ガエル記

散策

映画

『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)マーティン・キャンベル

なぜか唐突に観たくなり鑑賞。 ダニエル・クレイグだけじゃなくマッツ・ミケルセン、エヴァ・グリーンも楽しめるお得な一作です。おっとジュディ・デンチ姉御も忘れてはいけない。 一流の紳士でありタフ・ガイであるダブルオーセブンの未熟期を描いたという…

『夜は短し歩けよ乙女』湯浅政明

もう何度か観ているのですがまた観たくなりました。 なぜこんなにこの作品に惹かれてしまうのでしょうか。 答えは当然のようにわかってはいるのです。 乙女が子供の頃に何度も読み返した本『ラタタタム』は私にとっては『カロリーヌとお友達』でしょうか。 …

『皆殺しの天使』ルイス・ブニュエル

これも『SonnyBoy』解釈参考のため初の鑑賞です。 たまたま先日録画していたのも何かの縁でしょうか。 以下ネタバレしますのでご注意を。 上流階級の夜会が始まる前になぜか使用人たちがあれこれと理由をつけて仕事を放棄し出て行ってしまうところから物語が…

『フィールド・オブ・ドリームス』フィル・アルデン・ロビンソン その2

もう少しだべってみます。 確かにヘンテコな映画でした。絶賛される一方でまったく面白くないとこきおろされてもいます。 私もあまりに人気があった記憶があるので捻くれて「くだらない映画と確認してみるか」と言う気持ちがどこかにあったのですが実際には…

『フィールド・オブ・ドリームス』フィル・アルデン・ロビンソン その1

『フィールド・オブ・ドリームス』がNHK・BSプレミアムで8月30日放送されるのですが急に観たくなってアマプラで先に観てみました。 とはいえ私は昔観てはいるし特段本作に思い入れがあるわけでもありません。例によって『SonnyBoy』につながりがあるような感…

『蠅の王』ハリー・フック

1990年版ハリー・フック監督『蠅の王』鑑賞しました。もちろん『SonnyBoy』予習復習です。 1963年版ピーター・ブルック監督作品を初鑑賞した時は入りづらさを感じたものの今回はそのおかげかわかりやすく内容に入っていけました。 が反面ブルック版より凄み…

『冒険者たち』ロベール・アンリコ

昔観てはいるはずなのですがあまりに退屈でちゃんと観れなかった、という再鑑賞です。これも『SonnyBoy』のための勉強鑑賞です。大変だ。 もともと私はフランス映画と言うかフランス文化と相性が悪くてこの雰囲気が苦手だったのですがさすがに私も年齢を経て…

『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』スタンリー・キューブリック

ストレンジラブ博士目的で鑑賞しました。 ピーター・セラーズがひとりで三役をこなすことでも注目の本作ですが、やはりそのうちのひとり「ストレンジラブ博士」の異様さは抜きんでています。 コメディであるのは確かでとてもおかしいのですがそれ以上に恐ろ…

『ザ・ビーチ』ダニー・ボイル

ダニー・ボイルつながりのつもりではなく偶然でした。 例によって『SonnyBoy』の参考にならないかとの選択です。といっても誰かに勧められたわけでもなくしかも未見だったのですが「そういえば気になるタイトルの映画があったなあ」というインスピレーション…

『T2 トレインスポッティング 』ダニー・ボイル

ダニー・ボイル監督の凄さを思い知りました。 大ヒットした映画の第二弾を二十年後に作る、というのは創作者の腕の見せ所になると思います。 特にユアン・マクレガー演じたマーク・レントンが当時坊主頭と細長い手脚が若さの魅力でかっこいいと人気だったよ…

『トレインスポッティング』ダニー・ボイル

ずっと気になり続けていたにもかかわらず未見だった『トレインスポッティング』ついに観ました。 『SonnyBoy』というアニメが後押しで観ることになろうとは。 本作は1996年製作で日本でも同年に公開されています。当初から気になってはいたはずですし劇場で…

『蠅の王』ピーター・ブルック

1963年イギリス製作映画です。 モノクロで観始めはちょっととっつきにくかったのですが次第に慣れてきました。 小説『十五少年漂流記』は子供時代には必ず読まなきゃいけない感があります。私ももちろん読みました。とりあえず面白くなくはなかったのですが…

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』庵野秀明

アマプラにこれがあって「?」となりました。ほんとうに本編なのだと理解するのにしばらくかかりました。観るのはずっと後になると思っていたのですが、せっかくなので鑑賞することにしました。 私はテレビ版を観た時から『エヴァ』に非常な反感を持ってしま…

『死霊館 エンフィールド事件』ジェームズ・ワン

実際に起きたポルターガイスト事件を再現化した作品です。 2016年製作のアメリカ映画ですが、舞台はイギリス・エンフィールドで事件が起きたのは1977年です。 その背景が味わい深く描かれていて今風ではない懐かしいクラシックな仕上がりになっていて私のよ…

『ババドック 暗闇の魔物』ジェニファー・ケント

これも「デブ・フロムショー」でデイブさんお留守の際にアリさん司会で角由紀子氏が「一番怖いホラームービー」と言われていたので気になって鑑賞しました。 先日角氏お勧め『ゼム』が納得の面白さだったので。 そしてこちらも納得の恐怖でした。 そして本作…

