ガエル記

散策

2024-01-01から1年間の記事一覧

『三国志』再び 横山光輝 十七巻 後半

笑っちゃうくらい可愛い関羽雲長。なぜこんなにかわいくなったん。 目がかわいすぎるぅ ネタバレしますのでご注意を。 張遼は曹操のために関羽の心の内を聞きに行く。(なんだか女学生みたいだな) いつもはこんな風だ 関羽のセリフが良すぎて悶え死ぬ。なん…

『三国志』再び 横山光輝 十七巻 前半

ちょっぴりほっこりだった前巻とうって変わって大きな変化が生まれる。 しかも関羽と曹操の物語がここで。 ネタバレしますのでご注意を。(上の文もネタバレではある) 董承の血判状に名を連ねた吉平。 曹操の侍医でもある名医吉平が企んだのは頭痛持ちの曹…

『三国志』再び 横山光輝 十六巻

かっこいい表紙。張飛はすっごく絵になるんよな。 ネタバレしますのでご注意を。 この巻は比較的ほっこり巻。曹操の配下である二将軍がオマヌケで笑って読んでいられるのである。ひきかえ関羽がめちゃくちゃ二枚目に描かれている。横山先生、関羽をどうして…

『三国志』再び 横山光輝 十五巻

『三国志』このあたりからやっと劉備玄徳が本格的に活躍し始める、と言っていいのではないか。 通常のマンガの構成としてはとんでもない。 とはいえここからの玄徳の活躍はそれを越えるとんでもなさだ。どうしてそういう構成なのかはこの巻を読めばわかると…

『三国志』再び 横山光輝 十三巻後半から十四巻

女子がちょっぴりだけとはいえ描かれている珍しい横山『三国志』表紙絵。 呂布とその娘だけど。呂布の危機を描いた名場面(?)とも言える。 ネタバレしますのでご注意を。 呂布軍に襲われ玄徳は逃げ延びたが行方知れず、小沛城は奪われてしまった。 ひとり…

『三国志』再び 横山光輝 十三巻 前半

『三国志』再読なんでざっとやろうと思っているのにどうしても一巻ペースになってしまうのですよ。どうしても書きたいことがあるのだな。 ネタバレしますのでご注意を。 冒頭、あの有名な曹操の「この先に梅の実があるぞ」事件が描かれる。 張繍と荊州の劉表…

『三国志』再び 横山光輝 十二巻

物語が曹操パートに入る。 なにしろずーっと曹操様を観ていられるのですぞ。眼福眼福。曹操は小柄だと言う史実というか記録があるので横山先生も意識しておられるようだけど、どうしても好みのためか(氏は好きなキャラをすらりと描きがち)大きめに描かれて…

『三国志』再び 横山光輝 十一巻

孫策。小覇王と呼ばれるだけあって頼もしい。周瑜との関係も描かれて居たらなあと思ったりもする。 ネタバレしますのでご注意を。 冒頭、孫策と太史慈の一騎打ちで互いに相手への敬意が生じたふたりが主従になっていくまでが描かれる。 孫策は劉繇を討たんと…

『三国志』再び 横山光輝 十巻

張飛よ。しかしこの時が伏線ともなるのだ。 悲しいなあ。 ネタバレしますのでご注意を。 この巻もとても辛い巻だ(おおよそどれもツライ巻)が演出としてとてもうまい。 「酒を飲むんじゃないぞ」と玄徳に釘を刺されて留守番を任されたのに(しかも自分から…

『三国志』再び 横山光輝 九巻

天下を狙う曹操。 ネタバレしますのでご注意を。 玄徳結婚したことがここでお披露目されて草。普通主人公の結婚って一番華やかな場面となるものじゃないのん?ストーリーに関係なければ主人公でもカットされる。 曹操は玄徳がちゃっかり徐州を領土にしたと聞…

『三国志』再び 横山光輝 八巻から九巻冒頭

あなたは曹操✖○○は誰ですか? ネタバレしますのでご注意を。 八巻冒頭の呂布・董卓討伐に戻るが本作の原作ともいえる吉川英治『三国志』ではこの貂蝉による誘惑作戦は王允の策略ということになっている。 横山氏がこれを「貂蝉自身が言い出した作戦」に変え…

『三国志』再び 横山光輝 七巻後半から八巻冒頭

呂布。横山三国志の中で一番女に弱い豪傑。 女に弱いと言うべきなのか、女に優しいと言うべきなのか。 女にとことん冷たい玄徳とどっちがいいのか。 ネタバレしますのでご注意を。 ほんとはこんなデザインじゃないよね???すごくかっこいい孫堅軍船 孫堅軍…

『三国志』再び 横山光輝 六巻から七巻冒頭

読み返していて、こんなに面白い作品を読めることが幸福だとしみじみ感慨に震えています。これを読まずに死ななくてほんとうによかった。 ネタバレしますのでご注意を。 という奇妙なる感動を覚えているけど曹操様の一大事だ。 袁紹の言葉を退け己の軍だけで…

『三国志』再び 横山光輝 五巻

ところで横山『三国志』を読んで初めて私は水島新司『ドカベン』設定が『三国志』からなのだと気づきました。 岩鬼が一番わかりやすく張飛ですね。破天荒さと体力が共通点です。 主人公たる劉備は里中智くんです。志は高いけど体力が足りない。母子家庭で貧…

『三国志』再び 横山光輝 三巻後半から四巻

赤に身を固めた曹操。そうか彼は赤い彗星だったのか。 赤い彗星曹操。 ネタバレしますのでご注意を。 さて。 片田舎の警察署長になったものの賄賂をせびる督郵をこらしめて飛び出した玄徳たちは張飛の知り合いである劉大人の屋敷と客人となる。 そこで以前助…

