小説
1963年「女性自身」光文社 松本清張唯一のSFが「女性自身」に掲載されていたというのがおもしろい。 つまりこれは女性向け作品なのだ。 ネタバレします。 普通におもしろかった。 ごめん、ちょっとだけ侮っていた。 確かに、SFはリアルであればあるほど面白…
1959~60年「週刊コウロン」連載/1961年「中央公論社」 1959年3月実際に起きたBOACスチュワーデス殺人事件を元にフィクションの形で推理した著作である。 ネタバレします。 先日読んだ酒井順子著『松本清張と女たち』の中でも特に気になった本作。 早速読ん…
2025年3月12日発売「早川書房」 配信日(Audible)2025/7/4 逢坂 冬馬作品初読書(初聴き)です。 ネタバレします。 SNSで見かけて興味を持ちちょうどよくaudible付きだったので聴くことに。 かなり長い小説だったがテンポよく続きが気になる惹きつけられる…
1978~1980「新潮社」 この作品について記事にしていたつもりだったがどうも書いていなかったようだ。 もし記事があったらご容赦を。 ネタバレします。 本作原作のテレビドラマがあるのは知っていたがそちらは未視聴である。 そのおかげで自分は思う存分楽し…
書き進めていきます。 ネタバレします。 野村監督映画『砂の器』を観た後に原作小説を読んで思うのは果てしなきじれったさだ。 映画は143分にまとめるためにトントンと話が進む。 それゆえに映画観賞は実に心地よく感動へと運ばれていった。 だが松本清張の…
初読み(聞き?)です。 ドラマなどは一切知らず。 読んだ理由は「昭和経済高度成長期」の物語を知りたくなったからです。 ネタバレします。 とはいえ、この物語についてどれほど感想を書けるか。 とりあえず思ったことをつらつらと。 まずは冒頭から描かれ…
映画の話題が沸騰中だが自分が鑑賞できるのはずっと先になるのでまずは原作をAudibleで聞いてみました。 ナレーターは尾上菊之助さんです。 ネタバレします。 ということで映画内容は知らない状態での小説『国宝』Audible版の今のところの感想を書いてみる。…
書肆侃侃房 (2024/12/27) 単行本で7480円、kindleで7370円。とても手が出ず図書館で借りました。 第36章にプロローグ・エピローグ・あとがき付きの分厚い本です。期間は二週間。 ええい、一日3章ずつ読めばいいのではないかと適当な計算をして読み進めて行こ…
こちらも何度か観ているはずなのですが、今回パトリシア・ハイスミス考察ということで久しぶりに再鑑賞して映画作りのあまりの違いにあっけに取られているところです。 ネタバレします。 フランス映画、だからなのか、時代のせいなのか、ルネ・クレマン監督…
大好きな映画作品で何度も観てその感想もどこかに書いています。 一時期マット・デイモンにはまっていたこともあって。 今回はパトリシア・ハイスミスの原作であるという点に注目して書いてみようと思います。 ネタバレします。 『パトリシア・ハイスミスに…
ドラマの画像です 再読完了しました。 描かれている恋愛の激しさに打ちのめされます。現在の感覚でいえばここまで情熱的なセリフを語るのはやりすぎ、と思えるのですがそれでもやはり感動してしまいます。 急に読みたくなったのはもしかしたらこの時代がかっ…
なぜか突然『ジェーン・エア』を読みたくなりついでに1944年製作の映画も観てしまいました。 以下ネタバレしますのでご注意を。 以前エミリ・ブロンテ『嵐が丘』について書いた時に触れたでしょうか。 少女期どちらも面白く読みましたが私ははっきり『嵐が丘…
もう少し小言を書いてみます。 ネタバレしますのでご注意を。 小説と映画でもうひとつ違うのが映画部・前田涼也が好きな映画のカテゴリです。 小説では日本映画の恋愛ものや青春ものが好きで特に犬童一心や岩井俊二の名前が挙がっているのに対し映画版では塚…
映画は原作小説の映像化でなければならない、わけではないと私は考えています。 ですからこの小説の映画化で内容が変わっていること自体にはなんの問題もないのですが小説で明確に表現されていたものが映画化で分散されぼんやりとなりよくわからないものにな…
「山田玲司のヤングサンデー」での原作解説考察に影響され通常なら絶対観ない読まない映画と小説を体験しました。こういう出来事は楽しいものです。 とはいえ結果映画にしろ小説にしろ好きになれたとは言い難いのですが今まで知ってるようではっきり考えてこ…
