ガエル記

散策

事件

「マクマーティン児童施設裁判〜」 そして「小山田圭吾事件」

1980年代のアメリカ伝説的裁判!児童の組織的性的虐待と悪魔崇拝の強要?しかし子どもの証言は矛盾だらけ。いったいなぜ?記憶とは?真実とは?混乱の裁判の結末は? という番組でした。 結果をウィキペディアから引用しようとしたら 全ての容疑について…

『Dの複合』テレビドラマ1993年9月10日フジテレビ系列『金曜エンタテイメント』にて放映

当時も今もこんな風な日本テレビドラマはまったく観ていないのですが最近松本清張がとても気になる存在になってドラマ化されたものも観てみたくなりました。 1993年(平成5年)28年前の映像は思いきりギラギラに見えるビデオ撮影で特に苦手なのですが我慢し…

『バルバラ異界』萩尾望都&マンデラエフェクト~記憶はすり替えられる~

昨日に引き続き萩尾望都です。今回は『バルバラ異界』これも複雑な物語で様々な角度から思い出し論じたくなります。 『バルバラ異界』ほど複雑な作品もそうそうないのではないでしょうか。物語は多層に構築され扱われるエピソードアイテム発想も多岐にわたり…

『殺人の告白』チョン・ビョンギル

ずっと気になっていた映画でした。 『殺人の追憶』の原案ともなった実際の事件から想起された(というか『殺人の追憶』からなのでしょうけど)作品です。 既に時効となった連続殺人事件の犯人だと名乗る男がその顛末を小説として発行、しかも類まれな美男だ…

『あいつの声』パク・ジンピョ

アマプラで何気なく選んだらソル・ギョング主演だったのでそのまま鑑賞しました。 この映画は創作映画として評価されるものではなく実際に起きた出来事を扱った記録映画として分類されるという判断でいいのではないでしょうか。 ソル・ギョングは本作の6年後…

もうすぐその日が来ます『ソウォン/願い』イ・ジュニク

イ・ジュニク監督作品を観ていこうということで次の作品がこれなのですが説明を読んで心が絞られました。 8歳の少女が性虐待を受けた実際の話の映画化とあって何度も躊躇してしまいましたが一度観始めると最後まで観てしまいました。 思った以上に残酷で辛…

『リチャード・ジュエル』クリント・イーストウッド その2

とはいえリチャードが痛々しいのは「さえない男」だからではなくて「立派なアメリカ市民の鑑」だからなんですよね。 彼はいわゆる保守の人ですね。アメリカ魂を持った男性なわけです。 正義を愛し、銃を信じ、アメリカ政府を尊敬している人物です。お母さん…

『リチャード・ジュエル』クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド映画の見本のように面白く楽しめる一作でした。 正義とは何かを見つめ人生の価値を考えさせられるのがイーストウッド映画だと思います。その表現は芸術とかマニアックなものではなくて誰が見てもとてもわかりやすく退屈せずに楽しめ…

Netflixオリジナル作品「呪怨:呪いの家」

話題の本作やっと観ることができました。宮台真司さんから聞いた解説もあって期待もしていました。結果、飛び抜けて大好きとは言いませんが非常によく考えて作られたドラマだと思いました。 話題になっていた頃、自分が見ているツイッターではかなりの悪評で…

『サイン』M・ナイト・シャマラン

シャマラン監督作品はとにかく不思議です。インド系だから、という短絡的な理由づけはできないでしょう。インド映画で同じような作品があるとはまだ聞いたことがないのですし。 以下ネタバレになりますのでご注意を。 本作、最初チラ見した時はなんだかよく…

『羊たちの沈黙』ジョナサン・デミ

もう何度も観てきた映画なのですが、また観てしまいました。というか観終わってもう一度観たい気持ちが渦巻いています。あまりそうそう観返すのも気が引けるのですが。 何故この映画をそんなにも観たくなってしまうのでしょうか。 本作はまずはレクター博士…

『グラスゴーの連続殺人鬼』

アマゾンプライムにて鑑賞しました。イギリスお得意の抑えた渋さのある脚本演出で非常に見ごたえあるドラマでした。 実話をもとにしたドラマで「伝説の刑事」と呼ばれたというウィリアム・マンシーを演じたダグラス・ヘンシュオールがとても良い感じでした。…

『JFK』オリバー・ストーン その2

「真実を語ることができない国にきみたちは住みたいのか」 という言葉をギャリソンが言い放つ場面がありました。(おおよその記憶) ところでわが国ではこの言葉の持つ意味はほとんどないように思えます、今現在。 もちろんそうではない国になりたいのですが…

『JFK』オリバー・ストーン

しばらくブログを書けずにいました。理由のひとつは仕事が忙しかったからなのですが、もうひとつはちょうど観始めたのが映画『JFK』でこれが非常に面白いのですが簡単に感想をまとめきれるような代物でなくしかも他に様々気を取られることがあって(コロナと…

『スポットライト 世紀のスクープ』トム・マッカーシー

いつものことだけど「世紀のスクープ」という付け加えられた副題は的外れで馬鹿々々しい。 日本の映画界としてはこの映画のテーマが「世紀のスクープ」に騒ぐ報道と認識しているのだ、と認識していいわけですね。 このことは現在も日本社会で叫び続けられる…

