ガエル記

散策

映画

『マネー・ショート』アダム・マッケイ

原題『The Big Short』邦題『マネー・ショート』では何の意味だかわかりません。邦題の酷さには慣れっこではありますがあまりにも酷い。せめて上の画像の著書のタイトル『世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち』にしていればよかったはすなのですが。…

『プラダを着た悪魔』デヴィッド・フランケル

なんとなくお洒落な映画なんだろうと思いこれまでまったく観ようとしていなかった、たぶん一生観ようとも思わぬだろう映画だったのですが岡田斗司夫氏の「おもしろいよ」という動画を観て以来岡田氏から(本人も意外でしょうがとおっしゃってたが)まさかこ…

『最後の決闘裁判』リドリー・スコット

2021年製作。 こんなに早くwowowで観られるとは。 絶対観たいという期待の鑑賞でしたが想像以上の作品でした。 とはいえ非常に複雑な構想を感じますので見逃している個所も多々あるような気がします。 しかしまずは最初の感想を書いてみます。 ネタバレしま…

『ナイトクローラー』ダン・ギルロイ

2014年公開。 もうひとつの『ジョーカー』のように思えました。知性が欠けているジョーカーとは違い感性が欠けているとうべきでしょうか。 しかも『ジョーカー』のアーサーより本作のルイスのほうがはるかに胸糞悪い最低野郎だとしか思えません。 まったく最…

『桐島、部活やめるってよ』 映画と小説(吉田大八と朝井リョウ) その2

映画は原作小説の映像化でなければならない、わけではないと私は考えています。 ですからこの小説の映画化で内容が変わっていること自体にはなんの問題もないのですが小説で明確に表現されていたものが映画化で分散されぼんやりとなりよくわからないものにな…

『桐島、部活やめるってよ』 映画と小説(吉田大八と朝井リョウ) その1

「山田玲司のヤングサンデー」での原作解説考察に影響され通常なら絶対観ない読まない映画と小説を体験しました。こういう出来事は楽しいものです。 とはいえ結果映画にしろ小説にしろ好きになれたとは言い難いのですが今まで知ってるようではっきり考えてこ…

『セメタリー・ジャンクション』 リッキー・ジャーヴェイス/スティーヴン・マーチャント

ネットフリックス、さんざん掘りまくってもなかなかこれというのが見つからない中でのチョイス。 悪くないイギリス映画でした。 70年代イギリスの田舎町の若者を描いた映画。どうしようもない男三人組のよくある田舎者話ですがついつい観てしまう内容でした…

『わが命つきるとも』フレッド・ジンネマン

『A Man for All Seasons』というのが原題です。英語に堪能でない私には「全季節の男」ってなに?ってかんじです。この意味について書いてくださっているブログを見つけました。 eigo-kobako.blog.ss-blog.jp どんぴしゃこの映画についての記事でした。やは…

『ガタカ』アンドリュー・ニコル

再々鑑賞です。昨日まで観てきた『フランケンシュタイン・クロニクル』からつながる内容でもあります。 つまり言わば「神からあたえられし肉体の能力(寿命も含む)に人間は疑問を持つ」ということです。 『フランケンシュタイン・クロニクル』では人間が神…

『たちあがる女』ベネディクト・エルリングソン

良い映画と巡り合えました。ほとんどまったく観ることのなかったアイスランドの映画ですが、こんなにも面白く楽しく深く考えさせてくれる作品があるのですね。 主人公女性の気持ちに寄り添って画面に演奏家やコーラス隊が登場し音楽を奏で歌うという演出もと…

『アメリカン・ビューティー』サム・メンデス

初めての鑑賞のつもりでしたが以前観たような気もします。 そしてこの映画がゲーテの『ファウスト』だということに今回気づきました。 この映画は一度観ていたのでしょう。なんとなくそんな気もします。たぶんあまりにも気持ち悪く記憶から抹消してしまった…

『悪魔のいけにえ 公開40周年記念版』トビー・フーパー

今となっては『テキサスチェンソーの虐殺』のほうが良さそうに思えます。 1975年日本公開なので当時でも観れたはずですがさすがに怖そう過ぎて未見のままになり後年「破格の名作」という称号がつけられてから恐々観ました。 確かに評価される出来栄えだと思…

『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)マーティン・キャンベル

なぜか唐突に観たくなり鑑賞。 ダニエル・クレイグだけじゃなくマッツ・ミケルセン、エヴァ・グリーンも楽しめるお得な一作です。おっとジュディ・デンチ姉御も忘れてはいけない。 一流の紳士でありタフ・ガイであるダブルオーセブンの未熟期を描いたという…

『夜は短し歩けよ乙女』湯浅政明

もう何度か観ているのですがまた観たくなりました。 なぜこんなにこの作品に惹かれてしまうのでしょうか。 答えは当然のようにわかってはいるのです。 乙女が子供の頃に何度も読み返した本『ラタタタム』は私にとっては『カロリーヌとお友達』でしょうか。 …

『皆殺しの天使』ルイス・ブニュエル

これも『SonnyBoy』解釈参考のため初の鑑賞です。 たまたま先日録画していたのも何かの縁でしょうか。 以下ネタバレしますのでご注意を。 上流階級の夜会が始まる前になぜか使用人たちがあれこれと理由をつけて仕事を放棄し出て行ってしまうところから物語が…

