ガエル記

散策

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『ロボコップ』ポール・バーホーベン

SF

先日数日にわたって観続けました『決定版!SF映画年代記』の中でどうしてももう一度観たくなった筆頭『ロボコップ』 ヘンテコ映画と記憶していたのですが作り手の深い思いを知ってもう一度確かめねばと思いました。 結果凄い映画でした。 納得しました。 以…

『決定版!SF映画年代記』第4回 Time「タイムトラベルへの扉」

画像は映画『タイム・マシン』です。 タイム・トラベルという題材は現実にあり得なく馬鹿々々しいと思うのですが同時に人間性を問える興味深いものでもあります。 どの時代どの時間に行くのか何を見ようとするのか何を変えようとするのか。地球そのものか、…

『決定版!SF映画年代記』第3回 Robots 「われらはロボット」

第3回 Robots 「われらはロボット」 こちらはわたしにとってもとても興味のある題材です。ここではロボットだけではなく人造人間そして人間自体が機械になる世界が紹介されていきます。 ネタバレしますのでご注意を。 ロボットはまだまだ現実生活に密着して…

『決定版!SF映画年代記』第2回 Invasion「異星人との遭遇」

第1回でも2回でも出演されているなんとなく日系かなと思われる人物ですがなぜか名前が出てこなくて誰?と思って調べたらミチオ・カク(加來 道雄)という名前の理論物理学者のかたでした。思った通りの日系アメリカ人のかたでした。んもう、名前出してよね。…

『決定版!SF映画年代記』第1回 Space「宇宙 最初の開拓地」

アマゾンプライムにて鑑賞中。 レビューにはSFマニアの方々が酷評しておられますね。 まだ見始めたばかりで自分自身どう思うかはまだわからずですが(先日の件もあり)今のところなかなか面白いです。 ルトガー・ハウワー、リチャード・ドレイファスとSFファ…

『SHIROBAKO劇場版』水島努

昨日途中まで観て「おもしろいよ」とツイートしてしまったのですが最後まで鑑賞して「うーむ」と唸っている状態です。 他の方のレビューでも賛否両論というよりほとんどの方が「おもしろくなくはないけど」「良いところもあれば悪いところもある」といったひ…

『ナイトクローラー』ダン・ギルロイ

2014年公開。 もうひとつの『ジョーカー』のように思えました。知性が欠けているジョーカーとは違い感性が欠けているとうべきでしょうか。 しかも『ジョーカー』のアーサーより本作のルイスのほうがはるかに胸糞悪い最低野郎だとしか思えません。 まったく最…

『モダンボーイ』チョン・ジウ

この画像とてもステキだな。向かって右がパク・ヘイル。総督府に勤めるモダン・ボーイのイ・ヘミョン。左はキム・ナムギル演じる日高晋介。検事です。 日本植民地時代、京城(現・ソウル)が舞台。となればかつては大日本帝国軍の残虐非道とそれに対する恨と…

『蟲たちの家』黒沢清

画像に出ている通り楳図かずお原作を黒沢清監督が2005年映画化したものです。 俳優たちの下手さも含めかなりチープな感じがしますがそれがかえって面白く感じます。 ネタバレしますのでご注意を。 そして昨日観た『降霊』や他の作品との共通点はここにも表現…

『降霊 KOUREI』黒沢清

こんな恐ろしい映画があるのだろうか。 さんざん言われてきた言葉ですが怖いのは幽霊ではなく生きている人間のほうだ、ということでした。 ネタバレしますのでご注意を。 はっきり言って幽霊の場面は何も怖くはありません。 実際に霊が見える人に証言を得て…

『スパイの妻』黒沢清

TV版は鑑賞後の劇場版です。 とはいえ違いはまったくわからず。続けて観ればわかるのかもです。 とりあえず内容は同じで色調などが違うということなのですが。 再鑑賞で感想はどうかなと思っていたのですがとても面白く感じました。 娯楽映画、というのはこ…

『音楽』 岩井澤健治

偶然wowow録画して鑑賞しました。 何も知らないままの遭遇だったのもあって衝撃でした。 このアニメ映画は岩井澤健治氏が一人で7年かけて作ったのだということです。しかも岩井澤氏はもともとアニメーターでもなく映画畑の方だったにもかかわらずのアニメ製…

『死の壁』『超バカの壁』養老孟子

養老孟子氏の著書を読み進めています。 本著の中で特に気になったもののひとつが「第六章 脳死と村八分」です。 日本というのはいまだに村文化である、という言葉はこれまでにも聞いてきましたが改めてその意味を教えてもらいました。 世界中で廃止になって…

『バカの壁』養老孟子

2003年のベストセラーということですでに18年前の著書になります。ちら読みはしていたかもですが今回初読しました。 レビューを見ると賛否両論の本書ですが私は有意義な本だと思いました。18年経ってからだからこそ納得できる部分もあるかもしれません。 し…

絶対的な救済が欲しいのです。

n現在流行りで人気のマンガアニメを観ていると「みんな救済を求めているのだな」としみじみ思ってしまいます。 私自身だってそうですがこのやりきれない世界の中で自分がどんなに頑張ってももうどうにもならないと気づかされ誰かに「お前を必ず守ってやる」…

『アドベンチャータイム』ペンデルトン・ウォード

不満たらたらこぼしましたが『アドベンチャータイム』見つけました。第5・6シーズンのみですが以前のはかなり観てきたのでこれは逆に大満足です。 アドベンチャータイムの嬉しいところはアメリカアニメとしてはかなり日本人好みに可愛らしいところですがそ…

『トキワ荘の青春』市川準 その2

映画を観てからつらつらと考えていました。 市川準監督のプロフィールには聖パウロ学園という高校出身と書かれています。それを見てはっと本木雅弘演じる寺田ヒロオ氏のまっすぐ立った姿を思い出しました。 そして市川監督は寺田ヒロオさんに殉教者の姿を重…

『トキワ荘の青春』市川準

以前にも観ていたのですがTV放送されていたので再鑑賞しました。 トキワ荘の逸話はよく知られていることですが石ノ森章太郎でも赤塚不二夫でも藤子不二雄でもなく現在ではまったくその名を聞くことがない寺田ヒロオ氏を主人公にしたのは監督である市川準氏が…

『ラ・ラ・ランド』デミアン・チャゼル

最初に観た時は良さがわからなかったのですが何度か観るたびに良いなと思えてきた作品です。 ネットフリックス、もうどう探しても観たいのがみつからないのですでに録画してる『ラ・ラ・ランド』をネトフリで観るという変なことしています。 分析や解釈など…

『桐島、部活やめるってよ』 映画と小説(吉田大八と朝井リョウ) その3

もう少し小言を書いてみます。 ネタバレしますのでご注意を。 小説と映画でもうひとつ違うのが映画部・前田涼也が好きな映画のカテゴリです。 小説では日本映画の恋愛ものや青春ものが好きで特に犬童一心や岩井俊二の名前が挙がっているのに対し映画版では塚…