ガエル記

散策

ミステリー

江戸川乱歩妖美劇画館 3巻(『白髪鬼』『闇の顔』)横山光輝 その2「闇の顔」

購入した本ではモノクロページでした。 なんか期待してしまうえっちな表紙ですね。 「白髪鬼」が読みたくて購入したのですがこちらの「闇の顔」だけでよければ 別バージョンの本もありました 闇の顔 (講談社漫画文庫) 以下ネタバレしますのでご注意を。 昨日…

『ドッペルゲンガー』黒沢清

面白く鑑賞しました。 ドッペルゲンガーというか普通にもう一つの人格と思えました。 女性の方は弟の厳格を見、主人公は自分の欲望からもう一つの人格を出してしまったというわりにストレートな見方でよろしいのではないでしょうか。 主人公は才能はあるのか…

『ソロモンの偽証』wowow連続ドラマ 4話まで

第4話まで鑑賞。 日本版映画にがっくりしていたのでwowow製作を知ってもまったく観る気がなかったのですが拙ブログを読んでコメントをくださったひろじさんに背中を押されて試し見のつもりだったのですが想像以上の出来栄えだったので続けて観ています。ひろ…

『ヴィジット』M・ナイト・シャマラン

やっと普通に面白い映画にたどり着きました。といっても岡田斗司夫氏推薦で観たっていう実情ですが。さすがにその価値ありました。そしてマジでシャマラン監督追いかけてみようと今更ながら思い始めました。 以下ネタバレしますのでご注意を。 岡田氏のシャ…

『タコピーの原罪』タイザン5(ファイブ)

「衝撃の・・・」とか「最高に面白い」とかの称賛で試しに読んでみてもなかなか読み進むことができなくなってしまったのは私がすっかり年老いてしまったからなのでしょうか、と思わされるこの頃。 この作品は珍しく現在公開されている第9話までしかも止まら…

『【不動産ミステリー】変な家』雨穴

www.youtube.com 私もこの動画で落ちてしまったのでやはりこれを一番先に紹介せねばならないでしょう。 今思えば雨穴さんとしてはむしろ一般受けする作品なのかもしれませんw 惹かれた原因の一つとしては私が間取り大好きだからかもしれません。 同じ理由で…

雨穴さん

久しぶりに物凄く人を好きになりました。この場合の「人」は作品的な「人」です。 つまり俳優とか歌手とかまたはマンガや小説の中のキャラクターなどを好きになって夢中になって作品を追いかける、ということほど楽しく幸福なものはありません。 その人の世…

『ゾディアック』デヴィッド・フィンチャー

フィンチャー『ゾディアック』が好きでどうしようもない。 冗長だとか実話のために解決しないままなのでがっくりする、とかいろいろ悪口も多く書かれてしまう本作ですが、私としては2時間40分どころかもっと長く観ていたいし世の中に解決することなんかある…

『殺人の追憶』ポン・ジュノ

今回観るつもりではなかったのにテレビ放送されたのを眺めているうちついつい入り込んでしまいました。 何度も観ていますが飽きることなく面白い作品です。 実を言えば本作はDVDを持っていていつでも見返すことができるのですが付随していたディスク2が未見…

『CURE』黒沢清

昨日の『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』(中村義洋監督)で酷く気持ちが傷ついたので急遽何度も観た『CURE』を再生しました。 なんでこの映画?と思いましたが本作の『CURE』は癒しという意味なので図らずも正解だったようです。 『残穢』で日本…

『残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-』中村義洋

悪評なのでそういうのが嫌な方は読まないがいいです。 ネタバレ、するほどもないですが一応ご注意を。 日々韓国映画に感嘆する評ばかり書いているのですがたまには日本映画を観てみようと思いかなり評価が高かったのでそれなりに期待して観たのですがあまり…

『殺人者の記憶法』ウォン・シニョン

またさらに凄いの観てしまいました。 頭が韓国映画向けになっていない時に録画していてよかったです。 韓国映画はなんやかやと良い特徴が多いのですが小さな女の子をとても愛らしく演出できるのがまた凄い。めちゃ可愛いんですよね。 アルツハイマーになった…

「100分de萩尾望都」その4『ポーの一族』

最終項『ポーの一族』です。夢枕獏氏が論じられていました。考察だけでなくなにより夢枕氏の『ポーの一族』そして萩尾望都愛に感動してしまいました。 氏が何度も萩尾氏に『ポー』の再開をお願いされたことでそれが叶ったのであるなら夢枕氏にどれほど感謝し…

「100分de萩尾望都」その3『バルバラ異界』

番組を観る前『バルバラ異界』が取り上げられないのではないかと思って「これが最高傑作なのに」と思わずツイッターに書いてしまったのですが中条氏が選んでくださっていてうれしい限りでした。しかも私と同じように「これが最高傑作ではないか」とも言われ…

「100分de萩尾望都」その1『トーマの心臓』

録画やっと鑑賞しました。 内容知らなかったので昨日ツイッターで「萩尾望都といえば『ポーの一族』『トーマの心臓』だろうけど私は『バルバラ異界』が最高傑作だと思います」と書いたのですが、ちゃんと番組内で取り上げられていましたね。 中条省平さんあ…