『フィールド・オブ・ドリームス』フィル・アルデン・ロビンソン その2

もう少しだべってみます。 確かにヘンテコな映画でした。絶賛される一方でまったく面白くないとこきおろされてもいます。 私もあまりに人気があった記憶があるので捻くれて「くだらない映画と確認してみるか」と言う気持ちがどこかにあったのですが実際には…

『フィールド・オブ・ドリームス』フィル・アルデン・ロビンソン その1

『フィールド・オブ・ドリームス』がNHK・BSプレミアムで8月30日放送されるのですが急に観たくなってアマプラで先に観てみました。 とはいえ私は昔観てはいるし特段本作に思い入れがあるわけでもありません。例によって『SonnyBoy』につながりがあるような感…

『蠅の王』ハリー・フック

1990年版ハリー・フック監督『蠅の王』鑑賞しました。もちろん『SonnyBoy』予習復習です。 1963年版ピーター・ブルック監督作品を初鑑賞した時は入りづらさを感じたものの今回はそのおかげかわかりやすく内容に入っていけました。 が反面ブルック版より凄み…

『冒険者たち』ロベール・アンリコ

昔観てはいるはずなのですがあまりに退屈でちゃんと観れなかった、という再鑑賞です。これも『SonnyBoy』のための勉強鑑賞です。大変だ。 もともと私はフランス映画と言うかフランス文化と相性が悪くてこの雰囲気が苦手だったのですがさすがに私も年齢を経て…

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』スタンリー・キューブリック

ストレンジラブ博士目的で鑑賞しました。 ピーター・セラーズがひとりで三役をこなすことでも注目の本作ですが、やはりそのうちのひとり「ストレンジラブ博士」の異様さは抜きんでています。 コメディであるのは確かでとてもおかしいのですがそれ以上に恐ろ…

『ザ・ビーチ』ダニー・ボイル

ダニー・ボイルつながりのつもりではなく偶然でした。 例によって『SonnyBoy』の参考にならないかとの選択です。といっても誰かに勧められたわけでもなくしかも未見だったのですが「そういえば気になるタイトルの映画があったなあ」というインスピレーション…

『T2 トレインスポッティング 』ダニー・ボイル

ダニー・ボイル監督の凄さを思い知りました。 大ヒットした映画の第二弾を二十年後に作る、というのは創作者の腕の見せ所になると思います。 特にユアン・マクレガー演じたマーク・レントンが当時坊主頭と細長い手脚が若さの魅力でかっこいいと人気だったよ…

『トレインスポッティング』ダニー・ボイル

ずっと気になり続けていたにもかかわらず未見だった『トレインスポッティング』ついに観ました。 『SonnyBoy』というアニメが後押しで観ることになろうとは。 本作は1996年製作で日本でも同年に公開されています。当初から気になってはいたはずですし劇場で…

『蠅の王』ピーター・ブルック

1963年イギリス製作映画です。 モノクロで観始めはちょっととっつきにくかったのですが次第に慣れてきました。 小説『十五少年漂流記』は子供時代には必ず読まなきゃいけない感があります。私ももちろん読みました。とりあえず面白くなくはなかったのですが…

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』庵野秀明

アマプラにこれがあって「?」となりました。ほんとうに本編なのだと理解するのにしばらくかかりました。観るのはずっと後になると思っていたのですが、せっかくなので鑑賞することにしました。 私はテレビ版を観た時から『エヴァ』に非常な反感を持ってしま…

『死霊館 エンフィールド事件』ジェームズ・ワン

実際に起きたポルターガイスト事件を再現化した作品です。 2016年製作のアメリカ映画ですが、舞台はイギリス・エンフィールドで事件が起きたのは1977年です。 その背景が味わい深く描かれていて今風ではない懐かしいクラシックな仕上がりになっていて私のよ…

『ババドック 暗闇の魔物』ジェニファー・ケント

これも「デブ・フロムショー」でデイブさんお留守の際にアリさん司会で角由紀子氏が「一番怖いホラームービー」と言われていたので気になって鑑賞しました。 先日角氏お勧め『ゼム』が納得の面白さだったので。 そしてこちらも納得の恐怖でした。 そして本作…

『怪物はささやく』フアン・アントニオ・バヨナ

なかなか良い感じの映画でした。 監督のバヨナ氏はデル・トロ監督と親交深いだけあって子どものファンタジー世界がとても魅力的に描かれていると思います。 ネタバレしますのでご注意を。 醒めた感想になってしまいますが本作が優良であるのは間違いないので…

コール(呼びかけ)とレスポンシビリティ(責任)

www.youtube.com マル激トーク・オン・ディマンド 第1060回(2021年7月31日) 「罪」と「責任」の違いと韓国ドラマのすごさ ネタバレ全開の映画評論が面白く凄いのですが今回の宮台真司氏の解説は特に感激してしまったのでここに記録しておきたいと思います…

『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』マイケル・ラドフォード

世の中知らないことが多すぎて今まで生きてきたのが不思議ですが今日また新しいことを知りました。 もちろん知ってる方のほうが多いのかも知れないのですがマジで知らなかったので自分に呆れています。 とにかく生きている間に知ったことに感謝するしかあり…