ガエル記

散策

バビル2世

『バビル2世』横山光輝 もういちど その12 最終回

最終回のつもりで書きます。 第三部で終わったはずの『バビル2世』が再び戦いの世界に突入します。 テレビアニメ放送の都合で急遽連載再延長という次第だったらしい。 一巻だけで終わる第四部です。 ネタバレしますのでご注意を。 横山氏がインタビューで答…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その11

画像は11巻を出しているが話は9巻まで戻って語ります。 ネタバレしますのでご注意を。 再び9巻「F市のなぞ」から始める。 九死に一生を経て日本へ来たバビル2世は保安局局長に会い「F市で電信電話が何日も途絶えてままだ」という情報を得る。 局長はF市…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その10

ちょっと自分が書き散らしている「ハードボイルド」という今や死語に近い言葉の説明が足りなかった気がして今回は(というか今回も)その説明に重点を置いてみたいと思います。 ネタバレしますのでご注意を。 前回『バビル2世』は8巻で終わってしまったので…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その9

張り詰めたテンションを保持していた8巻そして9巻の冒頭からの展開をどう考えるのか。 ネタバレしますのでご注意を。 繰り返すが8巻までの張り詰めた攻防、バビル2世とヨミの丁々発止の戦いから9巻冒頭のバビル2世は死んでしまうのか、という緊張感と不安か…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その8

いろいろと細かい解析(あってるかどうかは別として)を続けてきたけど横山作品の面白さは読者はそんな分析を瞬時に読み取ってしまっているということ。その面白さがわからない人にはわからないしわかった人は解説などいらない。読みながらそうした作品に含…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その7

さて第3部「宇宙ビールス」編に突入しました。 この編を読みながらまた諸々考えていきましょう。 今回は『バビル2世』はハードボイルドの頂点という視点を書いてみます。 ネタバレしますのでご注意を。 『バビル2世』を読んでいると今現在のマンガ作品とはか…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その6

ロデムに襲われるバビル2世!?これは如何に????!!!! ネタバレしますのでご注意を。 先日、横山他作品で「主人公が強そうなのに負けてばかりいるのがおかしい」というとあるレビューを見かけて「いや主人公が苦しむ様がエロチックでそれが巧いのが横…

MY Forevermore Vol.2 特集:『バビル2世』&バビル2世扉絵集+α(新版)購入しました。

MY Forevermore Vol.2 特集:『バビル2世』&バビル2世扉絵集+α(新版)購入しました。 もっと遅く来るのかと思いきや早く届いてくれました。嬉しい。 たっぷり読み応えありそうでこれからゆっくり楽しませていただきます。 こちらで購入できます。 psymage…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その5

三巻末尾から始まる第二部がまたおもしろいのですよ。ヨミ復活。 昨日書いた『バビル2世』=「ギルガメシュ叙事詩」説は自分としてはかなり気に入っています。 普通の作家ならばロマンチックにギルガメシュとエンキドゥの友愛を描くところですがクールに突き…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その4

さて3巻ですが今のところ色々と思考の小さな断片が舞うばかりで何もまとまってはいません。 なにかにたどり着くことはできるのでしょうか。 できるといいなあ。 ネタバレですのでご注意を。 3巻193ページ、残り後少しで第一部が終わる。というかもともと横山…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その3

『バビル2世』の解析をせんとしてじっくり読んでいこうとしているのだけど面白すぎてどんどん読んでしまう。バビル2世自身はシリアスだけどヨミチームがおっかしいんですよ。ひゃっひゃ笑って読んで(だからあんまり分析する気にさせないに違いない)「あー…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その2

今日は『バビル2世』と重ねて考えてみたいマンガ作品について書いていきます。 萩尾望都『スター・レッド』と山岸凉子『日出処の天子』です。 なのでこの二作品のネタバレにもなりますのでご承知ください。 では本作もネタバレしますのでご注意を。 まずは萩…

『バビル2世』横山光輝 もういちど その1

えっと、今日から『バビル2世』についての考察を書いていこうと思います。考察となればいいけどただのダダ洩れ感想になってしまう予感もあります。 何故考察するのかというのはネットで探しても「バビル2世考察」というのが少数しかなく「考察」好きの私とし…