ガエル記

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『漂流教室』楳図かずお

この数日話題にしています『漂流教室』は1972年から74年にかけての連載少年マンガですが、私は今回初めて読みました。正直ちらりとも読んでいなかったのです。少なくとも記憶していませんでした。 つまり描かれてからほぼ50年が経過して読んだわけですが今ま…

「マクマーティン児童施設裁判〜」 そして「小山田圭吾事件」

1980年代のアメリカ伝説的裁判!児童の組織的性的虐待と悪魔崇拝の強要?しかし子どもの証言は矛盾だらけ。いったいなぜ?記憶とは?真実とは?混乱の裁判の結末は? という番組でした。 結果をウィキペディアから引用しようとしたら 全ての容疑について…

『メイドインアビス 深き魂の黎明』

この素晴らしいアニメを観て大きく二つの感情が渦巻いていてあっさりと書いてしまうのが難しいのです。 しかしなんとか文字にしないと伝えられないので書いていきます。 以下ネタバレしますのでご注意を。 まずはアニメーション映画として凄く面白く質の高い…

現在の性認識と源氏物語 その1

news.yahoo.co.jp www.tokyo-np.co.jp 「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」 立憲民主党所属の一議員の発言からそれに対する賛否がネット上で巻き起こり一週間たってもまだ収まらない状態で…

『アイズ ワイド シャット』スタンリー・キューブリック

キューブリックの遺作であり気になっていたにもかかわらず今まで観ないままになっていました。 最初の数分でやめてしまっていたのでした。 今回急に観る気になったのは宮台真司さんが「フランス人の知り合いはこの映画が馬鹿々々しいと言っていた」という言…

『少年青年マンガ』の戦いと『少女マンガ』の戦い

先日ひょこっと思いついたことを忘れないうちに記しておきます。 事の始まりは相変わらずですが、ある方のツイートでした。 これ真鍋先生がよくやる「途中まで言っていることはもっともそうなんだけど、その結論や行動は浅はかだよね」という一種の皮肉なの…

たまりにたまった不正が私たちの目の前にあります。

ここ最近「日本ってこんなに酷い国だったのか」と思わせられることが毎日のように続いています。 現在の最も切羽詰まった事件は勿論「コロナウィルス感染で人命が危機にさらされているにもかかわらず日本政府が国民の「五輪中止を!」の声を無視して強行突破…

LGBTは存在しない。性同一性障害だって存在しない。とは?

anmintei.net 「一月万冊」でまた「れいわ新選組」の活動でまた安冨歩氏の著書で私はその考えに深く共鳴し感銘してきていたのですが氏のブログにこのような記事があるのを今まで知りませんでした。 ご本人のリツイートでこの記事を知らされました。リツイー…

東京オリンピックを中止できない日本の奇妙な人々

www.youtube.com 毎日観ている、というよりは聞いている清水有高氏YouTube「一月万冊」非常に刺激を受ける動画が多いのですがその中でもこの回はブログでも紹介しなければならないのではないか、と思いました。 いつ抜け出ることができるのかわからないコロ…

『アバター』ジェームズ・キャメロン

『タイタニック』と違いこちらは最初に観た時から魅了されました。なんといってもキャラクターデザインと世界観に圧倒的な美を感じます。 そして多くのレビューは『タイタニック』と同じく賛否に分かれ賛辞でない場合は「よくある話」「陳腐な設定ストーリー…

『タイタニック』ジェームズ・キャメロン その2 キューブリックの『シャイニング』とつながっている?

今朝の続きです。 私はちらっと何回か観たかもしれませんが20数年ぶりに『タイタニック』をちゃんと再鑑賞して面白さをやっと理解できました。 ネタバレしますのでご注意を。 (キューブリック『シャイニング』のネタバレにもなります) ケイト・ウィンスレ…

『タイタニック』ジェームズ・キャメロン

地上波テレビ放送されて話題になっていました。私は「金ロー」は観なかったのですが久しぶりに観たくなって以前録画していた吹き替え版を引っ張り出してみました。 1997年公開時に映画館には行っていませんがレンタルかテレビ放送かで早いうちに観たはずです…

『戦火のナージャ』ニキータ・ミハルコフ

前作『太陽に灼かれて』は未見ですが引き込まれて観てしまいました。 あまり観る機会のなかった独ソ戦作品です。 冒頭のスターリンエピソードからして奇妙に怖ろしくぞわぞわしました。この共産圏独特の恐怖は耐え難いですがそれを弾圧する派も恐ろしいです…

『 スタンドアップ』ニキ・カーロ

wowowオンデマンドにて鑑賞。2005年製作映画でシャーリーズ・セロン主演という華やかさでありながらまったくタイトルすら知りませんでした。 もちろんそれは私が「知らなかった」というだけの話ですがもう少し話題になってもよさそうだと思ってしまいます。 …

『 THE WAVE ウェイヴ』デニス・ガンゼル

なんのきっかけだったのかもう忘れてしまいましたがずっと気になっていた映画作品でやっと観ることになりました。 ネタバレしますのでご注意を。 ドイツのとある高校の一クラスで一教師が独裁政治とはどういうものかを生徒たちに体験させるという実験のドラ…

