ガエル記

散策

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』幾原邦彦

凄まじいイメージが怒涛となって溢れ出してくる作品でしたね。 少女にとって自分が女性であると認識することがなんの躊躇いもなく誇りとできる日は来るのだろうか、とさえ考えてしまいます。 本作はいわばそうした決断をした少女たちの物語なのではないでし…

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』神山健治

もう数えきれないほど見返してきたけどまた観てます。 てか再生し始めたら止まらない。 ここまで面白くクオリティ高いアニメは数少ない。 まずはルックでストレス少ないのが嬉しいです。 こうした大人の作品が増えて欲しい、と願ってばかりですが攻殻機動隊…

『007 スペクター』サム・メンデス

ツイッターでタイトルとダニエル・クレイグの画像を見てついつい観てしまいました。 再鑑賞です。 先日も書いたけど一時期ダニエル・クレイグにはまっていた時があって同時期ベン・ウィショーにもはまっていました。 何しろ『スペクター』はふたり共演なので…

『 Sonny Boy 』#11「少年と海」夏目真悟

いよいよ物語も押し詰まってきてちょい悲しい気持ちになっています。 こんな凄い日本製TVアニメを次に観るのはいつになるのでしょうか。 ネタバレしますのでご注意を。 とややフライング気味です。まだ後一話あるので考察で絶対とは言い難いはずですがやはり…

『輪るピングドラム』幾原邦彦 その5

第24駅まで再鑑賞終了しました。 今更ながらこの作品は今もっとも観なければいけないもので一番大切なことが描かれていると確信しました。 映画化されるのはほんとうによかった。 もう一度この作品が多くの人に観てもらえて幾原邦彦監督の考えを知ってほし…

『輪るピングドラム』幾原邦彦 その4

20駅まで鑑賞。もっと進めてもよかったのですが20駅は素通りできる内容ではないのでここで書き記してみます。 最初の馬鹿々々しいほどのふざけ気分は影をひそめ真実をみつめなければならない段階に移った、のです。 リンゴの行動を「とんでもない非常識」…

『輪るピングドラム』幾原邦彦 その3

第16駅まで鑑賞。 このあたりになると複雑になってきて覚えているわけないといっても過言ではないです。 とにかく覚えていませんでした。 2シーズンの一気鑑賞というのはやはり過酷なのではないでしょうか。しかもこんな難しい内容の作品の。 ネタバレします…

『輪るピングドラム』幾原邦彦 その2

やっぱりこれでダメだと思いなおして再鑑賞の再鑑賞しています。 なんだろう。とにかく情報量が多すぎるのでそれでもまたやっと気づくことがあるのですがたぶんまだあるのだろうなと。 ネタバレしますのでご注意を。最後までわかっているネタバレです。 一応…

『輪るピングドラム』幾原邦彦

イクニ世界逆探検。『輪るピングドラム』は一度鑑賞していたつもりだったのですが観なおしてみると案外覚えていないことに気づきました。シリーズものをまとめて一度観ただけではなかなか把握してはいないものですね。なので今回観なおしたつもりでもまだま…

『 Sonny Boy 』#10「夏と修羅」夏目真悟

『夏と修羅』これはもう宮沢賢治好きならすぐにわかりますね。宮沢賢治著『春と修羅』から作られたタイトルです。 しかも冒頭がステーションだったので「お、これは銀河鉄道の夜のパロディか?」となったのですがそうそう単純な移し替えをしないのが夏目監督…

『ユリ熊嵐』幾原邦彦

『さらざんまい』を観ていたらイクニ作品をもう一度観ていきたくなり後退する形式で本作をまず鑑賞してみます。 イクニ作品と言えば『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』『ユリ熊嵐』『さらざんまい』ということになると思います。どの作品も単なる筋書き…