『炎上』市川崑

三島由紀夫『金閣寺』を原作として美剣士で名を馳せていた市川雷蔵がそれまでのイメージを覆す主役を演じました。 再鑑賞です。 ネタバレしますのでご注意を。 1958年製作映画ですが今観ても遜色ない表現で違和感を覚えません。 一種の障害を苦痛として暗闇…

『女の園』木下惠介

昨日、木下惠介映画作品はほとんど観ていない、と書いたのですが、本作はその数少ない「観た作品」のひとつです。 観たのはほんの少し前なのですがどうしてもまずこれを観たくなってしまって再鑑賞しました。 ネタバレですのでご注意を。 『女の園』というタ…

『ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~』ダニエル・クルーディ、ブリジット・サヴェージ・コール

Amazonオリジナル映画です。もちろんアマプラで鑑賞。 いまだに時折「映画はもう作られすぎていて新しい物語を作ることができない」という人(ほとんど男性)がいますが、そのほとんどは男性主人公、もしくは男性目線での女性主人公(つまり女性の視点ではな…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 6

読了。面白かったです。 ではネタバレです。ご注意を。 もう映画はどうでもよくなってしまいました。 優れた小説が原作であってもどこを選択していくかで作品はまったく違うものになってしまうのです。 柏木卓也、そして神原和彦、野田健一という三人がこの…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 5

ブリューゲル「絞首台の上のカササギ」 続けます。 地味に読み続けています。そして毎回なぜここを映画にしなかったのか!といきり立っているわけです。 何度も何度も言いますが、物語の中心人物である柏木卓也を映画では矮小化し紋切り型のサイコ野郎にして…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 4

続けます。 ネタバレになりますのでご注意を。 読み進むほどに何故映画では柏木卓也をもっと深く描かなかったのかと不思議でなりません。 何度も繰り返しますが、この物語は彼の死にまつわる物語です。その当人がどんな人物だったのかを掘り下げないのは核心…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 3

読み進めています。小説を読みこむほどやはり柏木卓也くんの描写がなかった映画版が奇妙に思えます。なぜ物語の最も大切な核心を描かずに映画にしたのでしょうか。 素晴らしい物語をあの形で映画にしてしまったのは悔やまれます。もう一度新しく映画化してほ…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 2

原作小説読み進めています。少しずつ。 読めば読むほど宮部みゆき原作の面白さ・緻密さに惹きこまれ且つ映画がいかにそうした面白さを抜き取ってしまったカスカスだったのかを思い知らされています。 ネタバレになります。ご注意を。 映画にも良いところはあ…

『ソロモンの偽証』映画と小説の違い 1

まだ読書中ですが、これまでに『ソロモンの偽証』映画設定で原作小説と大きく違う印象を持つ点を挙げてみようと思います。 まずは事件後の学校側特に校長の態度。 私が初回映画鑑賞をして中断した原因の大元は校長の言葉だった、と言ってもいいでしょう。 中…

『ソロモンの偽証』今朝もまた

すこしずつしか読めないでいるのですが、映画版との根本的な違いに唸っています。 はい、映画と原作が違うものであるのは確かですし、双方で問題が生じたわけでない限りそれをどうこう言ってもしかたないのですが、これは先に原作を読んでいて大好きだった場…

『ソロモンの偽証』成島出ー映画ー前・後編

録画した『ソロモンの偽証』映画前後編一度チラリ見して冒頭で気が乗らずにやめていたのですが岡田斗司夫さんの過去動画で前半映画上映が「めちゃくちゃ面白かった。後半に期待」というのを見てしまって再鑑賞することにしました。 結果、物凄い疑問が膨れ上…

『アンダン ~時を超える者~ 』

www.amazon.co.jp アマゾンプライムにて鑑賞。吹替で観ましたが字幕もあります。 とんでもないことが起きた時に時間をさかのぼって出来事を変えてしまう、という話は数えきれないほどあるけどその発想自体は好きではないです。 しかしそれでも作品が作られて…

山上たつひこ『光る風』読みます。

www.amazon.co.jp 偶然、山上たつひこ『光る風』が読めることになって小躍りしています。 いやこんなこともあるのですね。 事の起こりはジャンプマンガ『僕のヒーローアカデミア』の登場人物「志賀丸太」という名前が問題になったことからなのですが。 第二…

『サスペリア』(2018)ルカ・グァダニーノ

ダリオ・アルジェント『サスペリア』のリメイク作品ですが、えげつなく凄い映画でした。 ネタバレですのでご注意を。 リメイク、と聞くと前作より劣化したものがほとんどという印象があるものですがこの作品においてはそれは当てはまらないだけでなくリメイ…

『ボウリング・フォー・コロンバイン』マイケル・ムーア

2002年製作映画。再鑑賞です。 本作でマイケル・ムーアは「アメリカ白人男は臆病すぎて銃による殺人をやめられないでいるんだけどいい加減にしようぜ」とくどいほど大声で叫び続けているのですが今のところはその効果は得られてないように思えます。 もちろ…