『怪物はささやく』フアン・アントニオ・バヨナ

なかなか良い感じの映画でした。 監督のバヨナ氏はデル・トロ監督と親交深いだけあって子どものファンタジー世界がとても魅力的に描かれていると思います。 ネタバレしますのでご注意を。 醒めた感想になってしまいますが本作が優良であるのは間違いないので…

コール(呼びかけ)とレスポンシビリティ(責任)

www.youtube.com マル激トーク・オン・ディマンド 第1060回(2021年7月31日) 「罪」と「責任」の違いと韓国ドラマのすごさ ネタバレ全開の映画評論が面白く凄いのですが今回の宮台真司氏の解説は特に感激してしまったのでここに記録しておきたいと思います…

『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』マイケル・ラドフォード

世の中知らないことが多すぎて今まで生きてきたのが不思議ですが今日また新しいことを知りました。 もちろん知ってる方のほうが多いのかも知れないのですがマジで知らなかったので自分に呆れています。 とにかく生きている間に知ったことに感謝するしかあり…

『ラストウォー1944 独ソ・フィンランド戦線』アンティ・ヨキネン その2

そしてこちらが『Kätilö』で検索して出てきた画像です。素晴らしいとまでは言い難いですがさすがに内容をイメージさせる仕上がりになっています。 日本版はこちら 大きく映っているのが上ポスターでロマンチックな横顔の彼です。そして右下隅の小さな女性が…

『ラストウォー1944 独ソ・フィンランド戦線』アンティ・ヨキネン

見入ってしまう映画でした。原題はフィンランド語『Kätilö』意味は『助産婦』です。そのとおり画像のヒロインが助産婦でドイツ兵士と恋をするお話でした。 そして日本語タイトルが『ラストウォー1944 独ソ・フィンランド戦線』で紹介画像がこれです。 右下極…

『ブリムストーン』マルティン・コールホーベン

アマゾンプライムにて鑑賞しました。なんとプライム無料今日いっぱいなのでお早めに。 アメリカ西部劇で観てきた時代に女性たちはどのような存在だったのかを描いています。 とはいえ本作は昔話をしているのではなく男性社会で女性がどのような暴力にさらさ…

『メッセージ』ドゥニ・ヴィルヌーヴ その2

映画『メッセージ』で描かれるのは異星人との会話だけではなく主人公女性とその娘との対話でもあります。 以下ネタバレしますのでご注意を。 主人公と異星人の対話と娘との対話が挟み込まれる構造となるのが素晴らしい。 主人公女性と相棒となる男性は異星人…

『メッセージ』ドゥニ・ヴィルヌーヴ

原題は『Arrival』です。意味は「到着(すること)、到達、到着した人、出生、新生児」だそうですがそのとおりの映画でした。 言語の物語であるのに言語が間違っているタイトルを選んでしまう、というのは外国映画を日本が上映する時の恒例と言ってもいいもの…

『ゾディアック』デヴィッド・フィンチャー

フィンチャー『ゾディアック』が好きでどうしようもない。 冗長だとか実話のために解決しないままなのでがっくりする、とかいろいろ悪口も多く書かれてしまう本作ですが、私としては2時間40分どころかもっと長く観ていたいし世の中に解決することなんかある…

『ボーダー 二つの世界』アリ・アッバシ

映画好きがどうしても観なければならない作品は、と聞かれたら本作をまず挙げようと決めました。 以下ネタバレしますのでご注意を。 かつて私が若い頃『エレファントマン』という映画が話題となりそれをどう評価するのかを私たちは考えねばなりませんでした…

『フルメタル・ジャケット』スタンリー・キューブリック

そして名作として名高い本作『フルメタル・ジャケット』です。 前半の鬼教官によるミリタリーケイデンス、奇妙なニックネーム、狂気に満ちた罵声、ゴーマー・パイルへの執拗なしごきと仲間からのいじめは軍隊ものの古典であり必読教科書として位置づけされて…

『アイズ ワイド シャット』スタンリー・キューブリック

キューブリックの遺作であり気になっていたにもかかわらず今まで観ないままになっていました。 最初の数分でやめてしまっていたのでした。 今回急に観る気になったのは宮台真司さんが「フランス人の知り合いはこの映画が馬鹿々々しいと言っていた」という言…

『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』

三島由紀夫と東大全共闘の討論会はこの映画よりかなり前にYouTubeで観ていました。その後、それが映画化と宣伝されたのには驚きました。 ほぼYouTubeの内容に他の方のコメントを入れて編集されたものです。見やすいしわかりやすくなっていますがとても不思議…

『アバター』ジェームズ・キャメロン

『タイタニック』と違いこちらは最初に観た時から魅了されました。なんといってもキャラクターデザインと世界観に圧倒的な美を感じます。 そして多くのレビューは『タイタニック』と同じく賛否に分かれ賛辞でない場合は「よくある話」「陳腐な設定ストーリー…

『タイタニック』ジェームズ・キャメロン その2 キューブリックの『シャイニング』とつながっている?

今朝の続きです。 私はちらっと何回か観たかもしれませんが20数年ぶりに『タイタニック』をちゃんと再鑑賞して面白さをやっと理解できました。 ネタバレしますのでご注意を。 (キューブリック『シャイニング』のネタバレにもなります) ケイト・ウィンスレ…