33・34・35・36巻、読完了しました。
ネタバレします。
夏侯淵は玄徳に襲い掛かるがあと一歩のところで届かず。最後は黄忠に斬られる。
その死は魏軍に伝えられた。
曹操はじめ夏侯淵を兄弟としてきた仲間たちの慟哭は地を震わせる。
ところで、前にも書いたけど曹操って年取ってからの方がかっこよくないか。
ビジュアル最高である。
玄徳はまじでおっさん臭いが。(加齢臭を感じる)
玄徳側で横山版と大きく違うのが法正。
やはりこの作品は軍師のためのものだ。
その法正は過労死する。
曹操は撤退を決意した。
あの有名な鶏肋場面だ。舐るのは美味しいが「身はない」という。
直後、玄徳は「漢中王」に封じられる。
ここで「漢」の名が入る「王」となることがどれほど民衆からの指示を得るだろうかの注釈が入る。
中国の人々はまさに漢から生まれた子どもたちなのだと。
そしてその活躍がそのまま玄徳に感じられているのが嬉しい。
徐晃の鋭い攻撃は関羽を傷つけていくがそれでも関羽を倒すことはできなかった。
が、関羽が攻め取った樊城は呂蒙らが商人と化けて潜り込み無血開城させられてしまう。
関羽の首は曹操のもとへと送られ曹操は関羽を祭り巨大な像を造らせた。
そして曹操も死ぬ。
その後一挙にこの物語の英雄たちが死んでいく。
とはいえ歴史は終わらない。
読了しました。
最後まで怒涛の戦いが描かれる凄い作品でした。
最初から横山光輝『三国志』との比較をしてきましたが両立する素晴らしいマンガ作品だと思います。
特に関羽が好きだった私としては横山『三国志』よりも最期まで戦わせてくれた王欣太氏に感謝したいです。
(いや史実がそうなのだろうけど)
こうした英雄は普通若い時はかっこいいけど年を取るほど寂しくなってしまうものですが曹操は進むほどにキャラクターに深みが出て白髪白髭になってからよけいに男ぶりがあがっていくのも見事でした。
最期が夏侯惇と一緒だったのも萌えすぎる。
許褚とのからみも多く満足でした。
しかしなんといっても軍師の物語だったのが最高でした。
最後を一気に読んでしまいましたが止まらなかったので仕方ないです。
しばらくしてまたじっくり読んでみたいと思います。