ガエル記

散策

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『チェルノブイリ』ドラマ

www.amazon.co.jp 上のリンクに書かれているとおり、10月5日まで第一話が無料配信なので観てみました。予想はしていましたが、あまりにも怖ろしい映像が続きます。 これを観てもなお原子力発電所は安価で効率が最も良い発電所だという人がいるのでしょうか。…

擬人化ではなくそのものを

日本人は擬人化が好きでその歴史も古いと言います。 『刀剣乱舞』『ヘタリア』『艦これ』『けもフレ』以前は『綿の国星』『それいけ!アンパンマン』など挙げていけばきりがないほどでしょう。 物や動物だけならまだしも国や県、さらには字や細胞などたぶん気…

『OVERMANキングゲイナー』富野由悠季

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞、はじめました。 これもかなり後、というかちょい前くらいに観たものです。なんともいえないリズムのある面白さにすっかり参ってしまいましたが、今回観なおしていて前以上に「これはすごく面白いのでは」と思いながら観て…

『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子

1981年に出版され大大ベストセラーになった本作ですので読んでいて当然と言っていいのですが当時18歳という年齢だったためか、もともとベストセラーとか「お勧めの良書」みたいなのを敬遠する性質だったのもあって今までちらりとも読んでいませんでした。 し…

『少女革命ウテナ』再鑑賞

『少女革命ウテナ』2周目、観終わりました。 ラストやはりとても素晴らしい。 愛とはなにか。生きるという事はどういうことか。 このアニメを観て他のいろいろな本を読んで世界を見て知っていくことは大切です。 そしてなんといってもこの華やかな絵柄、演劇…

小泉進次郎のポエムはいかに

小泉進次郎氏「ポエム発言政治家」という認定になっておりますね。 確かに従来の日本の政治家にはない奇天烈な感じはします。けど、他の日本の政治家が難しい質問に明確に答えてきたのかとも思います。少なくとも今のところ私が効いた範囲内では人の人格を踏…

『少女革命ウテナ』樹璃と枝織と瑠果

『ウテナ』の物語、しばしば意味ありげな表現で謎めいて年若い視聴者をいったいどういうことかと悩ませてしまいそうなエピソードがいくつもあります。 今回『ウテナ』を見直す際にもう一度観たいとおもったものの一つが樹璃と枝織と瑠果の物語でした。 樹璃…

青春舞台2015 TV放送観ました。

青春舞台2015 佐賀東高校演劇部 2015年の夏、滋賀県彦根市で開催された、第61回全国高等学校演劇大会。 初めて観ました。 最優秀賞は大分県立大分豊府高校の『うさみくんのお姉ちゃん』でした。この作品は全編放送で観ることができました。 女子といると…

「バレエの王子になる!~“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春」

www.nhk.or.jp 上の4人の少年、左上の彼はアロン(大澤ホロウィッツ有論)日本人の母を持つアメリカ生まれイギリス育ちでロシア語を勉強しながらワガノワバレエを学ぶ。 身長が低い(って175センチでチビって?他はみんな180越えらしいけど)のが欠点だがそ…

台風一過

九州住みなのですが、昨晩は久しぶりに台風で怖ろしい体験をしました。 といっても寝台の中で寝ころんだまま強風で家が吹き飛んでしまうんじゃないかという恐怖と戦っていたというだけですが。 私はここ数年早寝(ほぼ9時ごろ)して早朝起きて自分の時間を過…

『進撃の巨人』28巻まで

『進撃の巨人』28巻まで読みました。ちょうど今無料サービスが行われているんでそれみたいに思われそうですが、私は自分で買った紙の本をそのままにしていただけだったのを読み終えたところです。 えっとネタバレなのでご注意を。 って読んでなかったのかよ…

「嫌なことは嫌と言う」ということを教育してほしい

ネットを見始めて世の中には様々な事件があることを知れるのは貴重なことなのですが、反面読んでいて非常にむかついたりイライラしたり「どうしてこんな風になるのかな」とぐったりすることも多々あります。というかそういうことだらけの気もします。 時には…

『殺人の追憶』の結末になるか

www.wowkorea.jp 映画『殺人の追憶』は私が韓国映画にはまるきっかけになった作品のひとつです。というかここまで面白くよくできた作品は世界規模でもそうそうないのではないでしょうか。 以下ネタバレもあります。 上に見えているイケメンさんのほうではな…

1970年の日本の政治は今よりまともだったんだ

www4.nhk.or.jp アナザーストーリーズ「熱気が生んだ真夜中の解放区~オールナイトニッポン伝説」 どーせ私の推しの話は出てこないだろうし、と思っていたらやっぱりちらとも触れられていないようでありました。 オールナイトニッポンでの私の推し、というの…

『世界一わかりやすい英作文の授業』関正生

英語が全くできない自分ですが、英語に関する話はすごく面白いと思う、よくあるタイプの人間です。 こうした本を読んだりすることはまったくなかったのですがなんとなく手に取ってしまいました。 以前TVの英語学習番組(っていう表現でいいのでしょうか)で…

