2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧
秦の侵攻の前に諸国は国の存亡をかけて青息吐息であった。 燕もその一つで太子丹を人質に差し出し服従の意を示そうとした。 太子・丹は趙の人質になった時には秦王政と仲良く遊んだという思い出があった。 きっと秦王は自分を幼馴染として大切にしてくれるだ…
13歳の始皇帝。めっちゃクールで頭がよくてかっこいいのである。 ネタバレします。 十三歳の政が秦王となる。 呂不韋の囲い者から荘襄王の妃となって政を生んだ母は「母太妃」となった。 そして呂不韋は相国(丞相より上位)となり「仲父」と呼ばれる。こ…
魏の信陵君・無忌は七代目安釐王の腹違いの弟である。身分を問わず人を大切にしたので人望があり食客の数も三千を数えた。 魏には頭痛の種が一つあった。 それは魏の宰相・魏斉が范雎が斉と通じていると勘違いし拷問の末便所に放り込んで辱めたことである。 …
ネタバレします。 戦国の四公子のひとり、平原君趙勝は趙の恵文王の弟で恵文王と孝成王の二代に仕え三度宰相をつとめ多くの食客を抱えていたので有名である。 紀元前262年、秦は再び趙に攻め入り国都邯鄲を包囲。趙は懸命に防戦し両軍の攻防は九か月に渡った…
怖い表紙絵です。 ネタバレします。 天下制覇を狙う秦の猛将・白起の物語。 白起はまさに連戦連勝の将軍だった。数えきれないほどの城を奪い同時に数えきれないほどの首を奪った。 白起の行く所、敵はいなかったのだ。 趙はこの時七代孝成王の時代となってい…
肩にかけているだけで痛そうであります。 ネタバレします。 戦国時代末期、秦は商鞅の強国の策が実り天下を狙って他国を侵攻し始めた。 特に毛翔・白起の率いる秦軍の行くところ敵はなく紀元前293年には韓・魏連合軍を伊闕に破り二十四万の首を奪り大地を…
別にいいんですけどあの「食客三千人」の表紙としては不気味ではありませんか。 ネタバレします。 「食客三千人」の逸話はさすがに知っていたけどその生い立ちに驚いた。 斉は薛の領主・田嬰は多くの側室を持ち四十余人の子供がいた。その側室のひとりが五月…
昨日楽毅に攻められた斉側のお話です。 ネタバレします。 斉の湣王による強引な領土拡大に反発した燕・趙・魏・韓・楚による連合軍は斉水の西で斉軍を撃破した。 超・魏・韓・楚はその大勝利で満足し引き上げたが斉に深い恨みを持つ燕は斉を滅亡させるために…
「まず隗より始めよ」 のお話です。 ネタバレします。 中国大陸は弱肉強食の戦国時代に突入した。 太公望を始祖とする斉も第二十九代康公で血筋が途絶え田氏が支配する田氏斉となった。 第五代目湣王の頃には新都天下を二分する強国となった。 この物語書き…
商鞅の話です。 ネタバレします。 戦国時代、秦は思い切った国政の改革を行い超大国にのし上がった。その基礎を作ったのが商鞅である。 商鞅の本名は姓は公孫名は鞅で衛の側室の子である。 商鞅は若い時から政治学を学んだが衛ではその学問を生かす場所がな…
孫武は良いんだけど孫臏がねえ。 心痛む。 ネタバレです。 春秋時代末期と戦国時代にかけてふたりの優れた兵法家がいた。孫武とその後裔の孫臏である。どちらも兵法書を残したため不朽の兵法書『孫子』はどちらの書かと諸説がある。 現代ではどうやら孫武の…
なんか恐ろし気な表紙ですが読むと想像以上に怖ろしい、はずです。 こんなことあるか~??? ネタバレします。 春秋時代、大国・晋であh六人の大夫の権力闘争が起こり、魏・韓・趙の三氏が勝ち、晋を三分した。この頃からを‶戦国時代”という。 魏は生き残…
以前も書いたかもですが不思議な表紙絵です。臥薪と嘗胆を描いていますね。 ネタバレします。 冒頭に「呉と越は黄河流域の中央から離れていたため南方の蛮地と見られていた」と書かれている。 『三国志』で妙に孫権の呉が仲間外れ的なのはそのせいだったのか…
伍子胥の物語です。 横山光輝『史記』の中でも特に印象が強かったものでした。 この表紙絵からして骸骨の前で鞭を持って立つ壮絶さが描かれています。 ネタバレします。 春秋時代(戦国時代)始まる。 楚の二十七代平王(在位紀元前528~516)は横暴な…
紀元前666年頃からのお話です。 ネタバレします。 第十九代晋の献公は異民族の驪戎を征伐し驪姫とその妹を捕らえ側室としたのだった。 この物語はその驪姫の陰謀、という話として描かれているが現在の感覚で言えばむしろ復讐譚なのではないだろうか。 まあど…
