13・14巻です。
ネタバレします。
横山版ではほとんど描かれなかった玄徳の妻子との触れ合いを見る。
玄徳曹操から離れる。
逆に横山版であった曹操と玄徳との親し気な交流はなかった?ように思われる。
さらに逆に曹操と荀彧・郭嘉とのいちゃいちゃは頻繁に描かれていて良い。
荀彧による袁紹との国力の違いを教えてもらえる。
曹操は自ら先頭に立ち夏侯惇らを率いてわずか六騎で袁紹の陣地へと赴き宣戦布告した。
袁紹陣は騒然となる。
ここに陳琳が檄文を記した。
この檄文に記された曹操とその父・祖父まで愚弄した文言を曹操は激怒しながらも「美しい」と評価した。
玄徳はまたもや逃げ出しその妻子は曹操に降った。
そして玄徳は率いていた将兵たちと別れ十数騎で袁紹の元へ行く。
なんか横山版と随分格調が違うわwww
玄徳の演説が袁紹の大軍の木を動かす。
しかし玄徳本人はそれすら覚えていない。
それは曹操のもとに玄徳の子公徳がいたからだった。
このあたりの描写も横山版とは大きく違う。
横山版での曹操✖関羽そして関羽の玄徳への忠義がどう描かれるか、というのを期待したら肩透かしだ。
やはり本作品は軍師物語である。
曹操を追う文醜軍は五千、かたや曹操軍は三千、この不均衡を曹操は百騎切り離し文醜が千騎で追わせ、さらに百騎離れたのを千騎で追わせることで文醜軍三千、曹操軍二千八百騎とほぼ同じになってしまう。
が、文醜が曹操に手が届くかというところで防ぎきったのは許褚だった。
周瑜は商人と称して荀彧に相まみえる。
荀彧はそれと察しながらも周瑜の問いに答える。
それは四十万の華麗な軍装の進軍が高らかに袁紹の威厳を謳い上げるものだった。
曹操は軍師は書記官に将は兵卒に格下げするとした。
夏侯惇は一兵卒として戦いに参加した。
圧倒的数量の差。
曹操は至強の攻撃を耐え忍ぶ至弱の本能の様、そこにこの戦の勝機があるとした。