ガエル記

散策

ホラー

『ジョーズ』スティーヴン・スピルバーグ

1975年公開映画。 TV放送録画で数えきれない再鑑賞。 最初観た時はまだ子どもで「馬鹿々々しいくだらない映画」のように思っていたはずですが現在では世の評価通り素晴らしい名作だと唸りながら観ていました。 その変化の一つは数年前観た「ハリウッド白熱教…

『サスペリア・テルザ 最後の魔女』ダリオ・アルジェント

少し前に『サスペリア』を再鑑賞して以来観たいと思ってたらアマプラにあるの気づきました。 なんだろう、この不思議感覚。もちろん『サスペリア』にもあった独特のなにかです。 この映画は私がホラー映画に望んでいる要素がこれでもかと詰め込まれていて嬉…

『ドッペルゲンガー』黒沢清

面白く鑑賞しました。 ドッペルゲンガーというか普通にもう一つの人格と思えました。 女性の方は弟の厳格を見、主人公は自分の欲望からもう一つの人格を出してしまったというわりにストレートな見方でよろしいのではないでしょうか。 主人公は才能はあるのか…

『悪魔がみている』ロモーラ・ガライ

原題は『AMULET』監督・脚本はロモーラ・ガライ。 記憶していない名前だったので検索してみたら凄い美女が出てきて驚きしかも俳優だったので???となったのですが単純に美人女優さんが本作の脚本・監督になったという経緯でした。 この記述自体が本作とも…

『ヴィジット』M・ナイト・シャマラン

やっと普通に面白い映画にたどり着きました。といっても岡田斗司夫氏推薦で観たっていう実情ですが。さすがにその価値ありました。そしてマジでシャマラン監督追いかけてみようと今更ながら思い始めました。 以下ネタバレしますのでご注意を。 岡田氏のシャ…

『タコピーの原罪』タイザン5(ファイブ)

「衝撃の・・・」とか「最高に面白い」とかの称賛で試しに読んでみてもなかなか読み進むことができなくなってしまったのは私がすっかり年老いてしまったからなのでしょうか、と思わされるこの頃。 この作品は珍しく現在公開されている第9話までしかも止まら…

『蟲たちの家』黒沢清

画像に出ている通り楳図かずお原作を黒沢清監督が2005年映画化したものです。 俳優たちの下手さも含めかなりチープな感じがしますがそれがかえって面白く感じます。 ネタバレしますのでご注意を。 そして昨日観た『降霊』や他の作品との共通点はここにも表現…

『降霊 KOUREI』黒沢清

こんな恐ろしい映画があるのだろうか。 さんざん言われてきた言葉ですが怖いのは幽霊ではなく生きている人間のほうだ、ということでした。 ネタバレしますのでご注意を。 はっきり言って幽霊の場面は何も怖くはありません。 実際に霊が見える人に証言を得て…

『悪魔のいけにえ 公開40周年記念版』トビー・フーパー

今となっては『テキサスチェンソーの虐殺』のほうが良さそうに思えます。 1975年日本公開なので当時でも観れたはずですがさすがに怖そう過ぎて未見のままになり後年「破格の名作」という称号がつけられてから恐々観ました。 確かに評価される出来栄えだと思…

『死霊館 エンフィールド事件』ジェームズ・ワン

実際に起きたポルターガイスト事件を再現化した作品です。 2016年製作のアメリカ映画ですが、舞台はイギリス・エンフィールドで事件が起きたのは1977年です。 その背景が味わい深く描かれていて今風ではない懐かしいクラシックな仕上がりになっていて私のよ…

『ババドック 暗闇の魔物』ジェニファー・ケント

これも「デブ・フロムショー」でデイブさんお留守の際にアリさん司会で角由紀子氏が「一番怖いホラームービー」と言われていたので気になって鑑賞しました。 先日角氏お勧め『ゼム』が納得の面白さだったので。 そしてこちらも納得の恐怖でした。 そして本作…

『ゼム』6話まで視聴

実は少し前に観始めていたのですが、2話を終えたところで白人の黒人差別に耐え切れずやめていたのですが「デイブ・フロムチャンネル」で角由紀子氏が「『ヘレデタリー』と通じる面白さ」と語られていたのでやはりこれは観たほうがいいのかも、と決意しました…

『HOUSE ハウス』大林宣彦

今まで何度か観賞しようとして挫折していたのですが昨日の『花筐』感動に力を借りて再挑戦してみました。 1977年公開当時私は大林監督が観客対象者に望んだ15歳以下だったわけですがその時観たとしてもこの映画を楽しめる才能はなかったように思えます。 今…

『CURE』黒沢清

昨日の『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』(中村義洋監督)で酷く気持ちが傷ついたので急遽何度も観た『CURE』を再生しました。 なんでこの映画?と思いましたが本作の『CURE』は癒しという意味なので図らずも正解だったようです。 『残穢』で日本…

『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』中村義洋

悪評なのでそういうのが嫌な方は読まないがいいです。 ネタバレ、するほどもないですが一応ご注意を。 日々韓国映画に感嘆する評ばかり書いているのですがたまには日本映画を観てみようと思いかなり評価が高かったのでそれなりに期待して観たのですがあまり…

