ガエル記

散策

『トータル・リコール』ポール・バーホーベン

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実は初鑑賞です。話題になったSF映画なのに観ていなかったのは「シュワ主演?」ということで勝手に敬遠していたのですが、本当に悔やまれました。早く観るべき映画でした。

 

こんなに面白い映画だとは思っていませんでした。今頃になってしょうがありませんが最高のSF映画のひとつと言えましょう。

アーノルド・シュワルツェネッガー主演も文句なしの配役だったと思います。

 

フィリップ・K・ディックの原作は読んでいませんが元々はこんなマッチョが主人公なのではなくひ弱な会計士という設定なのだそうで未読でよかったとしか思えませんがそのギャップによる衝撃を味わいたかった気もします。

とにかく(これも原作にはないらしいですが)大勢の男から襲われ暴力を受ける主人公ですがアーノルドが強すぎてまったく恐怖感がないのが素晴らしい。

登場する二人の美女もめちゃくちゃ強くて素晴らしかったです。

 

こうしたSF映画の価値観は特殊効果技術のクオリティの数量に頼るものになりがちです。1990年のそれは今現在観ればあまりにもアナログな感覚ですが、それゆえに逆に新鮮に特殊な世界観となって感じられます。本編を観ていなくてもなんどもテレビなどで見せられた映像を改めて見てもやはり素晴らしいものでありました。

 

ストーリーとしては「これは現実なのか、夢なのか」という今となってはよくあるアイディアですが、それをオチにしてしまうのではなく何度もそうした問いかけをしていくことで陳腐ではないものになっていますし、そのことなどは特別気にならなくなっていきますし、そういうことでなくても魅力的なストーリーでした。

 

アーノルドがはっきりと「演技下手」と見えるのですが、これも逆にその下手さが良い感じになっていくのも凄いではありませんか。面白い映画というのはいったいどうしたバランスの上に成立するのだろうと考えてしまいます。

悪妻役のシャロン・ストーンの愛らしい美しさには見惚れてしまいますね。恋人役ではなく悪妻役なのもぴったりであります。

 

アイディアもテーマも申し分ないSF作品だと言えるでしょう。

繰り返し、早く観るべきだったと書いておきます。