ガエル記

散策

少女

『ずっとお城で暮らしてる』ステイシー・パッソン、そして『ミーシア』吉野マト

日本未公開でwowowにて初放送という映画作品です。 以下ネタバレしますのでご注意を。 「暴力」を描いた作品です。 感想を書こうとしてなかなか書けずにいた時に別のマンガ作品を読みました。 shonenjumpplus.com とても魅力のあるマンガですがかなり粗削り…

『HOUSE ハウス』大林宣彦

今まで何度か観賞しようとして挫折していたのですが昨日の『花筐』感動に力を借りて再挑戦してみました。 1977年公開当時私は大林監督が観客対象者に望んだ15歳以下だったわけですがその時観たとしてもこの映画を楽しめる才能はなかったように思えます。 今…

「100分de萩尾望都」その2『半神』『イグアナの娘』

続きです。 前回に続きヤマザキマリ氏が語る『半神』と『イグアナの娘』どちらも深い考察で納得でした。 『半神』はリアルタイムで読んで衝撃を受けただけでなく野田秀樹の舞台も観たという私としては珍しい体験をしています。 初めて観た夢の遊眠社の舞台に…

『京城学校 消えた少女たち』イ・ヘヨン

再鑑賞です。とても好きな映画です。いろいろな萌えポイントを押さえまくった作品です。前も書いたでしょうか。こうした韓国における日本支配下の恐怖状態というのは映画として最上のオカルトポイントなのですが日本人の私が書くのも怖いのですが韓国映画で…

『少女は悪魔を待ちわびて』モ・ホンジン

おもしろいんだよねえ。毎日韓国映画を観ているのに実にバラエティの富んでいるしなにより配役がとても良い、と思うのです。 いつも比較になるのですが日本映画だと「なんでこの俳優?」となってしまうし演技はつまらないし魅力に乏しいのでがっくりしてしま…

『ウンギョ 青い蜜』チョン・ジウ

しまった!こんなに面白い映画だと思わずにいました。アマゾンプライム観放題期間あとわずかなので未見の方はお急ぎを! 他の方も書かれていますが邦題の『ウンギョ 青い蜜』のせいで若い女性を売り物にしたエロ映画と勘違い商品しまった方が大勢おられるよ…

『美少女を食べる』諸星大二郎 その1

私にしては珍しい新刊読書でした。いつも時間が経ってからしか本も映画も見られないからなあ。 先日漫勉で諸星さんのを観てから持ってた本を引っ張り出して読み返したりしていて久しぶりに本屋に行ったらあったのでこれはきっと巡りあわせだと思って買ったの…

もうすぐその日が来ます『ソウォン/願い』イ・ジュニク

イ・ジュニク監督作品を観ていこうということで次の作品がこれなのですが説明を読んで心が絞られました。 8歳の少女が性虐待を受けた実際の話の映画化とあって何度も躊躇してしまいましたが一度観始めると最後まで観てしまいました。 思った以上に残酷で辛…

魔女っ娘ものより忍者っ娘ものを

海外ではどうなのか知りませんが、日本のアニメでは男子が戦隊もの、女子は魔法使いもの、という定番が長い間続いています。 この繰り返しの理由は様々あるのでしょうが、すぐに思いつくのはテレビアニメ制作側が「男子はコレ女子はコレ」と決めたものがやは…

『贖罪』黒沢清 その2

第四話と最終話を観終わりました。 小泉今日子さんがとても素晴らしく見ごたえありました。 しかしこれは俳優の魅力と言うのは結局監督の演出力であるという証明でそれは当たり前ですね。 ネタバレになりますのでご注意を。 第四話、小川由佳。池脇千鶴が演…

『贖罪』黒沢清 その1

ネットフリックスにて鑑賞。原作は未読です。 全部観終えてからだと忘れそうなので途中で書き留めておきます。 ネタバレしますのでご注意を。 「いかにも現代日本らしい幕の内」弁当的物語となっています。 冒頭小学校で遊んでいた数人の女児たちに声をかけ…

『幸福路のチー』宋欣穎

実をいうと本作中身を見るまでは期待していませんでした。日本やアメリカ・フランスのアニメを見なれてしまった目には本作のポスターとなるイラストがあまりに稚拙に映ったのです。 同じように感じた方はその偏見を捨てて内容を観てください。きっと目にはま…

『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』レミ・シャイエ

ロシアの物語ですがフランス語で作られたフランスのアニメ映画でした。日本でも外国を舞台にしたアニメは多いですが、外の国から見るからこそよりファンタジックになる要素はあるのかもしれません。 ネタバレしますのでご注意を。 氷の世界を進みゆく少女、…

『虐待の証明/ミス・ペク』イ・ジウォン

子供を酷い目にあわせる映画はどんなホラーよりも怖ろしくて観るのが耐えがたい。この映画も何度も観るのを止めようとしたのですが「自分は観ているだけなのに逃げちゃいけない」と言い聞かせてどうにか見通しました。 韓国映画は久しぶり(と言うほどでもな…

ポルターガイストか奇跡か? 喋るマングース ジェフの物語

ポルターガイストか奇跡か? 喋るマングース ジェフの物語 【陰謀コーナーベストセレクション】 このお話、他の人が語っていたらこれほど面白く思えなかったかもしれません。 アリさんの人柄というより哲学といったものでしょうか。 ある意味胡散臭いと言わ…

