ガエル記

散策

マンガ

『伊賀の影丸』横山光輝 14巻

「闇一族の巻・その一」 村雨五兄弟が登場する回です。 ではネタバレしますのでご注意を。 数年にわたって凶作が続くという山城の国。餓死者も出る中で人々は他の土地に移り始めた。 (というところでひっかかって江戸時代に農民が勝手に別の場所に移動でき…

『伊賀の影丸』横山光輝 13巻

「由比正雪の巻・その三」表紙はなんとなく昔の方が丁寧に描かれている気がする色塗りも。 ネタバレしますのでご注意を。 そうなのか ヌードというよりスカートはいてる感じの邪鬼様。影丸の仲間である源心と戦いその力量を見せつける。 邪鬼様、着やせする…

『伊賀の影丸』横山光輝 12巻

「由比正雪の巻・その二」 ネタバレしますのでご注意を。 左近丸の活躍が続く。 甲賀忍者・鏡月は伊賀忍者獅子丸を倒したものの最期に「血しるべ」をつけられ獣に追われる。目を傷つけられ満身創痍となった鏡月を左近丸と源心が追いつめる。 末期の水を願っ…

『伊賀の影丸』横山光輝 11巻

なにこの表紙、笑わせたいのかwww 「由比正雪の巻・その一」 ネタバレしますのでご注意を。 由比正雪は『時の行者』で読んだので知っているわけだけど「慶安の変」とも言われる史実で自分の記憶にもなにやらドラマとか何かであった気もする。 正雪は幕府…

『伊賀の影丸』横山光輝 10巻

はい。第十巻「若葉城の巻・その二」です。 ううむ。あれほど「読みにくい」と言っていたのが嘘のように「読みやすい」 そりゃそうだよねえ、とひとり赤面する。読みやすいものも順不同になればよくわからなくなるのは当然だ。 読みにくい考察までしてしまっ…

『伊賀の影丸』横山光輝 9巻

ht なかなか読みこなせないのでこれは読み方が悪いのではないかと検索してみました。すると「巻の正しい順番」を示してくださっている方が・・・・ひらさんだったw 「伊賀の影丸」を、秋田のサンデーコミックスで連載順に読む場合の順番は、9巻→10巻→1…

『伊賀の影丸』横山光輝 1

再々挑戦『伊賀の影丸』なぜか私には『伊賀の影丸』が難しくてなかなか読めない。 かなり横山マンガ読んできたので今度こそは扉を開ける鍵を手に入れたのではないかと期待して読んでみよう。急ぐ必要はないのだからじっくりと。 ネタバレしますのでご注意を…

『魔界衆』横山光輝 その3

こ、これはどうなんだろう?この場面の前に兵馬と話していたからうっかり口調が残ってしまったのか。 幸村がわざと口真似したのかとまで思ったけど、そんな感じでもなく。 普通に「そんなことは人間にはできない」でいいはず?佐助が言ったとも思えずw ネタ…

『織田信長』横山光輝/原作:山岡荘八 その2

読了しました。 ネタバレしますのでご注意を。 横山光輝戦国時代シリーズ(1980年代以降において)『徳川家康』『織田信長』『伊達政宗』『武田信玄』『武田勝頼』『豊臣秀吉』これは年表順に書いたが読んだのは順不同だった。(実はあと一作『平家物語』が…

『織田信長』横山光輝/原作:山岡荘八

横山光輝戦国原作ものは一度味わったらやめられない。永久に続けてほしいと無理な願いを持ってしまう。 ネタバレしますのでご注意を。 織田信長。一番気になる人物なので後に残していた感がある。 常に鮮やかにこの国の人々の心を騒がしてきた男だ。 といっ…

『単行本未収録傑作集 死神 』横山光輝 その2

さて続けます。 ネタバレしますのでご注意を 4.『あの麻薬(ヤク)を追え』 最近麻薬をヤクと言わないですね。 ううむ、困ったこの作品。 見分けがしにくいほどかっこいい二人組。腕利きの秘密情報局員の彼らが麻薬運搬人を尾けて本拠をつきとめようとした…

『単行本未収録傑作集 死神 』横山光輝 その1

タイトル通り横山光輝傑作短編集です。 最後の一作品を除いた八作品が青年向けマンガであり1960年後期に描かれたものです。最後の一作品だけは70年代前半のものです。 ネタバレしますのでご注意を。 八作品の特徴は青年向けを意識したもので好青年ではない「…

『さいごの山嵐』横山光輝

『別冊少年ジャンプ』1970ん10月号 収録本『バビル2世』8巻、潮出版社 と書かれていますが、私にはこの収録本がわかりませんでした。 追記:Xでベアハグさんから情報いただきました。 バビル2世に併録されてる最後の山嵐は、秋田書店のセレクトコミックとい…

『セカンドマン』横山光輝 その2

かっこいいA1(アタックワン)ターミネーターかレプリカントか。 でもこっちが先。 さて昨日の続きです。 ネタバレしますのでご注意を。 ここにきて「???」という展開になっていく。 テレパシーに導かれいきなり遭遇したA1を倒すことができた健児はその…

『セカンドマン』横山光輝 その1

「小学四年生」昭和49年(1974)5月号~50年3月号掲載 おお!美女が一緒に描かれている。希少価値。小学生には美女w しかし中の扉絵では主人公ひとり。かっこいい。 ネタバレしますのでご注意を。 まず、小学四年生向けにしてはかなりハードな内容に思える…

