ガエル記

散策

中国ドラマ

『如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』最期

もう最期は書かなくてもいいかなと思っていたのですが、もう何度も観ているラストにやっぱり泣いてしまったので少しだけでも書いてみようかと思います。 もう最近はコンテンツで泣くこともすっかりなくなってしまったのですが本作の最期はどうしても心が動い…

『如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』男女の意地の張り合い

すごいな、と思います。 皇帝と皇后という設定にしながら描いているのは普通の夫婦の物語です。 ネタバレしますのでご注意を。 ついに事実としてあったとされる嫻妃(如懿)の髪を切る場面が訪れました。この行為は当時同族の間で皇帝の葬儀の時にしか許され…

『如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』夫婦としての愛

第67話まで鑑賞。 辛い時期です。まあ前も後も辛いんですが。 ネタバレしますのでご注意を。 いろいろな思いが渦巻きます。 皇帝は如懿に夫婦は一心同体で共に白髪になるまで一緒だと甘い言葉を誓っておきながら子どもの死には向かい合えないと言って嘆き悲…

『如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』地獄の真ん中

さてこの服装はなんでしょうか。ネタバレになります。 第47話でついに如懿が皇后の座につきました。 この恐ろしい物語の中でほっとできるわずかなひとときでした。 ウラナラ氏ということで蔑まれ苛め抜かれてきた如懿がやっとの思いで皇后となりました。し…

『如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』嫻妃

本作『如懿伝』が比類なき作品なのは歴史上悪女となっている嫻妃を「実は最も誠実な女性だった」という設定として世界を作り変えたところです。 そういう小細工をすると往々にして辻褄の合わない奇妙な物語になりそうですが本作は「確かに」と思わせるもので…

『如懿伝 』冷宮-落ちぶれた女たちが入る場所ー

となってしまうのが「冷宮」です。 『如懿伝』ついに冷宮篇に入ってまいりました。 ネタバレしますのでご注意を。 他の中国歴史ドラマは数作しか観ていないので「冷宮」というのが後宮でどれほどの存在なのかは知りませんが「冷宮」で検索するとまず『如懿伝…

『君、花海棠の紅にあらず』再鑑賞中

見どころはこの美貌だけではありません。素晴らしいドラマです。 とはいえ彼の美しさを知らないのはあまりにも悲しいこと。 wowowオンデマンドにて鑑賞中。7月1日までの配信になっていますのでまだの方はお急ぎください。 この作品はBL小説が元になっている…

『君、花海棠の紅にあらず』恵楷棟 温徳光

さんざん「観たくなるもの」を探したけど見つからず。未鑑賞のものをと思ったのですが何もなく。数えきれないほどのコンテンツがあるのになぜ? で、本作再鑑賞。観始めて嫌になったらやめればいいやと思いつつだったのですが嫌にならなかった。 なので再鑑…

『尚食』その9

鑑賞完了しました。 やはり本作においての初代皇帝が一番好きだったなあ。 所作が素晴らしかった。 『瓔珞<エイラク>』のスタッフキャストが再集結という触れ込みでの本作でした。 この製作陣の作品はとても興味深いのですが最初最高に面白くて中盤から面…

『尚食』その8

人間は食べなくては生きていけないので食の話は重要なのですよ。 例えば幼児期に読む絵本や童話でも「食べ物」が出てくるお話はどれよりも記憶に残りやすいのではないでしょうか。 日本で人気の『ぐりとぐら』のパンケーキ『白雪姫』の毒リンゴ『ヘンゼルと…

『尚食』その7

ほんとうつかみどころのないドラマです。 ヒロイン姚子衿は正直そんなに美女でも可愛いというほどでもないように見えます。この3人でも右側二人が美人さんではないですか。特に皇后はやんわりと優しくて文句なしのように日本人的には思えるのですが中国ヒロ…

『尚食』その6

これまで観てきた紫禁城ラブロマンスでは皇帝がしょうもないお馬鹿なキャラが多かったのですが(どうゆうこと?)本作は微調整してきた感じでしょうか。 まあ皇帝が賢ければもうお話は終わってしまうので仕方ないのかもしれません。 ネタバレしますのでご注…

『尚食』その5

最初は軽い美味しんぼドラマかと思っていたのですが観続けていくと意外に複雑な思い入れがあるようです。 しかもそれが何か簡単には判らない感じに入り組んでいます。 もう一度観なおさねば難しいかもしれないと今更思っているところです。 ネタバレしますの…

『尚食』その4

続き観ていきます。 相変わらず、というのか朱瞻基と姚子衿の近づきそうで近づけない関係と美味しそうな料理の戦いが繰り返されます。 ネタバレしますのでご注意を。 18話、料理の話では必ず食材を使って絵を再現する、的なエピソードが取り上げられますが確…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その10

