ガエル記

散策

SF

『ミスター・ガラス』M・ナイト・シャマラン

そして三部作の最後『ミスター・ガラス』この「ガラス」という特性がもう 心をつかみます。壊れやすい心の比喩ですね。 おおらかな心強い精神を持つのは難しい。 壊れやすい心は歪みやすく復讐心を持つ。 不幸な生い立ちのイライジャがミスター・ガラスにな…

『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴ

フランク・ハーバート著原作の愛読者であったなら今回の映画化を期待しながらも恐れていたはずでしょう。私は矢野徹訳で石森章太郎挿絵期の読者です。(なので表現が矢野訳になってしまいます) この映画についてはおそらく何度も読むことになったはずですが…

『時光代理人』#5「告別」

#4から続く。 非常に考えさせられる作品です。 ネタバレしますのでご注意を。 ここ最近のコンテンツを観ているとほんとうに「時間」が題材になっているものが多い。 それだけ人々が後悔していることが多いのだろう。 「あの時ああしていれば」「あの時こう…

『タコピーの原罪』タイザン5(ファイブ)

「衝撃の・・・」とか「最高に面白い」とかの称賛で試しに読んでみてもなかなか読み進むことができなくなってしまったのは私がすっかり年老いてしまったからなのでしょうか、と思わされるこの頃。 この作品は珍しく現在公開されている第9話までしかも止まら…

『時光代理人』#4 「告白」

確かにこれは見ごたえありました。 ネタバレしますのでご注意を。 山の中の学校、崩れそうなほど古い建物、トキが次々とアクシデントを起こしても「大丈夫、歴史は変わらない」というヒカルの判断。 そうしたことがすべて「皆死んでしまうから」だったという…

『進撃の巨人』アニメファイナルシーズン再鑑賞

『進撃の巨人』ファイナルシーズンー2が始まりました。もちろん観始めたのですが気になってファイナルシーズン1を再鑑賞します。 『進撃の巨人』のファイナルシーズンにあたる部分こそ他の作品にはあまり観ることのない諌山創世界の特色なのでは、と思えま…

『時光代理人』#3 「必ず負けろ、決して勝つな」

『時光代理人』どうなるか、と思っていましたがもう完全に普通に面白いアニメになっています。 ネタバレしますのでご注意を。 この第三話。一話完結ではなく続いてはいますがとても感じるものがあってこの話だけの映画を作ってほしいくらいです。 山村にある…

『時光代理人 -LINK CLICK-』李豪凌

てなわけで『時光代理人』観てみました。中国製アニメという以外には予備知識無しでの鑑賞です。 中国製アニメには凄い期待もあって今まで幾つかちょっと見したものの観続けることはなかったのですが本作で一気に惹きこまれました。 絵柄としてはなんという…

『宇宙人ポール』グレッグ・モットーラ

2011年製作。 以前に確かアマゾンプライムで初鑑賞してメチャクチャ惚れ込んでしまいました本作『宇宙人ポール』今回wowowで放送しているのを見つけ飛びつきました。 アメリカンコメディとは一味というかまったく違うUKジョークが楽しい。 これを観てポール…

『イノセンス』押井守

2004年製作。 意味をつかみにくい言葉を選択した会話劇の形になっているせいもあって難解な作品と思われているようですがそれらはすべて本体を隠すための隠れ蓑なのでそれこそイノセンスに観ればごくごく当たり前に純粋なラブストーリーでありました。 ネタ…

『ロボコップ』ポール・バーホーベン

先日数日にわたって観続けました『決定版!SF映画年代記』の中でどうしてももう一度観たくなった筆頭『ロボコップ』 ヘンテコ映画と記憶していたのですが作り手の深い思いを知ってもう一度確かめねばと思いました。 結果凄い映画でした。 納得しました。 以…

『決定版!SF映画年代記』第4回 Time「タイムトラベルへの扉」

画像は映画『タイム・マシン』です。 タイム・トラベルという題材は現実にあり得なく馬鹿々々しいと思うのですが同時に人間性を問える興味深いものでもあります。 どの時代どの時間に行くのか何を見ようとするのか何を変えようとするのか。地球そのものか、…

『決定版!SF映画年代記』第3回 Robots 「われらはロボット」

第3回 Robots 「われらはロボット」 こちらはわたしにとってもとても興味のある題材です。ここではロボットだけではなく人造人間そして人間自体が機械になる世界が紹介されていきます。 ネタバレしますのでご注意を。 ロボットはまだまだ現実生活に密着して…

『決定版!SF映画年代記』第2回 Invasion「異星人との遭遇」

第1回でも2回でも出演されているなんとなく日系かなと思われる人物ですがなぜか名前が出てこなくて誰?と思って調べたらミチオ・カク(加來 道雄)という名前の理論物理学者のかたでした。思った通りの日系アメリカ人のかたでした。んもう、名前出してよね。…

『決定版!SF映画年代記』第1回 Space「宇宙 最初の開拓地」

アマゾンプライムにて鑑賞中。 レビューにはSFマニアの方々が酷評しておられますね。 まだ見始めたばかりで自分自身どう思うかはまだわからずですが(先日の件もあり)今のところなかなか面白いです。 ルトガー・ハウワー、リチャード・ドレイファスとSFファ…