『マーズ』横山光輝 

昨日はあらすじを追った時点で力尽きてしまったので感想を少しは書いてみたい。 ネタバレしますのでご注意を。 リアルタイムで読んでいたならすぐに重ね合わせたのであろうけど『マーズ』は横山光輝版の『幼年期の終り』だったしあの頃、というか『幼年期の…

『マーズ』横山光輝 ⑤

最終巻です。 少年マンガとして5巻で不足なくきっちり終わるというのは最初から計画していたということなのだろうか。 『デビルマン』も5巻で終わるのだけどあの物凄い話が全5巻でできるのだから全5巻というのはそういうものなのかもしれない。 ネタバレしま…

『マーズ』横山光輝 ③

この表紙もかっこいいです。 ネタバレしますのでご注意を。 この造形 そしてこの アイディアである。小さく「トン」「トン」と書いてあるし。 しかもこの感想が ふつう。 横山魔術にかかったらもう抜け出せないんだと思う。 四体と見えたスフィンクスの実体…

『マーズ』横山光輝 ②

①の表紙は衝撃ですが②のマーズはなんかセクシーで素敵です。 ネタバレしますのでご注意を。 横山光輝マンガをずっと読み続けてきた方にはあまり感じられないものかもしれませんが長い時を経て読み始めた者にとっては(年齢は若くなくても)今の感覚ではちょ…

『マーズ』横山光輝 ①

『マーズ』再読します。再読の再読です。 この作品も私には凄く難しくてすぐにピンとこなかったのですが気になってしょうがないので再挑戦します。 ネタバレしますのでご注意を。 『マーズ』をとりあえず完読すればやはり『バビル2世』との類似点と相違点を…

『闇におどる猫』横山光輝

「冒険王」(秋田書店)昭和32年5月号付録 先日、ひらさんのⅩポストで知った『闇におどる猫』横山先生ご自身が登場するというのと猫が出てくるというので読みたさを抑えられず古本購入しました。 ネタバレしますのでご注意を。 36ページの短い作品ですが横山…

『豊臣秀吉』横山光輝/原作:山岡荘八

秀吉の話はさすがにもうよく知ってるだろうと思っていたのですが本作の中身はまったく知らない話ばかりでした。 いや歴史もの知らないのでアタリマエなんですが。 信長様はいつ見てもかっこいいです。 ネタバレしますのでご注意を。 読み始めて半分ほどなの…

『元禄御畳奉行の日記』上その2&下 横山光輝/原作:神坂次郎

上の途中から続きます。下まで行けるか。 ネタバレしますのでご注意を。 タイトルのとおりこの日記が書かれたのは元禄時代。元禄時代と言えば江戸時代でも最も文化華やかなりし頃というイメージと同時に綱吉の「生類憐みの令」という行き過ぎた悪法が人々を…

『元禄御畳奉行の日記』上 横山光輝/原作:神坂次郎

電子書籍で見つからなかった横山作品のタイトルをamazonで見つけてしまうと注文するしかないではないですか。 しかも本書の紹介文の冒頭が 武芸も役目もそっちのけ、本当の元禄武士は酒と艶の浮世三昧だった…!? とは昨日「横山光輝は武将を選択し名もなき人…

『その名は101』横山光輝

『バビル2世』のいわば続編ですね。 名作でありみんな大好き『バビル2世』と違い本作はその評価は低いようです。 私としても『バビル2世』の時のように一巻ずつ読んで感想というのではなく全体として感想を書いてみようと思っています。 ネタバレしますので…

『バビル2世』横山光輝 ⑫

最終巻です。 ネタバレしますのでご注意を。 理由は不明だが続けて男たちが「おねがいだ。助けてくれ。俺の言うことを聞いてくれ」と訴えながら自分で自分を撃ち抜く、市街で高速で車を走らせぶつかって死んでしまう、という出来事が描かれる。 バビル2世は…

『バビル2世』横山光輝 ⑪ 外伝

ネタバレしますのでご注意を。 バビル2世は登場しない外伝です。 9巻の冒頭、バビル2世がヨミからの攻撃の防御に疲弊し深い傷を負って意識を失い治療中となりバベルの塔のコンピューターも激しい損傷を受けて修理を急ぐもその力は半減していた時期偶然ひとり…

『バビル2世』横山光輝 ⑪

ヨミはF市の地下に作った基地へと戻り部下たちに総攻撃をかけるよう指示した。 サントスというロボットが大量に出動し次々と自衛隊の戦車を破壊していく。自衛隊が対抗したがまったく歯が立たない。 最終兵器的に投入されるロボットが巨大ロボットではなく人…

『バビル2世』横山光輝 ⑩

こういう襲い掛かる男たち、って構図が横山と覚えた。 ネタバレしますのでご注意を。 これはかっこいいっ ヨミはバビル2世に対し大勢のビールス超能力者と戦うことがお前の死を意味すると告げる。 バビル2世自身はその上でエネルギー衝撃波を使うしかない。 …

『バビル2世』横山光輝 ⑨

さて問題の九巻である。読み返しをしているわけだがここで『バビル2世』が突如変わってしまうのだ、と私は感じてしまう。 ネタバレしますのでご注意を。 というのは本作はSFというジャンルを借りた忍者ものと言っていいと思うのだ。横山氏はたぶん白土三平『…