谷口ジロー
第四部までを総括する一巻となっています。 また幻想的な文学作品とも言えます。 ネタバレします。 夏目漱石の胃の痛みがますますひどくなる。 漱石は伊豆修善寺の菊屋旅館で転地療養することにした。 しかし雨が降り続く上に旅館は部屋の用意をしておらず漱…
関川夏央氏による「あとがき」に第三部から三年半の時日を経て関興できた、とされています。 そのせいもあってかかなり絵柄が変わった感があります。 しかしこの内容にはこの筆致が適切だったのではないでしょうか。 ネタバレします。 「坊っちゃん」の時代…
読み込むのに時間と努力が必要だった前回の森鴎外編とは違い本編石川啄木は初読で入り込んでしまった。 ネタバレします。 貧乏なダメ男の話を読むほど辛いことがあるだろうか。 しかも才能はあり自尊心も高い。 が才能はあってもそれがすぐに認められること…
この第二巻は冒頭を除けば森鴎外の『舞姫』で描かれたそのモデルとなるエリスバイゲルトと森鴎外の物語となっています。 ネタバレします。 この物語をどのように受け止めていいのか迷ってしまう。 正直今の自分には本作を良しとしていいのか否定すべきなのか…
続きます。 ネタバレします。 第六章 マドンナと清 「坊ちゃん」を思い出し、そうかーとなった。 しかし清は印象深いがマドンナのことはさっぱり覚えていない。 坊ちゃんは清から物凄く褒められおだてられて大きくなった。すごく幸福な少年なのだ。 誰もが自…
「漫画アクション(双葉社)」1987年~1996年 作者名は原作・作画に分けず共著という形であるということです。 最近、幕末から明治そして昭和初期まで、つまり日本近代史に凝っています。 ところがその辺が舞台のマンガ作品は極端に少なく、且つ興味が抱ける…