『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)マーティン・キャンベル

なぜか唐突に観たくなり鑑賞。 ダニエル・クレイグだけじゃなくマッツ・ミケルセン、エヴァ・グリーンも楽しめるお得な一作です。おっとジュディ・デンチ姉御も忘れてはいけない。 一流の紳士でありタフ・ガイであるダブルオーセブンの未熟期を描いたという…

『さらざんまい』幾原邦彦

『さらざんまい』短すぎる。もう少し観ていたいよ。 絵の美しさはもとより音楽もセリフも楽しい、のにもかかわらずこの深味と切れ味の 鋭さは比類なき。 暴力の否定、を考え始めてから暴力の否定を軸にした作品を探し始めているのですが実際なかなかないのが…

山田玲司のヤングサンデー YouTube チャンネル 『さらざんまい』再鑑賞しはじめ

www.youtube.com 最近観続けています。 マンガアニメ映画などの考察動画の面白いのに出会えないかなと願ってはいるのですがなかなか良いのには出会えない…そんな感じの中出会えたのがコレでした。 山田玲司さんは以前岡田斗司夫さんの動画でも観ていたせいも…

『 Sonny Boy 』#9「この鮭茶漬け、鮭忘れてるニャ」夏目真悟

今回は珍しく?元ネタと言われる『蠅の王』映画を意識した絵作りになっていました。 ネタバレしますのでご注意を。 映画『蠅の王』はショッキングな映像が多く、それはその後の作品に多大な影響を与えていると思われます。 特に本作アニメ今回に出てきた「獣…

『岸辺の旅』黒沢清 その2『はちどり』

続けて観たこともあってその差異と共通点を感じたのが韓国映画『はちどり』です。 若いキム・ボラ監督第一作のシンプルな構成と比較すると本作は非常に技巧的な熟練を感じさせます。 『岸辺の旅』はタイトルからしても年を経て生きていく悲しさがあり『はち…

『岸辺の旅』黒沢清 その1『はちどり』との符号

録画したものを寝かせたままになっていてからの鑑賞でした。予備知識がなかったのですがこれも私的には『SonnyBoy』関連映画と言えそうです。 そのつもりではなかったのに求めていると呼び寄せてしまうことが多々ありますね。 ネタバレしますのでご注意を。 …

『はちどり』キム・ボラ

昨日観た『サニー永遠の仲間たち』で珍しく韓国映画に失望してしまったのですが巷で高評価だっただけにかなり残念でした。 これも評判の高い本作『はちどり』を観てどう思うか不安もありながら本作のすばらしさにため息でした。 ネタバレしますのでご注意を…

『サニー 永遠の仲間たち』カン・ヒョンチョル

上の本国・韓国版と使っている写真は同じなのにレイアウト・色味などで微妙に差異をつけた日本版ポスターを並べてみました。 韓国版がもっさりしているのに日本版はシャープな感じですが、この映画の場合は本国・韓国版が正解でしょう。妙なおしゃれ感は間違…

『 Sonny Boy 』#8「笑い犬」夏目真悟

これまででも特に哀切な話でした。すぐに意味が汲み取れるわけではない寓話だと思いながらも途中で「これは昨日私が悲しんでいた話と同じではないか」と感じてしまったのでした。 ネタバレしますのでご注意を。 昨日私が悲しんでいた話とは 「現在日本のアニ…

『夜は短し歩けよ乙女』湯浅政明

もう何度か観ているのですがまた観たくなりました。 なぜこんなにこの作品に惹かれてしまうのでしょうか。 答えは当然のようにわかってはいるのです。 乙女が子供の頃に何度も読み返した本『ラタタタム』は私にとっては『カロリーヌとお友達』でしょうか。 …

『ゴールデンカムイ』野田サトル 無料公開

tonarinoyj.jp tonarinoyj.jp となりのヤングジャンプで『ゴールデンカムイ』が最終章に突入する記念で全話公開が9月17日まで。 18巻まで購読していたのですが資金不足で買えずにいたのでこの際読ませていただくことにしました。 前半で話題になったグルメ冒…