ガエル記

散策

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『サスペリア』(1977)ダリオ・アルジェント

再鑑賞です。 昔見た時よりも今観て「これ凄いのでは」と思えてしまう作品です。 ホラーというカテゴリですが極めて独特で恐怖というより製作者が気が狂ってる(誉め言葉)としか思えません。 ヒロインのスージー・バニヨンを演じるジェシカ・ハーパーが日本…

『知と愛』ヘルマン・ヘッセ

年齢を経てくるほど思い出す物語というものがあります。これもその一つです。 『ナルチスとゴルトムント』という副題もあるように二人の男性を描いたもの、といってもストーリーのほとんどはゴルトムントに割かれています。 修道院で学問をするふたりはどち…

『ボウリング・フォー・コロンバイン』マイケル・ムーア

2002年製作映画。再鑑賞です。 本作でマイケル・ムーアは「アメリカ白人男は臆病すぎて銃による殺人をやめられないでいるんだけどいい加減にしようぜ」とくどいほど大声で叫び続けているのですが今のところはその効果は得られてないように思えます。 もちろ…

『ファンタスティック・プラネット』ルネ・ラルー

このアニメは観てみなければ説明などできないように思えます。 とりあえずは上の画像でとんでもないイメージの世界を描いたものとして想像してみてください。 ボッシュの世界をアニメにしたというような感じでしょうか。 おぞましく感じながらも人間という生…

『美しい絵の崩壊』アンヌ・フォンティーヌ

アマゾンプライムにて鑑賞。原題は『Two Mothers』レズビアンなのでは?と言われてしまうほど仲が良く、少女時代からの友情を互いが結婚しそれぞれの息子が成長してからもなお離れることのない二人の女性の物語です。 ネタバレです。 美しい海辺での夢のよう…

『トータル・リコール2012』レン・ワイズマン

こちらもアマプラにあったので観ていますが、始まった途端惹きつけられたバンホーベン版と違って旨味が全部抜け出てしまったカツブシの如くで完全に流し見です。 前作はとても目が離せない凄さがあったのですが。 思うにユーモアというのは大変な持ち味であ…

『トータル・リコール』ポール・バーホーベン

実は初鑑賞です。話題になったSF映画なのに観ていなかったのは「シュワ主演?」ということで勝手に敬遠していたのですが、本当に悔やまれました。早く観るべき映画でした。 こんなに面白い映画だとは思っていませんでした。今頃になってしょうがありません…

『大統領の陰謀』アラン・J・パクラ

1976年公開作品。原題『All the President's Men』 確かに『ペンタゴン・ペーパーズ』のラストから続く始まりになっていました。 そして同じワシントン・ポストの記者が活躍する話ですが、『ペンタゴン』でキャサリン=メリルの部下ではあるが相棒的存在だっ…

樹村みのりが描く女性たち

樹村みのり、というマンガ家の名前を私はこれまでそれほど口にしないできました。 彼女の作品を知ったのは私が中学が高校時代か早い時期だったのですがその頃夢中だった萩尾望都や竹宮惠子さらに新しく出現した吉田秋生に比べると絵柄も古く内容が堅苦しく思…

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 スティーヴン・スピルバーグ

報道は政府のためにではなく国民の知るためにある。 そして裁判は報道の自由の勝利を明快に下す。 地方紙ながら記事の高い水準を自負するワシントンポスト。夫の自殺によって発行人の席に座ることとなった妻のキャサリン。当時、女性がそうした地位に就くこ…

『彼らの犯罪』ー「親が・殺す」樹村みのり

非常に読み応えのある短編集でした。 第一話・表題作でもある「彼らの犯罪」は同時期を生きていたものならほとんど聞いたことはあるだろういわゆる「女子高生コンクリート殺人事件」についてのマンガ作品です。心底ぞっとする怖ろしい事件ですが今回は第二話…

樹村みのりを読まねば

www.amazon.co.jp いつものように映画を観て感想を書こうと思っていたのですが、ツイッターで「樹村みのりの作品」について書かれていたのを見かけて急に心が動いてしまいました。 樹村みのりのコミックスは何冊か持っていますし大好き、しかも年を経るごと…

『サーミの血』アマンダ・シェーネル

とんでもなく心に食い込んでくる映画でした。あっという間に観終えてしまった気がします。 女性主人公クリスティーナという名前は偽物で本当の名前はエレ・マリャである彼女はスウェーデン人として生活をしてきたのですが本当は「サーミ人」でした。 かつて…

『散歩する侵略者』黒沢清

今になってやっと観ました。私現在録画ダビング映画集中鑑賞週間になっています。 2017年公開なのですね。この映画を知らないでいたので今までずっと「日本映画はどうしてもSFを作れない」と思っていたのですが、これは素晴らしいSFでした。 SF、というとど…

『ヴィレッジ』M・ナイト・シャマラン

これは最初からネタバレになります、と書いておきますね。ご注意を。 いろいろな見方ができる作品だと思います。 まずはレイ・ブラッドベリを読んでいたなら(か、萩尾望都の漫画化作品を)本作が「10月はたそがれの国」の一編『びっくり箱』からのオマージ…

