ガエル記

散策

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『宿命の系譜 さまよえる魂』鑑賞中

アマプラ、観たくなるものがとうとうなくなってしまいあれこれ試し見していたのですが、どうしても見つかりません。 そんな中でやっと消さずに観ていられるのがこちら。 BBC作品。エクソシストもの、でしょうか。まだ1話目なのですが、見ごたえあります。 カ…

『宇宙人ポール』グレッグ・モットーラ

よくこんな俳優さんいたなあ、と思ったらご本人がご本人の役でありました。 アマプラで鑑賞しました。タイトルは知っていて前から気になっていたのを今頃見つけて慌てて鑑賞。もうじき見放題が終了するので未見の方はお急ぎください。 仲良しイギリス人オタ…

『グッド・バイ』太宰治

youtu.be 引き続き小説朗読を聞いています。 芥川龍之介、江戸川乱歩、コナン・ドイルとどれも好きな作家ですし、面白くて嬉しくなってしまいます。 この3人と違い、太宰治の小説は何度か読んでどうしても性が合わないというのか好きという範疇に入れる気が…

『分離ではなく協力なのだ』ハラリ氏ー新型コロナウィルスー

web.kawade.co.jp 感染症の大流行への本当の対抗手段は、分離ではなく協力なのだ。 納得の記事でした。 いくら国と国とを隔絶しようとしても感染は抑えきれない。 移動手段が今とは全く違う中世でも疫病を留めることはできなかったのだから。 時間を戻すこと…

『シッコ』マイケル・ムーア

アメリカ&日本での公開は2007年なのですでに13年が経過しての初鑑賞です。 アメリカ医療制度は変わったのでしょうか? 日本での反響は少なかったということですね。まあ、自分に関係ない話、としか思えないので当然でしょうし、ドキュメンタリーとしてのやり…

『ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~』ダニエル・クルーディ、ブリジット・サヴェージ・コール

Amazonオリジナル映画です。もちろんアマプラで鑑賞。 いまだに時折「映画はもう作られすぎていて新しい物語を作ることができない」という人(ほとんど男性)がいますが、そのほとんどは男性主人公、もしくは男性目線での女性主人公(つまり女性の視点ではな…

コロナウィルスで世界は変わる

まさかこんな事態が起きるとは誰も思っていなかったのではないでしょうか。数人の予言者はいたのかもしれませんが他人が本気にするまでには至らなかったのです。 私は知識も考察力もありませんがそれでもこの「コロナウィルス」によって世界が大きく変わって…

名作の朗読を聞く

youtu.be YouTubeで芥川龍之介『杜子春』『芋粥』『トロッコ』などの朗読がを聞けることを知りました。 これは当分はまり込みそうです。 最近YouTubeを色々とながら聞きしてはいました。 岡田斗司夫氏、ひろゆき氏、宮台氏などをループして聞いていたのです…

『Second Best 』クリス・メンゲス

なんとも不思議な味わいの映画でした。 うだつの上がらない40代の独身男性が養護施設にいる10歳の男の子を養子にしようと試みる物語です。 昔の話ならいざ知らず現在そういう設定にするのなら必ず中年男が児童性愛者ではないかと思われてしまうでしょうし実…

『ある少年の告白』ジョエル・エドガートン

映画には大まかにふたつの種類があってひとつは個々人の精神を表現するもの、もうひとつは実際存在する事象を良きにつけ悪しきにつけ報道する形のもの、と言えるのではないでしょうか。 例えば先日観た『魂のゆくえ』は社会を描きながらも本質は個人の精神の…

『魂のゆくえ』ポール・シュレイダー

すみません。ポール・シュレイダー監督の名前を聞いたことはあるようだけど誰だろう、などと思いつつ観てしまったのですが、『タクシー・ドライバー』の脚本を書いた方でしたね。 ネタバレになります。ご注意を。 観終わって途方に暮れてしまう気もしました…

『武器人間』リチャード・ラーフォースト

日本のポスターのほうが良いデザインなのは希少ですね。第二次世界大戦中、ソ連軍がナチスの占領地区で怖ろしい人体実験の施設を発見します。そこではフランケンシュタイン博士の末裔が行っていた武器と人間を合体させた最強の兵士が製造されていました。 ソ…

『アルカディア』アーロン・ムーアヘッド ジャスティン・ベンソン

幾つもの受賞をしている面白い映画なのですが、何が面白いのかさっと言えない面白さです。 詳しく調べたわけではありませんが本作監督のふたりアーロン・ムーアヘッドとジャスティン・ベンソン が主演も両人でこなしています。 ほとんどが孤立した小さな村で…

