山光輝 第五十七巻 その2ー読み比べー

ネタバレしますのでご注意を。 ますます辛い状況へ突入というかもう幸福など望みえないとしかいえません。 魏帝・曹叡は孔明が三十万の兵を引き連れ祁山に現れたという報を受ける。すぐに司馬懿を呼んだ。 司馬懿もまた天文を観て魏の方に有利蜀の不利と読ん…

『三国志』横山光輝 第五十七巻

孔明表紙絵・・・と横に小さく魏延君があ。というわけで孔明表紙絵11回目。魏延0・5回目となりました。 ネタバレしますのでご注意を。 司馬懿は駆け付けてくれた孫礼に感謝の意を表した。 「孔明を討てると聞き喜び勇んで参りました」 「よし」と司馬懿「そ…

『三国志』横山光輝 第五十六巻 その2

ネタバレしますのでご注意を。 司馬懿軍は引き揚げていく蜀軍の後を追いかけた。 しばらく行くと多数の竈跡があるのを見つける。 しかし「我らの追撃に備えているはずだがさしたる数ではない」と司馬懿は思う。 「このくらいならひともみでございます」とひ…

『三国志』横山光輝 第五十六巻

孔明表紙絵10・5回目。ちょっともう泣きそうな気持ちになっています。巻数もあるし物語の内容もいよいよ追い詰められてきた感が大きい。 煌めく星の如き英雄たちは次々と消え去っていく。 その中で孔明だけが必死で火が消えぬようにと働き続けているのが辛い…

『三国志』横山光輝 第五十五巻 その2ー進攻問答ー

ネタバレしますのでご注意を。 曹真は魏帝・曹叡に謁見し体調が良くなったことを伝えた。そして孔明が病に倒れ養生していると話し出し「孔明の動けぬ蜀など恐るるに足りません。今こそ仲達殿と共に漢中に攻め入りとうございます、と申し上げる。 曹叡はなる…

『三国志』横山光輝 第五十五巻

孔明表紙絵9・5回目。これまで単独トップだった張飛を抜きました。なにしろ主人公のはずの劉備玄徳は6・5回でしたのでぶっちぎりトップです。とはいえ仕方ないっていうのもあるのでちょっと泣きそう。 ネタバレしますのでご注意を。 司馬懿仲達は即戦即決を…

『三国志』横山光輝 第五十四巻 その2ー王双を討つー

ネタバレしますのでご注意を。 魏延は使者から本軍は漢中に引き揚げたと聞き疑問を口にした。 我が軍勝利を重ね魏軍は青くなって陣に閉じこもっているからだ。 使者は「原因は食糧にございます」と答える。そして孔明から預けられた撤退のお指図を手渡した。…

『三国志』横山光輝 第五十四巻

孔明表紙絵8・5回目。もう他には姜維くらいしかいないからなあ。 ネタバレしますのでご注意を。 陣を張って休息しようとする費耀軍を高みから見下ろす孔明は扇を振って合図した。 銅鑼の音とともに馬岱軍が駆け下りていく。 費耀は「一押ししてから退却せよ…