「100分de萩尾望都」その4『ポーの一族』

最終項『ポーの一族』です。夢枕獏氏が論じられていました。考察だけでなくなにより夢枕氏の『ポーの一族』そして萩尾望都愛に感動してしまいました。 氏が何度も萩尾氏に『ポー』の再開をお願いされたことでそれが叶ったのであるなら夢枕氏にどれほど感謝し…

『黒く濁る村』カン・ウソク

これは思いもかけずとんでもなく面白かったです。 言っちゃなんだけど昨日の『ヘレディタリー』よりも私にとっては価値ありの作品でした。 出だしはちょっとたるい感じで映像もいつもの韓国映画より質が落ちるような気がして低予算なのかななどと思っていた…

『ヘレディタリー/継承』アリ・アスター

『ミッドサマー』を先に観てからの鑑賞になりました。 これを観て期待しての『ミッドサマー』はかなり凄い心境になりそうですね。 本作は観る者が試される作品でもあるのでしょう。 ホラー映画としては特に目新しいわけではない、という感想も予想できてしま…

『美少女を食べる』諸星大二郎 その2

昨日の続きです。 ネタバレしますのでご注意を。 「月童」「星童」 「ユエトン」「シントン」と読みます。 諸星氏の中国ものはまた特別に好きなのです。 本書のタイトルは『美少女を食べる』ですが分量としては前後編になることもあってこの「月童」「星童」…

『美少女を食べる』諸星大二郎 その1

私にしては珍しい新刊読書でした。いつも時間が経ってからしか本も映画も見られないからなあ。 先日漫勉で諸星さんのを観てから持ってた本を引っ張り出して読み返したりしていて久しぶりに本屋に行ったらあったのでこれはきっと巡りあわせだと思って買ったの…

『時間回廊の殺人』イム・デウン

私がこれまで観てきた韓国映画と違った風味で面白かったです。ぎり11月に観たのも良いタイミングでした。 以下ネタバレですのでご注意を。 ちょっとだけ言いたいのは神父様が若くて美男子すぎるのではないでしょうかw さすが美男の国の韓国映画、とはいえ…

『ミッドサマー』アリ・アスター

怖く面白い、という噂を読んでから物凄く期待していましたが、思ってた以上に凄かったです。 以下、ネタバレしますのでご注意を。 この映画を観てから「日本で作ったら・・・」と考えようとしたのですが古い伝統を守り続ける田舎に見知らぬ者が訪れてという…

『ねじの回転』ティム・ファイウェル

ヘンリー・ジェイムズ原作小説はいかにも私が好きそうなカテゴリなのにもかかわらずなぜかこれまで縁が無くて読まないままできました。 今回BBC製作の本作を観て今更ながら「これは!」とはまり込んでいますw とりあえず小説を読まねばと思いamazonを除くと…

Netflixオリジナル作品「呪怨:呪いの家」

話題の本作やっと観ることができました。宮台真司さんから聞いた解説もあって期待もしていました。結果、飛び抜けて大好きとは言いませんが非常によく考えて作られたドラマだと思いました。 話題になっていた頃、自分が見ているツイッターではかなりの悪評で…

『呪怨』清水崇

『呪怨』観始めました。まったくの初鑑賞です。 ホラームービーはほとんど観ることがありません。脅かされるのが嫌だからですが宮台真司さんがお勧めされているのを知ってどうにも気になってしまったのでした。 1・2と観て来て確かにとても面白いです。 そ…

「-Dave & Ali-オカルト陰謀トーク-」にはまる まずは「意味のあるシンクロニシティ」

New!意味のあるシンクロニシティ【陰謀コーナーベストセレクション】 最近見つけたYouTubeの「-Dave & Ali-オカルト陰謀トーク-」に今はまっています。 なぜこれをもっと早く見つけなかったのかと己に怒り心頭悔やんでも悔やみきれないでいるのですが、落ち…

『シックスセンス』M・ナイト・シャマラン

この映画の内容の一部がトラウマ的になってしまい再鑑賞をできずにいました。それほど衝撃のある映画だということですね。再鑑賞してみたいという気持ちは何度もあったのですがどうしてもあの場面を観たくない気持ちのほうが勝ってしまうのです。 今回もかな…

『異人たちとの夏』大林宣彦/脚本・市川森一 その2

続けます。 この時期に書くのは申し訳ありませんが、やはり自分としては大林宣彦映画は自分とは違う世界だなあと思いました。 ゴーストストーリーにはとても興味があるし、それが『牡丹灯籠』であるならより一層なのですが時代的なこともあるのでしょうが大…

『異人たちとの夏』大林宣彦/脚本・市川森一

ずっと気になっていたのに観てなかった映画をやっと観ました。実は気になっていたのは脚本が市川森一さんだったからなのですが、先日、大林宣彦監督が亡くなられて「この映画の監督だったんだ」と気づいたという次第です。 以下、ネタバレになります。ご注意…

『宿命の系譜 さまよえる魂』アリス・トラウトン

全六話、鑑賞終了し、いま再鑑賞しております。続けて二度観るほど面白く、かつよく判らなかったせいもありますが。 それにしてもイギリスの映像制作者はこうした地道な日常風景の演出がなぜこうもうまいのか、と思います。 ホラーもSFもこうしたあたりまえ…