ガエル記

散策

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ジェーン・エア』シャーロット・ブロンテ その3

さあどのくらい書けるでしょうか。 今まで書いてきたあらすじでは到底語り切れていないのですがジェーン・エアの前半はダイナミックに面白いものです。 しかし真髄は後半にあるのです。 ネタバレしますのでご注意を。 愛するロチェスターから去りジェーンは…

『ジェーン・エア』シャーロット・ブロンテ その2

ドラマの画像です 再読完了しました。 描かれている恋愛の激しさに打ちのめされます。現在の感覚でいえばここまで情熱的なセリフを語るのはやりすぎ、と思えるのですがそれでもやはり感動してしまいます。 急に読みたくなったのはもしかしたらこの時代がかっ…

『ジェーン・エア』シャーロット・ブロンテそしてオーソン・ウェルズ

なぜか突然『ジェーン・エア』を読みたくなりついでに1944年製作の映画も観てしまいました。 以下ネタバレしますのでご注意を。 以前エミリ・ブロンテ『嵐が丘』について書いた時に触れたでしょうか。 少女期どちらも面白く読みましたが私ははっきり『嵐が丘…

『進撃の巨人』アニメファイナルシーズン再鑑賞

『進撃の巨人』ファイナルシーズンー2が始まりました。もちろん観始めたのですが気になってファイナルシーズン1を再鑑賞します。 『進撃の巨人』のファイナルシーズンにあたる部分こそ他の作品にはあまり観ることのない諌山創世界の特色なのでは、と思えま…

『マネー・ショート』アダム・マッケイ

原題『The Big Short』邦題『マネー・ショート』では何の意味だかわかりません。邦題の酷さには慣れっこではありますがあまりにも酷い。せめて上の画像の著書のタイトル『世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち』にしていればよかったはすなのですが。…

『時光代理人』#3 「必ず負けろ、決して勝つな」

『時光代理人』どうなるか、と思っていましたがもう完全に普通に面白いアニメになっています。 ネタバレしますのでご注意を。 この第三話。一話完結ではなく続いてはいますがとても感じるものがあってこの話だけの映画を作ってほしいくらいです。 山村にある…

『プラダを着た悪魔』デヴィッド・フランケル

なんとなくお洒落な映画なんだろうと思いこれまでまったく観ようとしていなかった、たぶん一生観ようとも思わぬだろう映画だったのですが岡田斗司夫氏の「おもしろいよ」という動画を観て以来岡田氏から(本人も意外でしょうがとおっしゃってたが)まさかこ…

『他人は地獄だ』鑑賞完了

凄まじく面白かったです。確かにこれを途中でやめるのは無理ですね。 ネタバレしますのでご注意を。 色々な意味でも凄い作品です。 こうした異常な連続殺人、という作品は世界中にそして韓国製にも数えきれないほどあります。 それらの特徴としてはいたいけ…

『時光代理人 -LINK CLICK-』 #02 秘伝のレシピ

二話目にして好きになりすぎて辛い。こんな気持ちになったのはいつぶりなのか。 なんでこんなに惹かれるのか、という謎ときをしたくもあるのですが観ていて嫌になる箇所がほとんどないのですよね。 主人公ふたりはもとより女性の描き方もとても良い、という…

『他人は地獄だ』

ドラマは時間潰しになってしまうので観ない主義なのですがつい気になってチラ見後はまり込みました。と言っても前回も連続アニメ観てしまったしなかなか良い映画が見つからないから仕方ありません。 ドラマのほうが面白い作品が多いのかもしれませんし、むし…

『天官賜福』鑑賞完了

サンランがシエ・リェンのことを「にいさん」と呼ぶのがなんか嬉しく心地よい。 (日本的には芸人のようでもあるけどw) イチャラブでありながら案外さらりとかわしていくのも良いです。 「兄さん」と呼び「サンランと呼んで欲しい」というかわし型BLという…

『天官賜福』 李豪凌

以前観かけてはいたのですが、思いきりファンタジーだったのでこういう類にはまるとキリがないと思いやめてしまいました。なにせ私は一時期江湖モノにはまりきってた過去があります。 しかし『時光代理人』で李豪凌監督に唸ってしまったのでこれはもう遡って…

『時光代理人 -LINK CLICK-』李豪凌

てなわけで『時光代理人』観てみました。中国製アニメという以外には予備知識無しでの鑑賞です。 中国製アニメには凄い期待もあって今まで幾つかちょっと見したものの観続けることはなかったのですが本作で一気に惹きこまれました。 絵柄としてはなんという…

『最後の決闘裁判』リドリー・スコット

2021年製作。 こんなに早くwowowで観られるとは。 絶対観たいという期待の鑑賞でしたが想像以上の作品でした。 とはいえ非常に複雑な構想を感じますので見逃している個所も多々あるような気がします。 しかしまずは最初の感想を書いてみます。 ネタバレしま…

『宇宙人ポール』グレッグ・モットーラ

2011年製作。 以前に確かアマゾンプライムで初鑑賞してメチャクチャ惚れ込んでしまいました本作『宇宙人ポール』今回wowowで放送しているのを見つけ飛びつきました。 アメリカンコメディとは一味というかまったく違うUKジョークが楽しい。 これを観てポール…

前科者 -新米保護司・阿川佳代- (全6話) 二度目鑑賞

二度目鑑賞しています。 やはりおもしろい。 原作マンガも気になります。試し読みだけでも違いがあってそこがまた気になる。 みどりの登場を先にしたのは正解だった気がする。そして二朗はかなりイメージが違う。話もまったく違うのか気になる。 それはそれ…

前科者 -新米保護司・阿川佳代- 岸善幸

コンテンツは、無限ほどあるのに観たいものがまったく無い!という叫びの中で偶然見つけました。まったくもって宣伝というのは重要ですね。たとえどんなに良い作品があってもそれを評価できる人間がいても出会わなければ意味がない。つまりそう言いたくなる…

『ソフィーの選択』アラン・J・パクラ

ずっと以前に観ていた、と思っていたのですが観始めても記憶が戻る感覚がなかったのでもしかしたらまったく観ていなかったのかもしれません。 なにかとよく引き合いにされる映画なので観たと思い込んでいたようです。 一度観たら忘れられない名作と謳われて…

『コンフェッション ある振付師の過ち』スティーヴン・ベルバー

画像が示すとおり原題は『match』です。そしてそのタイトルが示す通りの素晴らしい内容だと思います。 『match』という言葉の意味は様々にあります。 火をつけるマッチをはじめ対決する・配偶者・ライバル・結婚・調和するなどなど。 たぶんこの一つの言葉に…

『イノセンス』押井守

2004年製作。 意味をつかみにくい言葉を選択した会話劇の形になっているせいもあって難解な作品と思われているようですがそれらはすべて本体を隠すための隠れ蓑なのでそれこそイノセンスに観ればごくごく当たり前に純粋なラブストーリーでありました。 ネタ…