2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
張飛を見るだけで嬉しい。 ネタバレしますのでご注意を。 建安二十三年正月。三人の男が国賊曹操討伐の火の手をあげる準備を整え後は決行するのみとなっていた。 王必は酒宴を開いていた。 そこに火の手が上がる。王必の首を求める者たちの声が聞こえ、王必…
孫権なんだよなあ。前にも書いたかも。どうしてもぴんと来ない。 ネタバレしますのでご注意を。 曹操が漢中を平定し蜀の大きな脅威となった。 玄徳が蜀を治めてまだ日が浅い。 曹操が蜀に攻めて来る不安は大いにあった。 ここでも孔明が玄徳に注進した。 重…
『三国志』再び前回三十五巻ついに「三国」となったところで中断していました。 続きを再開します。 久しぶりに関羽を見て泣きそう。 ネタバレしますのでご注意を。 久しぶりに『三国志』世界に戻ってなにもかも懐かしく嬉しい。 横山『三国志』世界はきっと…
白土三平『忍者武芸帳 影丸伝』と同じ時代の物語ですがベクトルはまったく違います。『忍者武芸帳影丸伝』がは時代の世界を描いたものであり『兵馬地獄旅』は個人にのみ焦点を置かれています。 と同時に白土三平的な要素がかなり感じられてしまいます。 だけ…
ネタバレしますのでご注意を。 天正年間、明智十人衆は滅び、影一族も壊滅した。 仇討を果たした(と信じている)林崎甚助には弟子になりたいという男たちが後を追ってきた。 これを断った甚助の思いは小萩に飛んでいた。甚助は世話になった北畠の屋敷に戻っ…
ネタバレしますのでご注意を。 さてかまいたちに胸を切り裂かれおばばさまからもらったキノコの菌体から発見された物質による薬用療法を経て林崎甚助は肺病が完全治癒してしまった。 甚助は咳も出ず胸いっぱいに空気を吸ったのだった。そして北畠具教の娘・…
ネタバレしますのでご注意を。 さて覚悟をせねばならない。 かつて読んだ時どれほどショックだったか。あまりにも酷い。 織田信長軍は長島一揆に苦しむ。 そして四度目で最後の決戦。 一揆軍のゲリラ戦は各所において幾度も信長軍を危機に陥れる。 が、信長…
五巻はまるまる「影一族」について語る一巻となっています。 最初読んだ時は気の毒な人々、という感じがしたのですがよく考えてみたらこれはアベンジャーズというのか昨今の少年マンガいやもろもろのコンテンツの大元、というか大元は『ホラ男爵の冒険』なん…
カッコいい絵だなあ。 ネタバレしますのでご注意を。 謎の僧侶はやはり無風道人だった。 無風は飢えた百姓たちに金を渡していった。 そして林崎甚助に出会う。甚助から仇討ちの旅をしていると聞き「そういうことはやめにすることですな」と答える。怒る甚助…
「ちゃん」付けがかわいいの。 ネタバレしますのでご注意を。 「化性」 足に銃弾を受け倒れた重太郎を担いで運んだ明美は傷口を切開し溜まった膿を吸い出した。 そこへ現れたのが鬼吉と太郎だった。太郎は重太郎を見て「おとう!おいらを助けてくれたあんち…
馬借というのを知る。 ネタバレしますのでご注意を。 無風道人さえも会うのを躊躇う人物がいた。その名は上泉信綱。高弟の疋田文五郎を共にして柳生道場に到着した。 そこにいたのは柳生宗厳が抱えて帰った重太郎である。 重太郎がかつて水を飲ませた礼に与…
この「蛍火」キャラ、白土マンガによく出てくる気がするけど印象強いです。 なぜ主膳の妹なのに忍者なのでしょうか。 ネタバレしますのでご注意を。 永禄年間の大飢饉に加え最上伏影の領内において年貢の取り立てはさらに厳しくなりついに土一揆が勃興する。…
思い返すと高校生の頃最も夢中になって読んだマンガはこれなんじゃないかと。 立ち読みするためにかなり距離のある本屋に通い詰めてました。 とはいえどれほど読んだのか記憶も薄れており今回新たな気持ちで読んでいきます。 ネタバレしますのでご注意を。 …
なかなか読むことができなかったこの短編。やっと購入できました。 ネタバレしますのでご注意を。 『闇の土鬼』より1年前1972年短編作品。 土鬼の真逆のような男というべきか女を抱いてはいても誰も愛さず愛されもしない人を斬ることだけに喜びを感じている…
『闇の土鬼』とはいったい何なのだろうか。 ネタバレしますのでご注意を。 雪山で柳生十兵衛と対決することになるも触れ合う前に十兵衛自身が土鬼との戦いを想像し勝負の難しさを予感して取り止めてしまう。 十兵衛は策略を講じて血風党四天王のひとり鉄牛の…