『捕われた女』ジェリー・ジェームソン(これは詐欺映画かもしれません気を付けて)

アマプラにあった映画を何気なくつけていたのですが、これは驚きの映画でした。 というのを読んですぐに飛びついて観るのは少々お待ちください。ネタバレになってしまうのですが、これは単なるリック・ウォレンの著書『人生を導く5つの目的 自分らしく生きる…

『昭和一代女』原作/梶原一騎 絵/上村一夫

少女・童女を愛する物語の中で私が一番好きなロリータはなんといっても『昭和一代女』(原作・梶原一騎/絵・上村一夫)のヒロイン・鷹野翔子です。 戦後の荒れ果てた社会の中で身寄りもなく強く生き抜いていく翔子の美貌は他の日本少女キャラの「萌え」要素…

『ロリータ』エイドリアン・ライン

キューブリック作品も一緒に観たかったのですが、アマプラ無料はこちらだけだったのでキューブッリク・ロリータはまた別の機会に。 原作のナボコフ『ロリータ』は愛読書と言ってよいほど読み返していて再読リストの上位にある小説であります。 そういう者に…

『A.I.』スティーブン・スピルバーグ

非常に変わった映画作品です。 いったいこの映画はなんなのでしょうか。 スタンリー・キューブリックのアイディアをスピルバーグが引き継いで作り上げた、という過程そのものが作品内容を分裂させてしまっっているのかもしれません。キューブリックの暗闇と…

私映画の半世紀 5

ずっとやっていこうと思っていましたが1990年代以降のランキングを見ていたらやる意味はないように思えてきました。 邦画はすっかりアニメランキングになってしまいますが、実写映画よりもクオリティが高いのですから当然のことです。日本の実写映画が良くな…

『フォレスト・ガンプ』ロバート・ゼメキス

映画の記事を書く時は邦題を記していますし、その時は副題まで書くのがほとんどですが、本作の副題だけはあまりにも馬鹿々々しくてつける気になりませんし、そもそも私は「一期一会」という言葉に嫌悪しかないうえに本作の内容に「一期一会」的ななにかがど…

私映画の半世紀 4

続けます。 nendai-ryuukou.com nendai-ryuukou.com さて次は1982年洋画ランキング。 1位 E.T. 35.0億円2位 ミラクル・ワールド ブッシュマン 23.7億円3位 キャノンボール 20.7億円4位 ロッキー3 16.7億円5位 少林寺 16.5億円6位 レイダース 失われた聖…

私映画の半世紀 3

続きます。 昨日何気なく1970年代の邦画と外国映画のベストテンを比較しながら自分の思い出を書いていたのですが、改めて、というかまったく気づいていなかったのですが70年代の日本映画の少なくともベストテンみたいなのは最悪だったのですね。 地道に良い…

私映画の半世紀 2

続けます。 nendai-ryuukou.com nendai-ryuukou.com もちろんこれ以外の良作品もありますがやはりランキング内には思い出深いものが多く上がっていると思えます。 1970年代の外国映画史を覗くとわくわくしてしまいます。それはほぼ私自身を作り上げていった…

私映画の半世紀 1

ハリウッド映画の一世紀という番組面白く観ています。 とにかく当時の様々な映画を褒めまくってるって感じなのですが、かなり納得して観てしまってるのはそれだけ自分がハリウッド映画を観て来たのだなと思い知らされます。 同じような企画で日本映画をやっ…

『ソロモンの偽証』と『銀河鉄道の夜』初期型と『トーマの心臓』

今日、YouTubeで宮台真司さんの話を聞いていたら『銀河鉄道の夜』のもう一つの話を知ることができました。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は私も大好きな物語です。 仲良しのジョバンニとカンパネルラが祭りの夜に同級生たちとは離れてふたりだけで汽車に乗って…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 6

読了。面白かったです。 ではネタバレです。ご注意を。 もう映画はどうでもよくなってしまいました。 優れた小説が原作であってもどこを選択していくかで作品はまったく違うものになってしまうのです。 柏木卓也、そして神原和彦、野田健一という三人がこの…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 5

ブリューゲル「絞首台の上のカササギ」 続けます。 地味に読み続けています。そして毎回なぜここを映画にしなかったのか!といきり立っているわけです。 何度も何度も言いますが、物語の中心人物である柏木卓也を映画では矮小化し紋切り型のサイコ野郎にして…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 4

続けます。 ネタバレになりますのでご注意を。 読み進むほどに何故映画では柏木卓也をもっと深く描かなかったのかと不思議でなりません。 何度も繰り返しますが、この物語は彼の死にまつわる物語です。その当人がどんな人物だったのかを掘り下げないのは核心…