『三国志』再び 横山光輝 二巻から三巻冒頭

再び、っていうよりもっと読んでますが解りやすくしましたw ネタバレしますのでご注意を。 「再び」読むと、この2巻時点の劉備・関羽・張飛たちの若々しさに涙してしまう。 明日をも知れない流浪の身、「国のために」と命懸けで戦ってもなんの後ろ盾もない彼…

『咬竜-風雲児黒田如水伝ー』横山光輝

『ジャイアントロボ地球の静止する日』に引き続き横山原作アニメを見ようと予定していたのですがどうしても観続ける気になれずマンガに戻ってきましたw 横山マンガに限らず原作を愛した者はアニメには失望するきらいがあるとは思いますが横山作品は特に甚だ…

『ジャイアントロボ』横山光輝の原作と『~地球が静止する日~』今川泰宏

上の『ジャイアントロボ』が下になります。 さて昨日も書きましたが今川『ジャイアントロボ~地球が静止する日~』はそれはそれでとても楽しみましたのでそれをどうこう批判はしないのですがそのアニメ作品によって原作横山作品の特徴・価値もまたひとつ明確…

『ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~』今川泰宏/原作:横山光輝

実はこの作品初鑑賞ではありません。 といってリアルタイムではなかったのですが話題だったので気になって鑑賞しました。横山光輝沼にはまる前だったけどとても面白く楽しみました。 で、横山光輝にはまってしまいかなり作品を読んだ現在もう一度観なおした…

『平家物語』横山光輝 その3

ネタバレしますのでご注意を。 少し話が戻る。 以仁親王(もちひとしんのう) 源三位入道頼政(げんさんみにゅうどうよりまさ) この顔、横山マンガの晩年によく出てくる。良いキャラです。 驕る平家と戦おうという声が上がり僧侶が立ち上がるが「格下の寺と…

『平家物語』横山光輝 その2

それほど書けることはないのだけど少し書きます。 ネタバレしますのでご注意を。 『平家物語』を読んで平家贔屓側として思うのはなんといっても「なぜあの時頼朝の首を討ちとってしまわなかったか」という清盛の言葉そのままだ。 もちろんそれはそれで仇討的…

『平家物語』横山光輝 その1

横山光輝『平家物語』読み始めました。 まだ途中なので言えるのは 馬が小さくて可愛い(今までは大きく美しい馬を描き続けてきた横山氏が本作では「らしい感じのする」小型馬をしっかり描かれているのに感服しました) 私自身が源平合戦なら圧倒的平家贔屓な…

『風盗伝』横山光輝

昨日の『血笑鴉』の真逆のような作品。 ネタバレしますのでご注意を。 昨日の『血笑鴉』のカラスが己の欲望を満たすために人殺しを続け女を抱き長生きしていくのに対し本作『風盗伝』の武造はひとりの女性だけを好きになり戦ってもどうにもならないのを知っ…

『血笑鴉』 横山光輝

ケッショウガラスと読むのだなあ。 ネタバレしますのでご注意を。 だからいつも半笑いなのね。 横山マンガの主人公と言えば美形、かっこいい、正義漢の手本といえるけどあえてその逆にしたのが本作なのだろうか。 あえてブサイクを主人公にしてみよう、とし…

『サンダー大王』横山光輝

「巨大ロボット&少年」シリーズ。 ネタバレしますのでご注意を。 横山光輝氏巨大ロボットの魅力は計り知れない。 しかし何も知らず読み始めたので最初変な男の命令を聞いて「サンダー大王」が動き始めたのを見て 「あれ?別展開かな?」と思ったのだがやは…

『ダイモス』横山光輝

小学館「小学四年生」1973年11月号~1974年3月号、「小学五年生」1974年4月号~1975年3月号連載 ネタバレしますのでご注意を。 上の表紙画像からして興味を持つ。 かっこいいロボットに鎖。そして少年の足元におじさんふたりが倒れているがなぜか同じ容貌で…

『兵馬地獄旅』三巻 横山光輝 最終巻

早くも最終巻です。 兵馬の地獄旅見届けましょう。 ネタバレしますのでご注意を。 くノ一・楓。一途な女でその腕は確かだから見ていて頼もしい。 何が何でも大好きな兵馬を守りたい、という強い意志を持つ女。 『忍者武芸帳』の明美、最近では『進撃の巨人』…

『兵馬地獄旅』二巻 横山光輝

いやあ楽しい地獄旅です。 ネタバレしますのでご注意を。 女との出会いは簡単にすまされてしまうが男との出会いは濃密に描かれる。 ヒロイン登場 なかなか見目麗しい。いや絶対女よりも丁寧に描いてるから。 驚いた表情の視線の先は・・・ しかし えーと、こ…

『兵馬地獄旅』一巻 横山光輝

おもしろくて一気に読んでしまいました。 ネタバレしますのでご注意を。 冒頭、気ままに一人旅をする兵馬が旅の坊さんといういで立ちの数人から襲われ激しい戦いとなる。 これは常々思っている横山光輝氏の「白土三平リスペクト」というのか「白土三平凄いけ…

『伊賀の影丸』横山光輝 5巻

はい。最終巻です。全巻15巻ですが最終巻は5巻です。 「影丸旅日記の巻」 ネタバレしますのでご注意を。 この巻で終わりと思うと感慨ひとしおです。 何度読もうと思っても読み難かった本作の理由はこの秋田サンデーコミックス版が掲載順が違うのだと教わり正…