なんだろうこの土鬼のリアルなかっこよさ。 ちょっととんでもない領域。 ネタバレしますのでご注意を。 土鬼は生きていた。 が、見回り役人の到来でまたも危機に陥るが和尚の機転で再び土中に埋められ逃れることができた。 一方霧兵衛は味方によって火鬼水鬼…
横山先生は何故土鬼に七節棍を用いさせたのでしょうか。気になります。 ネタバレしますのでご注意を。 絵馬を飾ることで血風党を呼び出した土鬼だったが四人を相手にすることになってしまう。それでもふたりを倒すがあと二人、となったところで大勢の侍姿に…
『闇の土鬼』を読める幸せ。 ネタバレしますのでご注意を。 『暗殺道場』でも書いたのだけど横山光輝が生みだした氏独自のマンガの魅力というのは文章で説明できるものではない。 読んで味わって初めて体感できるものなのだ。 横山光輝忍者マンガが白土三平…
『闇の土鬼』を読む前の予行練習です。 ネタバレしますのでご注意を。(『闇の土鬼』についてもネタバレあり) 本作『暗殺道場』(1969年)は後に描かれた『闇の土鬼』(1973年から)のモチーフになった、と記されている。 『闇の土鬼』は読了しているが再読…
最終巻になってしまいました。 時の行者による歴史解説をもっと見ていきたいです。 今現在の解説もしてほしい。 ネタバレしますのでご注意を。 「吉宗と宗春」 倹約家の吉宗に反対していたのが徳川御三家のひとつ尾張の徳川宗春であった。 祭礼を派手にし芝…
ネタバレしますのでご注意を。 「生類憐れみの令」 かつては最も愚かな法令という嘲笑の的として描かれてきた。横山氏の手による本作もその例に倣っているが今現在の作家であればもう少し違った切り口になるのではないだろうか。 蚊はさすがに別としても犬猫…
3巻に入ります。 ネタバレしますのでご注意を。 薔薇柄のおふとん。横山マンガの人物は男も綺麗に寝てるのがデフォルト。 このキャラで言う言葉ではないかもしれないがこの時期の横山光輝キャラ造形がたまらなく好きになってしまってこれなしには生きていけ…
横山光輝に戻ってまいりました。 その第一回目が『時の行者』なのはなんとなくこれも『カムイ外伝』とのつながりを感じたからです。 常人とは違う高い能力を持つ人物が人々を見つめる、という点においてですね。 ネタバレしますのでご注意を。 と言っても市…
ついに『カムイ外伝』最終回となりました。 ネタバレしますのでご注意を。 「伊児奈」 イコナ。 ここでもカムイは偶然母子が心中しようとする場面に出会ってしまい咄嗟に救け金を渡して去っていく。 『カムイ外伝』一部でのカムイは「疑心暗鬼」がタイトルに…
これは一気に書かねばならない。 ネタバレしますのでご注意を。 「仕掛け崩れ」 前回でカムイに負けてしまった橘左近はチンピラから前金の二十五両を盗まれてしまう。 しかしこれもカムイが奪い返してしまうのだ。 韋駄天と自負する吉次は追いかけてきたカム…
実はこの巻だけ買っていないのに気づかないままだったと慌てて購入しました。 そのせいもあるのかちょっと不思議な印象を受けました。 ネタバレしますのでご注意を。 ここまで老人がもしくは子供がカムイに好意を持ち父子のような関係性が築かれる話はあった…
今回の『カムイ外伝』読書は横山光輝氏の作品を読むなかで白土三平氏からの影響を感じて再読しているのですがそもそも両者は同時期の作家であり(白土氏が2歳年上)逆に白土氏が横山氏の影響を受けたことはないのかな、とも考えました。 ふたりのプロフィー…
これが本当にほんとうの『カムイ外伝』で一番心に残った作品です。 いやほんとうにい。 ネタバレしまうのでご注意を。 カムイを詰めた追忍は熊の三本指によって逆襲されカムイに仕留められる。 三本指もまた追忍に瀕死の状態にされカムイも頽れた。 だが雪の…
この表紙は非常にカムイらしくていいなあ。 脚の描き方よ。 ネタバレしますのでご注意を。 「心旅」 ご禁制の品を秘して運ぶ裏街道があった。 普通の旅人が通ることのない山道には飢えた狼が現れる。 その狼たちの怒りを鎮めるために生贄となる者が必要だっ…
印象的なこの場面がいつまでも残る。 ネタバレしますのでご注意を。 「草薙」 前回の戦い後カムイは舞様に再会するが一方のウツセは小平太という男児と出会う。 この小平太の物語というか小平太の仕草が忘れられないものだった。 という台詞は本作について何…