突然この小説を読むことになってしまいました。短編集の中の一遍で驚くほどに短い小さな作品なのです。 事の発端はネットでこの小説を原作としたアニメ映画についての批評を読んだことでした。 それは自身も障害者であると記されている方がアニメ映画を観て…
図書館で借りて読みました。今まで彼の小説を面白いと思ったことはないのですが、もしかしたらという期待はあっさりと裏切られ、というよりも正直「読んでみよう」などという気持ちを起こさなければよかったと後悔すらしています。 私が先に読んだのは最後に…
ヘンリー・ジェイムズ原作小説はいかにも私が好きそうなカテゴリなのにもかかわらずなぜかこれまで縁が無くて読まないままできました。 今回BBC製作の本作を観て今更ながら「これは!」とはまり込んでいますw とりあえず小説を読まねばと思いamazonを除くと…
最近ちょこっと考えてみたことを書きます。 いろいろな作家(小説・マンガ・映画など問わず)の中でも特別に話題になる人とそうでもない人がいます。 例えば素晴らしい実力があり面白い作品を書いている(作っている)のにさほど注目を集めない人と、それほ…
『嵐が丘』を久しぶりに読み返しました。(久しぶりが短いのですが) やはり心惹かれます。 そして今回再び他の翻訳と比較してやはり中村佐喜子文体が一番しっくりくると確認しました。 せっかくなのでここでエミリ・ブロンテ(中村佐喜子訳)が書いたこの物…
youtu.be とても興味深い動画に出会ってしまいました。『嵐が丘』全翻訳比較、という企画ものです。 ちなみに私のいち推しは中村佐喜子氏であります。 『嵐が丘』は初めて読んだ時からずっと数えきれないほど読み返してきた小説です。自分で購入した手持ちの…
こんなに良い映画だったんだなあ、としみじみと感じました。 黒澤監督後期の作品で時代劇でもアクションものでもないようなのでなんとなしに見送ってしまっていましたが、とんでもなく素晴らしい映画でした。 やはり黒澤映画らしいがっしりとした骨太な感覚…
headlines.yahoo.co.jp 私は録画しておいたので今現在観ております。 尚且つこの放送後も読まないままだった本著『ペスト』をやっと読み始めました。 紙の本を待っていられないのでkindleで。 そして「100分de名著」を観る、という複合技を繰り出しています…
同時にはできませんが、現在やってることです。 『風の谷のナウシカ』アニメ映画の短い時間での物語なので観ていると思っていたより展開がバタバタ過ぎてせわしないものですね。 しかし内容にはやはり見入ってしまいます。 『風の谷のナウシカ』世界における…
『鬼龍院花子の生涯』作者は宮尾登美子。1980年発行。 映画は1982年公開。ですが、当時は観ていませんし観たいとも思いませんでした。それはほぼ宣伝の酷さからだったような気がします。 公開時、私は19歳の計算になります。当時、夏目雅子の「なめたらいか…
youtu.be 引き続き小説朗読を聞いています。 芥川龍之介、江戸川乱歩、コナン・ドイルとどれも好きな作家ですし、面白くて嬉しくなってしまいます。 この3人と違い、太宰治の小説は何度か読んでどうしても性が合わないというのか好きという範疇に入れる気が…
youtu.be YouTubeで芥川龍之介『杜子春』『芋粥』『トロッコ』などの朗読がを聞けることを知りました。 これは当分はまり込みそうです。 最近YouTubeを色々とながら聞きしてはいました。 岡田斗司夫氏、ひろゆき氏、宮台氏などをループして聞いていたのです…
今日、YouTubeで宮台真司さんの話を聞いていたら『銀河鉄道の夜』のもう一つの話を知ることができました。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は私も大好きな物語です。 仲良しのジョバンニとカンパネルラが祭りの夜に同級生たちとは離れてふたりだけで汽車に乗って…
読了。面白かったです。 ではネタバレです。ご注意を。 もう映画はどうでもよくなってしまいました。 優れた小説が原作であってもどこを選択していくかで作品はまったく違うものになってしまうのです。 柏木卓也、そして神原和彦、野田健一という三人がこの…
ブリューゲル「絞首台の上のカササギ」 続けます。 地味に読み続けています。そして毎回なぜここを映画にしなかったのか!といきり立っているわけです。 何度も何度も言いますが、物語の中心人物である柏木卓也を映画では矮小化し紋切り型のサイコ野郎にして…