『ディリリとパリの時間旅行』ミッシェル・オスロ

とても一言では言い表せない美しさと感動を描き出したアニメ作品でしたが同時にやりきれない悲しみも感じられました。 多くの人々、特に「普通の日本人たち」に観てもらいたい作品です。 以下ネタバレになりますのでご注意を。 アニメの美しさはもう観ていた…

『ロリータ』スタンリー・キューブリック

この映画、観ていない、と思っていたのですが観始めたら一度観ていたような気もしてきました。なぜなら途中のホテルでの簡易ベッドを広げるドタバタ場面がデジャ・ビュだったからなのですが、もし観ていたのだとしてもまったく覚えていないのは無理からぬこ…

『アガサ・クリスティー ねじれた家』 ジル・パケ=ブランネール

グレン・クローズとテレンス・スタンプが出ているのなら観ずにはおけないではありませんか。 アガサ・クリスティ原作ということだけでも観ないわけにはいかないのですが。 大富豪の大きな屋敷。そこの住む人々は皆「変わっている」 昔に戻ったかのような演出…

『鬼龍院花子の生涯』五社英雄 その2

続けます。 先にお断りをしますが、前回松恵が「孤児院からもらわれて」というのは間違いでした。子だくさんの家から弟と一緒に選ばれたのでした。あんまりいっぱいいたので早合点しましたwまさかあんな大人数が兄弟だったとは。「貧乏人の子沢山」で困って…

『鬼龍院花子の生涯』五社英雄 その1

『鬼龍院花子の生涯』作者は宮尾登美子。1980年発行。 映画は1982年公開。ですが、当時は観ていませんし観たいとも思いませんでした。宣伝が 時期は忘れましたが相当後に、というより数年前に初鑑賞して感激しました。なので今回は再鑑賞となります。 公開時…

『昭和一代女』原作/梶原一騎 絵/上村一夫

少女・童女を愛する物語の中で私が一番好きなロリータはなんといっても『昭和一代女』(原作・梶原一騎/絵・上村一夫)のヒロイン・鷹野翔子です。 戦後の荒れ果てた社会の中で身寄りもなく強く生き抜いていく翔子の美貌は他の日本少女キャラの「萌え」要素…

『ロリータ』エイドリアン・ライン

キューブリック作品も一緒に観たかったのですが、アマプラ無料はこちらだけだったのでキューブッリク・ロリータはまた別の機会に。 原作のナボコフ『ロリータ』は愛読書と言ってよいほど読み返していて再読リストの上位にある小説であります。 そういう者に…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 6

読了。面白かったです。 ではネタバレです。ご注意を。 もう映画はどうでもよくなってしまいました。 優れた小説が原作であってもどこを選択していくかで作品はまったく違うものになってしまうのです。 柏木卓也、そして神原和彦、野田健一という三人がこの…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 5

ブリューゲル「絞首台の上のカササギ」 続けます。 地味に読み続けています。そして毎回なぜここを映画にしなかったのか!といきり立っているわけです。 何度も何度も言いますが、物語の中心人物である柏木卓也を映画では矮小化し紋切り型のサイコ野郎にして…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 4

続けます。 ネタバレになりますのでご注意を。 読み進むほどに何故映画では柏木卓也をもっと深く描かなかったのかと不思議でなりません。 何度も繰り返しますが、この物語は彼の死にまつわる物語です。その当人がどんな人物だったのかを掘り下げないのは核心…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 3

読み進めています。小説を読みこむほどやはり柏木卓也くんの描写がなかった映画版が奇妙に思えます。なぜ物語の最も大切な核心を描かずに映画にしたのでしょうか。 素晴らしい物語をあの形で映画にしてしまったのは悔やまれます。もう一度新しく映画化してほ…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 2

原作小説読み進めています。少しずつ。 読めば読むほど宮部みゆき原作の面白さ・緻密さに惹きこまれ且つ映画がいかにそうした面白さを抜き取ってしまったカスカスだったのかを思い知らされています。 ネタバレになります。ご注意を。 映画にも良いところはあ…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 1

まだ読書中ですが、これまでに『ソロモンの偽証』映画設定で原作小説と大きく違う印象を持つ点を挙げてみようと思います。 まずは事件後の学校側特に校長の態度。 私が初回映画鑑賞をして中断した原因の大元は校長の言葉だった、と言ってもいいでしょう。 中…

『ソロモンの偽証』今朝もまた

すこしずつしか読めないでいるのですが、映画版との根本的な違いに唸っています。 はい、映画と原作が違うものであるのは確かですし、双方で問題が生じたわけでない限りそれをどうこう言ってもしかたないのですが、これは先に原作を読んでいて大好きだった場…

『ソロモンの偽証』成島出ー映画ー前・後編

録画した『ソロモンの偽証』映画前後編一度チラリ見して冒頭で気が乗らずにやめていたのですが岡田斗司夫さんの過去動画で前半映画上映が「めちゃくちゃ面白かった。後半に期待」というのを見てしまって再鑑賞することにしました。 結果、物凄い疑問が膨れ上…