森喜朗そして誰もいなくなった

とても微妙な時期に入り込んでいる気がします。 安倍政権の後期になるほど日本社会は硬直化して「なぜこんなことに?」という事柄が頻発しました。 もう何もかもがおかしな方向へ進んでいるのにそれをどうしても正しい方向へ向けることができないもどかしさ…

『黒く濁る村』カン・ウソク

これは思いもかけずとんでもなく面白かったです。 言っちゃなんだけど昨日の『ヘレディタリー』よりも私にとっては価値ありの作品でした。 出だしはちょっとたるい感じで映像もいつもの韓国映画より質が落ちるような気がして低予算なのかななどと思っていた…

『県警対組織暴力』深作欣二

一月万冊の平田さんからお勧めされて(話題になってたということですが)初めて観ました。 これまでいろいろな映画観てきましたがどういうものか洋の東西を問わずヤクザ映画はどうしても好きになれなかったのです。 なので名作と言われる深作欣二の一連の映…

『レベレーション』山岸凉子 完結したジャンヌ・ダルクの物語 その4

続けます。 山岸凉子他の作品についてもネタバレしますのでご注意を。 タイトルに「完結した」と書いてしまいましたが、山岸凉子という作家においてこの物語は完結したのでしょうか。 山岸凉子ほど自分の内面を見つめ恐ろしい心理を描き抜いた作家はいないと…

ユートピアはディストピアであり人類はひとつになったりしないのだ

「もし人類以外の強大な敵が現れたら人類は一丸となり争い事をやめるだろうと。おぬしはどう思うかの?」 『進撃の巨人』でピクシス司令の問いかけにエレンは「あくびが出ます」と答えます。「その強大な敵にここまで追い詰められた今でも一つになったとは言…

既存の流通システムを破壊しよう

先日「一月万冊」で清水氏と安冨歩教授が映画や本の流通システムについて語る動画がありました。 安冨教授が言われるには「『れいわ一揆』で原監督や自分がどんなに宣伝に駆けずり回っても映画会社からはまったく報酬がない」ということでした。 この言葉を…

『弁護人』ヤン・ウソク

予備知識なしで観始めたのですがこれは韓国大統領だった廬武鉉がモデルになっているのでした。それにも驚きました。 つまりこの映画の内容は反政府的であり映画公開当時の韓国政府に反感を持たれてしまうのは必至だったわけです。主演のソン・ガンホは当時政…

『光州5・18』キム・ジフン

実際に起きた悲劇のクーデターを描いた作品と比較してしまうのは申し訳ないのですがこの映画に見合う日本映画は『シン・ゴジラ』ではないかと思いました。 というのは映画自体の品質は良くないのでそれぞれにとっての外国での評価は低いけれど本国では国民的…

『タクシー運転手 約束は海を越えて』チャン・フン

韓国俳優さんはみんな背が高いなー。ソン・ガンホも大きいけど若いやつさらに高いとは。 韓国映画スイッチが入ったのでイ・ジュニク作品終わったけど続けて観ることに。 こちらはソン・ガンホつながりというべきかもですが冒頭でピーターと英語で話していた…

『ミッドサマー』アリ・アスター

怖く面白い、という噂を読んでから物凄く期待していましたが、思ってた以上に凄かったです。 以下、ネタバレしますのでご注意を。 この映画を観てから「日本で作ったら・・・」と考えようとしたのですが古い伝統を守り続ける田舎に見知らぬ者が訪れてという…

『秋瑾 -競雄女侠-』ハーマン・ヤウ

アマゾンプライムで鑑賞したのですがなぜかこの映画を検索しても情報が出てきませんね。 日本でも学んだという秋瑾という名の実在の女傑の物語ですが私はこの映画で初めて知りました。 数少ない情報を読んでもやはりあまり有名ではないようですがこれは観て…

アツギのタイツイラストを考えてみる その2

gaerial.hatenablog.com 今朝の続きです。 津原泰水氏の指摘でこれらのイラストが平成初期タッチでありそのカテゴリにはもう女性しか残っていないという事柄を知って侘しく思います。 炎上騒ぎは「女性向け商品をどうして男性受けを狙ったとしか思えないイラ…

アツギのタイツイラストを考えてみる その1

#ラブタイツというタグをつけてタイツメーカーの「ATSUGI」が打ち出したキャンペーンは「タイツをはいた女性のイラストとのコラボ」という形で話題を集めようとしたものでしたがそのイラストを見たフェミニストの間で「女性向けの商品を何故男性目線の広告…

三島由紀夫を考える

Huge Nihility: The World View of Yukio Mishima 三島由紀夫の考えが好きではない、どころか嫌いなのにもかかわらず三島についての話があるとつい見入ってしまうのはどうしてなのでしょうか。 若い頃は軍服ごっこをして自衛隊員の前で大演説して割腹自殺し…

『カリスマ』黒沢清

はまりました。 難解で一つ一つの場面に何らかの意味があるとかどうでもいいと思うほどにおもしろかったです。 なんですか、この奇妙な感じ。 登場人物は非常にごくあたりまえの日本人 としか見えませんがあたりまえであればあるほど奇妙で不気味でおかしい…