『黒く濁る村』カン・ウソク

これは思いもかけずとんでもなく面白かったです。 言っちゃなんだけど昨日の『ヘレディタリー』よりも私にとっては価値ありの作品でした。 出だしはちょっとたるい感じで映像もいつもの韓国映画より質が落ちるような気がして低予算なのかななどと思っていた…

『エスケーピング・マッドハウス』カレン・モンクリーフ

アマゾンプライムにて鑑賞。アマプラでの紹介文がネタバレだと苦情が寄せられていました。 私はなぜかまったくそれを読まずに観たのでネタバレは避けられましたがそれほど知らずに観てよかった~!!というほどでもない気がします。 ではこの記事でもネタバ…

『JSA』パク・チャヌク

実に久しぶりに観たのですが、あまりにも素晴らしく、面白くて驚きました。 初めて観た時は「韓国映画も面白いものがあるのだな」的な感想だったように記憶するのですが今これを観ればそんな偶然の産物ではない技術と哲学を感じることができます。 なんとい…

『ソロモンの偽証』韓国ドラマ 鑑賞完了

観終わりました。 やはりこの物語はドラマで作るほうが良いのもあるのですがそれでもやはり日本映画版より優れていると思います。 ネタバレしますのでご注意を。 そして様々な部分での心遣いもありました。 前回書いた女の子への暴力が抑えられていたことだ…

『美少女を食べる』諸星大二郎 その3

さて最後です。 ネタバレしますのでご注意を。 「タイムマシンとぼく」ノスタルジックなSF。 「俺が増える」 漫勉で紹介されていた作品です。諸星氏独特の笑いがあります。 場所はどこなのでしょうか。北アフリカかトルコか。 男が異国の地で奇妙な体験をす…

『美少女を食べる』諸星大二郎 その2

昨日の続きです。 ネタバレしますのでご注意を。 「月童」「星童」 「ユエトン」「シントン」と読みます。 諸星氏の中国ものはまた特別に好きなのです。 本書のタイトルは『美少女を食べる』ですが分量としては前後編になることもあってこの「月童」「星童」…

『美少女を食べる』諸星大二郎 その1

私にしては珍しい新刊読書でした。いつも時間が経ってからしか本も映画も見られないからなあ。 先日漫勉で諸星さんのを観てから持ってた本を引っ張り出して読み返したりしていて久しぶりに本屋に行ったらあったのでこれはきっと巡りあわせだと思って買ったの…

『ソロモンの偽証』韓国ドラマ

アマゾンプライムにて鑑賞。 以前日本で製作された映画『ソロモンの偽証』を観てがっかりし、その後原作小説を読んでこの優秀な小説をどうして映画化ではダメダメになってしまったのか、とさらに映画の不出来を確認した時韓国ドラマの存在を知ってずっと観て…

『時間回廊の殺人』イム・デウン

私がこれまで観てきた韓国映画と違った風味で面白かったです。ぎり11月に観たのも良いタイミングでした。 以下ネタバレですのでご注意を。 ちょっとだけ言いたいのは神父様が若くて美男子すぎるのではないでしょうかw さすが美男の国の韓国映画、とはいえ…

『ねじの回転』ティム・ファイウェル

ヘンリー・ジェイムズ原作小説はいかにも私が好きそうなカテゴリなのにもかかわらずなぜかこれまで縁が無くて読まないままできました。 今回BBC製作の本作を観て今更ながら「これは!」とはまり込んでいますw とりあえず小説を読まねばと思いamazonを除くと…

『贖罪』黒沢清 その2

第四話と最終話を観終わりました。 小泉今日子さんがとても素晴らしく見ごたえありました。 しかしこれは俳優の魅力と言うのは結局監督の演出力であるという証明でそれは当たり前ですね。 ネタバレになりますのでご注意を。 第四話、小川由佳。池脇千鶴が演…

『贖罪』黒沢清 その1

ネットフリックスにて鑑賞。原作は未読です。 全部観終えてからだと忘れそうなので途中で書き留めておきます。 ネタバレしますのでご注意を。 「いかにも現代日本らしい幕の内」弁当的物語となっています。 冒頭小学校で遊んでいた数人の女児たちに声をかけ…

『エヴァ』ブノワ・ジャコー

最近の日本の観客は簡単に答えが見つからない作品を酷く嫌う。以前はまだ難解な映画を有難がる一派もいたのですが1990年頃を境に答えがすぐに見える作品でないと罵声を浴びせるようになってしまいました。 この映画作品などはその最たるものかもしれませ…

『CURE』黒沢清

何度か観ていますが何度観ても怖い映画です。 観ているうちに自分自身が取り込まれてしまいそうに思える映画、というのはそうそうないものですが、まさしくこの映画はそれだと言えます。 以下ネタバレです。ご注意を。 おまけに今回は先日観た原田真人『日本…

『TRUE DETECTIVE』再再再鑑賞

また観てる。難しいからテキトウに忘れていてまた楽しめます。 オープニングからかっこよくて歌もよくて良い。 本作ドラマのラスト・コールとマーティン・ハートはどちらも善人とは言い難い人物ですが、だからといって単純に悪者なわけではない、こういうお…