ガエル記

散策

『死霊館 エンフィールド事件』ジェームズ・ワン

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実際に起きたポルターガイスト事件を再現化した作品です。

2016年製作のアメリカ映画ですが、舞台はイギリス・エンフィールドで事件が起きたのは1977年です。

その背景が味わい深く描かれていて今風ではない懐かしいクラシックな仕上がりになっていて私のような年代の人間には落ち着いて楽しく観ることができました。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

後で監督名を見て気づいたのですがジェームズ・ワン氏は中国系マレーシア生まれのオーストラリア人とのことです。昨今はこういう一般コケイジャンではない監督作品でとても優れた映画が次々と生まれているように感じます。

特にこうしたイギリスのちょっと古めかしい感じを再現していくような作品によりその才能を感じるように思えます。

 

ポルターガイスト事件の中でもこのエンフィールド事件は特筆すべきものらしいのです。

私はポルターガイストについてまったく不勉強だったのですが最近になって「デイブ・フロムショー」のアリさんからいろいろ教わって興味深く思っていたところでした。

アリさんによると「ポルターガイスト現象は思春期の少女が関わることが多い」のだそうですが本作でもまさしく「思春期の少女」が主体に関わっています。

上の海外版ポスターの少女ですね。

そのこともあって実際の事件でも「どうせ女の子のいたずらだろう」と見なされていたとも書かれています。

 

そしてその事件と対決する有名な超常現象研究家としてロレイン&エド夫妻が登場します。ふたりのモデルになる人物も存在するようです。

 

かつてのホラー映画の名作『エクソシスト』に引けを取らないほど本作は格調高いシリアスな作品と評価してよいのではないでしょうか。

エドを演じたパトリック・ウィルソンジェームズ・ワン監督に高く支持されているようで多くの作品に出演しているそうですが本作でも非常に魅力的な存在です。

 

ジェームズ・ワン監督。これから作品観ていこうと思います。

これは良い作品・監督に巡り合えました。

勧めてくれた岡田斗司夫さんに感謝です。