「管鮑の交わり」と呼ばれる友情譚です。 ネタバレします。 紀元前667年以降の話である。(紀元前だよ!) 前667年、斉の桓公は周王より伯(覇者)を賜る。 この斉というのはあの太公望が周の軍師となりその功績によって与えられた国である。 横山光輝『殷周…
読み返したいなあと思いがつのりようやくもろもろ一段落したので再読します。 ほくほく。 ネタバレします。 この偉大な歴史書を編纂した人物・司馬遷の物語から始まる。 私は今思い返すと「司馬遷は宦官だった」と記憶していたのか「去勢されていた」とだけ…
その後、とり憑かれたかのようにむさぼり読みました。なので読完了してしまいました。 なので暴走的な読書感想になってしまいますが書いてみます。 ネタバレします。 この作品を簡単に説明し感想を言うのは無理だろう。 様々な感情が溢れ出し一気にいろいろ…
なんか唐突に楳図かずおです。 私はホラーマンガが苦手で長い間楳図マンガは避けていたのですが少し前に『漂流教室』を読んでぶん殴られ(るような境地になり)続けて『14歳』などを読んだというような読者です。 なので今回も初読書です。 ネタバレします…
以下、ネタバレします。 gaerial.hatenablog.com TVで『ソフィーの選択』が放送されていたのを見て上にリンクした自分の記事を思い出しました。 ネットで簡単に見られる感想の多くは「残酷なナチスによって自分の子のどちらかを殺す選択をさせられる悲劇の女…
33・34・35・36巻、読完了しました。 ネタバレします。 夏侯淵は玄徳に襲い掛かるがあと一歩のところで届かず。最後は黄忠に斬られる。 その死は魏軍に伝えられた。 曹操はじめ夏侯淵を兄弟としてきた仲間たちの慟哭は地を震わせる。 ところで、前にも書いた…
夏侯惇だけは甲乙つけがたい。 30巻の途中から31・32巻 ネタバレします。 はい、30巻の途中からです。 この前まで義兄弟だった孫権と玄徳の戦いが始まる。 曹操の方は漢中へ。 宗教国である。三国志の国々あまりにも特徴はっきりしすぎてて面白すぎ…
28・29・30巻の途中までです。 ネタバレします。 曹操は執拗に攻撃してくる馬超を罵りひねり潰すのだと叫ぶ。それほど馬超の憎悪と力は凄まじかったのだ。 が、許褚は猛り狂う曹操を押しとどめて小舟に乗せ逃げ延びた。 ここは横山版で私がもっとも曹操✖…
25・26・27巻です。 ネタバレします。 猛き曹操の暫しの憩いの相手は夏侯惇である。 横山『三国志』と対抗するようにキャラクターが違う本作だが夏侯惇だけはほぼ同じイメージで描かれているように思える。 忠義というよりも強い家族愛として曹操を見…
23・24巻です。 ネタバレします。 私最推しの曹操✖許褚は本作『蒼天航路』の方がより多く濃く描かれている。 くう。この話を横山版で想像しよう。 (結局横山氏の絵の方がエロチックなのだよ) それはおいといて。 川魚を献上され食べつくした曹操は激しく苦…
21・22巻です。 ネタバレします。 公徳は父・玄徳が「天下人」であると感覚で知る。 賈詡は逃げ散らす玄徳を「道化師」と称して嘲笑った。 この凄まじい逃亡の中で糜夫人亀研は阿斗を守って死んでしまう。阿斗を受け取った公徳と阿斗の母親である甘夫人…
19・20巻となるでしょう。 ネタバレします。 袁家の生き残りはあっさりと殺されてしまう。 そして郭嘉の死が近づいていた。 曹操は郭嘉の死など眼中にないが如く話し続ける。曹操は郭嘉に烏丸族の王となることを願っているのだ。 郭嘉もまたその夢があったか…
17・18巻です。 ネタバレします。 本作『蒼天航路』は横山『三国志』を意識して反抗的に描かれているのではないかと思う。 横山『三国志』で劉備玄徳が曹操のようにではないように生きてきた、というように横山『三国志』に似ないよう創作されているので…
15・16巻です。 ネタバレします。 『三国志』ビジュアル的には横山版しか知らない自分が一番驚いたのは趙雲かもしれない。 曹操美形なのは同じだし玄徳はむしろ文献で知った通りなのでいいのだけど趙雲は実は美形と聞いてはいたもののあまりの違いに戸惑…
13・14巻です。 ネタバレします。 横山版ではほとんど描かれなかった玄徳の妻子との触れ合いを見る。 玄徳曹操から離れる。 逆に横山版であった曹操と玄徳との親し気な交流はなかった?ように思われる。 さらに逆に曹操と荀彧・郭嘉とのいちゃいちゃは頻繁に…