再び『少女革命ウテナ』

最近BDダビングが上手くいかないことが多くてそれに気づかぬまま後でまとめ見ようとした時にやっと気づいてorzが続いています。たぶん機器がもうヘタってるんですね。 こともあろうに『進撃の巨人』の数話がそうなってしまい、今回仕方なくdアニメストアで鑑…

『Dr.STONE』アニメ

すみません。マンガを全然読んでないくせにマンガ論などを書いてしまいました。 昨夜岡田斗司夫ニコ生放送見て初めて『Dr.STONE』知りまして(アマプラなんかで画像は見てたけど気にしてませんでした)初めて今現在アニメを観ています。 うーむ、確かに。 い…

『進撃の巨人』のすげえとこ

『進撃の巨人』のストーリーについてはやはり終わってからにしたい気持ちがあるのでここでは他の設定について色々考えてみます。 なんといっても「衝撃」と言っていいほどだったのは男女の性差別の緩やかさですね。 これも異世界ものを構築する時に作り手の…

『進撃の巨人』における新しい異世界観とディストピア

今必死になってアニメ『進撃の巨人』season3観ています。単行本も持っているのですが、とにかく難しくて途中からついていけなくなっていて持ってるだけ状態になっていたのでまずはアニメで補助してもらおうと。 と言っても『進撃』世界観が大好きなので非常…

『君たちはどう生きるか』吉野源三郎原作・羽賀翔一漫画

こども向けに書かれた内容なのでとてもわかりやすいのですがそこにある本当の意味を理解するのはとても難しいことだと思います。 言いたいことを説明するために取り上げたエピソードだけを読んで「よくある良い話」とか「こんなことくらいもう知ってるつまら…

被災地・避難場所-楽しい避難生活はまだ?-

日本では大きな自然災害が次々と起こっているように思えます。そのたびにTVに映し出される被災地での避難場所の光景がいつまで経っても昔とまったく変わらないのはどうしてなのでしょうか。 体育館に大勢が集まって雑魚寝をするという避難方法はもう何十年も…

『火垂るの墓』もういちど書く

『火垂るの墓』昨日このアニメ作品を久々(何十年か振り)に観て感じたことをそのまま書いてみたのですが、してみると私はまだ生きていくことに執着があり他の人々と協力して生きていくべきなのだと思っているようです。 昨日の考えをそのまま裏返してみれば…

アニメ『火垂るの墓』高畑勲 -負の暗示と憂国ー

ー もう少し『君たちはどう生きるか』について書こうと考えていたのですが、何十年かぶりにずっと観るのを拒否していた『火垂るの墓』を観たので先にこちらを書こうと思います。 最初に『火垂るの墓』を観たのはもうすっかり忘れていますがたぶん最初のテレ…

『君たちはどう生きるか』と『ワンパンマン』の萌え要素

2018年のベストセラーです。吉野源三郎原作、羽賀翔一マンガ化作品。気になって立ち読みなどしていたのですが、やっと読みました。 立ち読みの時は絵の簡単さに驚き、ざっと見たために「どうやらいじめ問題に対抗できなかった少年がおじさんに助言を求める話…

すぐそこの老後生活はもう来ない

60代後半、70代以上で働いている人たちを見て驚き絶望するという話をされていることがよくあります。たぶん若い年頃の方なのだろうと思ってしまいます。 その年齢に近くなってきた私には当たり前のようにしか思えないからなのです。 50代も後半になった私に…

『子供の王国』諸星大二郎

1984年発行、諸星大二郎珠玉短編集①の表題作です。 諸星短編マンガはとても面白くて忘れられないものが多いのですが、その中でも最近なにかと思い出してしまうのがこの『子供の王国』です。 84年に発行された作品集の中のものですが、ある意味今を描いたもの…

『嵐が丘』同じ魂を持つ男と女

これだけが私の『嵐が丘』なのです。中村佐喜子訳。 昨晩寝る前に「嵐が丘」について書かれた文章を読んでしまいました。「キャサリンとヒースクリフは相棒のような関係だった」と。 私が『嵐が丘』を読んだのは中学生か高校生かはっきりもう覚えてませんが…

マンガやアニメで知ったこと

ツイッターでいいねをするのはほとんど可愛い動物・猫犬鳥爬虫類やら虫やら。 一方、差別や虐待や日本が世界がどんどん悪化していく実況のツイートを読むのはやめられない。どうしたらいいのかと思い悩みつつも何もできずにいる自分自身を罵倒するしかないわ…

『不良老人の文学論』筒井康隆

表紙がなぜベティ・ブープなのかは筒井ファンならすぐ判りますね。 などと書くとものすごい筒井ファンのような思いあがりですが実は最近はほとんど読んでいなかったのですね。 ひとつは小説を読む力が昔に比べると悲劇的に失われてしまっているからなのです…

BS1スペシャル「戦争花嫁たちのアメリカ」と『ゼロの焦点』

www.nhk.or.jp 本当に何も知らないまま生きていてこの年齢になって初めて知る、ということばかりなのですが最近になって読んだのが松本清張の本『ゼロの焦点』でした。 (以下『ゼロの焦点』のネタバレになりますのでご留意ください) その中に「戦後、日本…