『ガタカ』アンドリュー・ニコル

再々鑑賞です。昨日まで観てきた『フランケンシュタイン・クロニクル』からつながる内容でもあります。 つまり言わば「神からあたえられし肉体の能力(寿命も含む)に人間は疑問を持つ」ということです。 『フランケンシュタイン・クロニクル』では人間が神…

『機動戦士ガンダムNT』吉沢俊一

先日観た『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が良かったので続けてこちらも鑑賞。 あまりの面白さに『ハサウェイ』がややかすれて思えるほどでした。 本来のガンダムシリーズというのはこちらの道なのではないかとすら思えるほどです。 とはいえレビュー…

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』村瀬修功

主人公ハサウェイがブライト・ノアの息子という触れ込みはさすがに往年の『ガンダム』ファンには抗い難い価値観での鑑賞となりました。 結果ここまで良質な作品になっているとは思いませんでした。 ガンダムシリーズは常におおかたの日本製アニメの枠外を走…

『コードギアス 反逆のルルーシュ』

という画像を挙げていますがこれを観てるわけじゃないのが辛い。自分が住んでいる場所ではやっていないのか探したけどわからなかったのでした。 というか実を言うと偶然dアニメストアで観ている途中でこの情報を得たのですが徒労に終わったようです。がっく…

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』神山健治

もう数えきれないほど見返してきたけどまた観てます。 てか再生し始めたら止まらない。 ここまで面白くクオリティ高いアニメは数少ない。 まずはルックでストレス少ないのが嬉しいです。 こうした大人の作品が増えて欲しい、と願ってばかりですが攻殻機動隊…

『 Sonny Boy 』#10「夏と修羅」夏目真悟

『夏と修羅』これはもう宮沢賢治好きならすぐにわかりますね。宮沢賢治著『春と修羅』から作られたタイトルです。 しかも冒頭がステーションだったので「お、これは銀河鉄道の夜のパロディか?」となったのですがそうそう単純な移し替えをしないのが夏目監督…

『 Sonny Boy 』#9「この鮭茶漬け、鮭忘れてるニャ」夏目真悟

今回は珍しく?元ネタと言われる『蠅の王』映画を意識した絵作りになっていました。 ネタバレしますのでご注意を。 映画『蠅の王』はショッキングな映像が多く、それはその後の作品に多大な影響を与えていると思われます。 特に本作アニメ今回に出てきた「獣…

『 Sonny Boy 』#7 「ロード・ブック」夏目真悟

第一章の終わり的な#6を経て更に本格的な謎の域に入ってきました。ここまで徹底したオリジナルTVアニメは滅多にないのではないでしょうか。 デヴィッド・リンチを思わせる謎解きで作品ができていると思うのですが特に今回は謎だらけで積み上げたという内容…

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』スタンリー・キューブリック

ストレンジラブ博士目的で鑑賞しました。 ピーター・セラーズがひとりで三役をこなすことでも注目の本作ですが、やはりそのうちのひとり「ストレンジラブ博士」の異様さは抜きんでています。 コメディであるのは確かでとてもおかしいのですがそれ以上に恐ろ…

Sonny Boy -サニーボーイ- #4「偉大なるモンキー・ベースボール」

参りました。さっぱりわかりません。しかし面白いです。 ネタバレしますのでご注意を。 誰もがわかったであろうことは「すべて」は長良の「移動能力」にかかっているのだけどその能力は不安定で未完成であるということでしょう。 元ネタとなっている『漂流教…

Sonny Boy -サニーボーイ- #3「下駄を履いたネコ」

やっぱこれ面白いです。他のアニメだと「後で観るか」になるけどこれだけは「お、すぐに観よう」となるのが自分自身の心理がわかる。 『漂流教室』を元にしてるといってもまったくのオリジナルなのでいったい何が起きるのか、どう展開していくのかわからなく…

『Sonny Boy』第2話エイリアンズ 夏目真悟

もしや第二話で視聴終了決定するかもと不安が大きかった『SonnyBoy』第二話視聴終えました。 結果かなりいいのではないかとちょっと安堵しています。 とはいえ先週第一話を見てそれから楳図かずお『漂流教室』を読み漁って大感動し人生観が変わったとさえ思…

『漂流教室』楳図かずお

この数日話題にしています『漂流教室』は1972年から74年にかけての連載少年マンガですが、私は今回初めて読みました。正直ちらりとも読んでいなかったのです。少なくとも記憶していませんでした。 つまり描かれてからほぼ50年が経過して読んだわけですが今ま…

萩尾望都著『バルバラ異界』『AWAY』は『漂流教室』からのオマージュ

今までに感じたことがないほど衝撃を受けています。 とはいえこの衝撃は他で読んだことも聞いたこともないので(だからこその衝撃でもあるのですが)まったくの勘違いなのかもしれませんが。 以下どの作品もネタバレになりますのでご注意を。 先日書いたよう…

『SonnyBoy』と『漂流教室』と『AWAY』

先日『SonnyBoy』第一話に感激して原案となっているという、未読だった楳図かずお『漂流教室』を一気読みしました。凄いマンガ作品でした。 そしてこれは既読『AWAY』(萩尾望都著)が『漂流教室』から多大な影響を受けているのがわかりました。 先日私は『S…