原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia 鑑賞終了しました。 あまりの感動に言葉もありませんが頑張って少し書いてみます。 ネタバレしますのでご注意を。(『覇王別姫』に関しても) よく練られた素晴らしい脚本でした。 もちろん中華ドラマらしい大げ…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その9

第42話まで鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 上の画像は細蕊の後継者たる小周子。女役姿が圧倒的に愛らしいです。 醜悪な大日本帝国軍の話があまり続かなくて嬉しいです。 鳳台がからかってくれるのでほっとしました。 間抜けな存在として表現するので十…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その8

嫌な話が始まりましたが私としては大日本帝国軍人がどんな非道に描かれても否定する気はありません。むしろもっと非道だったとよけいに怒りがこみあげてきます。 かなり抑えての表現なのではないでしょうか。 日本軍の醜態を見て更に戦争というものがどんな…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その8

原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) エピソード34まで鑑賞。 とうとう恐ろしい日本軍が来てしまった。この恐怖感っていったいなんなのだ? しかし曹万鈞の言葉は辛辣でもある。 「我が国が内部分裂している間に日本は強くなってしまった」 彼らに…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その7

しばらく入り込んでしまいました。 エピソード30まで鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 仲睦まじく出来すぎの夫婦に思えた程鳳台夫妻がケンカして別居状態に。 といっても原因は妻の弟。いかにも金持ちのボンボン的な范漣はとある女性と関係して子供を作…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その6

原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) エピソード23まで鑑賞。 テレビで見かけた回に追いつきました。 この回で出会えたのは幸運でした。どの回でも惹かれたかもしれませんがこの小周子との出会いは確かにはっとします。これ以後どうなるかは私はま…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その5

原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) 19話まで鑑賞しました。 このドラマに出会えたことに感謝するばかりです。 激動の中国史上、長い歴史を背負う京劇の若き才能・商細蕊はさらに古い歴史を持つ崑劇の名手でもあります。彼は梨園に育ち字の読み書…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その4

原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) エピソード16まで鑑賞。 京劇のすばらしさ、細蕊の美しさを堪能しました。 京劇を題材にした作品といえばどうしてもレスリー・チャンの『覇王別姫』を思い出さずにはいられません。 あの作品では蝶衣の兄弟子…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その3

原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia) エピソード8まで鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 『瓔珞<エイラク>』スタッフ作品ということで『瓔珞<エイラク>』で見知った顔と再会できてうれしい。 特に瓔珞の義兄・袁春望(王茂蕾)との再会は嬉し…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光 その2

原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia 黄暁明(ホアン・シャオミン)演じる程鳳台見惚れてしまうかっこよさです。 彼は西洋に留学していたこともあって京劇よりも西洋の映画のほうが良いという嗜好なのですがふとしたことで商細蕊と出会い彼を知るごと…

『君、花海棠の紅にあらず』 恵楷棟 温徳光

原題:鬓边不是海棠红、英題:Winter Begonia テレビ放送で20話あたりを偶然見かけてしまい目を奪われてしまいました。 後で調べたらこれも『瓔珞<エイラク>』スタッフ製作ということでその力量に驚かされます。 とにかく途中からでは我慢ならないのでこれも…

『尚食』その3

wowowにて12話まで鑑賞。 ここ数日あれでもないこれでもないともがいていますが結局今はこれが一番見ごたえあります。 大きな声では言い難いのですが例の『オクニョ』も続けて観たらちょっと落ち込みました。 今連続で観ていけそうなのは本作『尚食』とディ…

『如懿伝』ラストパート

テレビ再放送観ていたらラスト近くになって我慢できず以前録画していたのを観てしまいました。 先日『瓔珞』との比較を書きましたがやっぱり私は『如懿伝』が好きなようです。 ネタバレしますのでご注意を。 特にこのラストパートの苦みは何とも言えません。…

『尚食』その2

お坊ちゃまと飯炊き女のラブストーリーだと思っていたらほとんどそうした話にはならないのが面白いです。 ネタバレしますのでご注意を。 これまで観てきた(って数作品に過ぎませんが)紫禁城ものは皇帝ひとりが絶大な権力を持ち皆がそれにへいこらする設定…

『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その17『如懿伝』との比較

台風のおかげもあって『瓔珞』最後にきて怒涛の鑑賞ができました。 となれば恒例『如懿伝』との比較をせずにはおられません。 ネタバレしますのでご注意を。 さてまずざっくり比較感想を書きます。 『瓔珞』途中までは『如懿伝』を越える勢いで面白かったの…

『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』その16

どうなるの?どうなるの?どうなるの? とはらはらです。 ネタバレしますのでご注意を。 しかしいくら何でも明玉をこんな形で死なせてしまうとは冷酷極まりないドラマですな。 思えば瓔珞はこれまでずっと自分のためではなく明玉を救いたい一心で後宮に入り…