『ストレンジャー〜上海の芥川龍之介〜』

昨年末、芥川龍之介を松田龍平が演じるというので期待していたのですがこの前に放送された同じく松田龍平主演のNHKドラマがあまりに酷かったのでなんとなく影響して観るのが今になってしまいました。 が、こちらは期待以上に、というか予想したのと違った方…

『女囚701号/さそり』伊藤俊也

ひたすらナミ役の梶芽衣子が美しくかっこいい映画です。 この作品、今作ることになったらどうなってどう評価されるのだろうと思ってしまいます。 女性の性を徹底的にいたぶり見世物にしている映像であるには違いないのですがそれと同時に女性を賛美し敬意を…

『万引き家族』是枝裕和

ずっと観ようとは思ってはいたものの踏み切れないでいたディスクをやっと挿入しました。 ディストピアものが好きなくせに現実を観るのは怖い私です。 しかし観てやはりよかったと思いました。 「万引き家族」は「良い家族」ではなかったのですね。「疑似家族…

『下谷万年町物語』唐十郎&蜷川幸雄

wowowにて鑑賞。出演:宮沢りえ、藤原竜也 かつて存在したというスラム街。 怖ろしいけどどこかそういう世界に憧れてしまうのはどういうことなのでしょうか。 私が覗き見たのは黒澤映画『野良犬』『天国と地獄』、ちばてつや『あしたのジョー』『男たち』 そ…

『デューン砂の惑星』フランク・ハーバート

持ってるのはこやつです 好きな小説を何度も繰り返して読む人間なのですが、このSFは特に何度も読み直しています。 『スターウォーズ』を観ているとイヤでも『デューン』を思い起こさせます。以前計画された映画化は頓挫し、リンチ監督の『デューン」は彼ら…

宮台真司さんの話に共感しています。

www.huffingtonpost.jp 先日誰かのツイートで知って読んだのですがほんとうにそのとおりだと共感していたのですが、YouTubeでも宮台氏の対談を見つけて聞きこんでしまいました。 www.youtube.com この世代の方特有と言っていいのでしょうか、非常に熱い語り…

『最後のジェダイ/スターウォーズエピソード8』ライアン・ジョンソン

ep7『フォースの覚醒』にスターウォーズの破壊だとがっくりし脚本最悪ではと本シリーズに失望した私ですがep8『最後のジェダイ』は一転こちらはマジで面白いと思ってしまいました。 監督J・J・エイブラムスとライアン・ジョンソンの差異なのでしょうか。…

『フォースの覚醒/スターウォーズエピソード7』J・J・エイブラムス

エピソード7ここからは「新しいスターウォーズ」という感覚になります。事実ジョージ・ルーカスの手を離れディズニーカンパニーによって製作されていくことになるわけですね。 以前にチラ見はしていたのですが今回改めて鑑賞して思うのですがこれはもうはっ…

『メンタリスト』シーズン7 最終章

とても好きで観続けてきました。アマプラで最終シーズンと気づいて観ています。 途中が抜けてしまったのかどうかはもうよく判りません。 始まりはCBIという架空の組織に属していた主人公たちがFBIという当たり前の組織の一員になってしまうというのも変な展…

『新聞記者』藤井直人

レンタルDVDにて鑑賞。 難しくて2回観ました。DVDの良いところですね。 さて2回観たからといって理解できたわけではありませんが、それでも少し咀嚼できたようです。 まず第一には噂に聞いてはいましたが、昨今話題になった事件のあれこれを取り混ぜて現政…

『メリー・ポピンズ』ロバート・スティーヴンソン

初鑑賞、だと思います。少し眺めていたことはあったかもしれませんがきちんと観た記憶はないのですね。それでもいろいろな場面をいろいろなタイミングで観ているのでなんとなく観たような気になっていますけどやはり初鑑賞です。 ディズニー映画に惹かれない…

『ジェダイの帰還/スターウォーズエピソード6』リチャード・マーカンド

しかしこのポスターもよく見た記憶 むちゃくちゃ面白く楽しいなかにイウォークという可愛いヤツをぶちこみました。 ヨーダの可愛さも絶大です。 ネタバレになります。 それにしても皇帝の最期がポイ捨て、っていうのは侘しくて最高です。つまんでぽい。 当時…

『レベレーション』5 山岸凉子

年末に購入して読みました。一年に一度クリスマスに読める山岸凉子マンガ『レベレーション』は楽しみです。 が、内容は想像していた通りですが大変辛いものです。 ジェンヌ・ダルクが華やかに活躍できたのは一時期だけで他はひたすら苦渋の日々です。 山岸凉…

『帝国の逆襲/スターウォーズエピソード5』アーヴィン・カーシュナー

新年になって三日目の早朝ですが普段と変わらないリズムで良い始まりをしていると思っています。 今朝は『帝国の逆襲』これはこのタイトルでOKですね。 大変おもしろくスターウォーズがシリーズとなっていく予感をさせます。 が、『新たなる希望』がSF作品以…

『新たなる希望/スターウォーズエピソード4』ジョージ・ルーカス

宣言通り『スターウォーズ新たなる希望』を観ていますが、オールドファンにとってこの作品は単なる『スターウォーズ』であって『新たなる希望』と書いてもなんのこっちゃです。 そして何度観たか判らないほど観ていますが、幾度観ても想像した以上に素晴らし…